2011年白山連峰縦走 3日目 南竜ヶ馬場~白山~ゴマ平
2011年9月7日から11日にかけての4泊5日で、白山連峰の登山道のある山脈を、南の端から北の端まで歩いてきましたよ。
3日目は南竜から白山山頂を経由して、北東にあるゴマ平避難小屋に行きました。
よし!遂に今回の縦走のメイン、白山だ!と意気込んでいましたが、早朝からあいにくの雨…。起床時でもそれなりに雨が降っていて、豪雨でもないし止みそうにもないので、待機せずに出発しました。
週間天気予報では晴れだったのになあ…。まあ、山の天気は水物か。
雨で展望が悪いので、今日は写真少なめ。
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4日目 ゴマ平~荻町
5日目&総括
今日の行動地図。
山頂まではいったん室堂を経由して登ります。南竜山荘の脇にあるトンビ岩コースを用いて登っていきました。この日は雨で、視界もかなり悪かったので展望はありませんでしたが、登山道脇には低木ばかりでしたので、天気が良い日はかなり展望の良いコースだったと思います。
岩がそれなりに多いので、火山性の高山の雰囲気は結構あったと思います。言葉では言い表しにくいのですが、火山性の山を登っていればなんとなくわかるかと思います。しっかりとした登りが続くのですが、トンビ岩から室堂までは傾斜の緩い道となり季節が合えば花が咲く道だったのかもしれません。
室堂に到着すると、かなり大きな建物と多くの人に出会えます。トイレ・水場あり、中で休憩可能です。まだまだ残暑厳しいはずなのに、今日は結構冷えていましたので中で休憩できたのはありがたかったです。
休憩したら、鳥居をくぐって白山山頂にGO!
室堂から山頂まではものすごくしっかりした道がついており、ほぼ全部石畳の階段となっています。ご来光を見るためにまだ暗いうちから登られる山なので、ここまでしっかりしているんでしょうか。
階段を登っていくと、遂に白山最高峰、御前峰(2702.2m)です。御前峰には神社があったり展望図などがありかなり展望が良さそうですが、この日はこんな天気だったので何も見えず…。しかも稜線上なので風が強くて居心地も悪かったので、早々に出発。御前峰山頂からの景色をインターネット上で見たい場合は、みんなの白山というウェブサイトにGO!子供向けっぽいですが、良いサイトだと思います。
御前峰からさらに奥に行って、お池巡りコースに進みました。まあやっぱり視界が悪いので堪能することは出来なかったですが、視界が悪いおかげで荒涼とした雰囲気が増幅されていて、これはこれで面白かったですよ。
最も大きい池である翠ヶ池は視界が悪かったので望むことは出来ませんでしたが、道脇にはある血の池は何とか見ることが出来ました。しかし…、そんな「血の池」っぽくなかったなあ…。
荒涼とした大地を黙々と進むと、お池めぐり終了。次はゴマ平まで中宮道を通っていきます。カールのような谷を少し下り進んでいくと、雪がまだ残っていました。残雪見るのは今回の縦走では初めてだ。まだ残ってるのか。
カールをさらに進んでいくと、傾斜が緩やかなお花松原に到着。ここでもやっぱり視界が悪かったし花の季節ではなかったので、そんなに見所はありませんでした…。季節が合えば、ハイマツとお花畑が広がることになるのでしょうね。
谷から尾根に登ると、そこから北弥陀ヶ原まではかなり緩やかな尾根上を進んでいくことになります。正直驚くくらい、この尾根はなだらかでしたよ!なだらかだからか、所々に池塘があったりして、なかなか飽きないです。
北弥陀ヶ原辺りからは段々ガスが少なくなってきて、視界も少々良くなってきました。白山山頂方面はまだ雲で覆われていましたが。北弥陀ヶ原などの湿地には木道や草原が広がっていたりして、かなり居心地のよい場所でした。人には全く会わなかったし、孤独に静かにたたずむことができましたよ。
ゴマ平まではもう少々で着きますが、雨の影響からか体力がこの辺りから少なくなってきた…。
北弥陀ヶ原からは視界が良くなってきたので、これから進んでいく山並みを望むことが出来ました。まずは地獄覗に到着しましたが、ここからは西のほうにある地獄尾根の荒れた模様を望むことが出来ます。しかし…、何でこんなに荒れているのだろう?近くに温泉があるようなので、地獄尾根の内部には火山性の植物にとって有害な何かがあったりするのでしょうか。
さらに進んでいくと間古名の頭という山がそびえていますが、これは北西側をおトラバースしていきます。アップダウンやトラバースしながら進んで、最後の下りを終えると、今日の宿泊地であるゴマ平避難小屋です。
ゴマ平避難小屋から約50mほど離れた場所に水場あり。小屋内部はトイレあり・2階建てとなっています。避難小屋がある場所は「平」というほど平坦な場所が広がっているわけではないようですねぇ。地形図を見れば北・西には平坦になっているようですが。
この日は避難小屋には誰も来なかったので、この日の早朝で濡れまくったテントやカッパや靴を干しました。服も多少濡れたからか、何か妙に寒気がしましたよ。風邪をひいたんじゃないかと思いましたが、次の日はなんともありませんでした。やはり、雨で濡れるというのは、予想以上に身体が冷えるものなのでしょうかね。
今日の行動時間:8時間25分
累計標高差:登り約1000m、下り約1230m
4日目 ゴマ平~荻町に続く。
白山に登ろう―全コースと見どころガイド (2010/07) 柚本 寿二 |