夏焼城ヶ山・三国山・駒山 登山
2010年の12月4、5日の二日間、奥三河の山々を登りました。
2日目は夏焼城ヶ山・三国山・駒山です。
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夏焼城ヶ山
今日は夏焼城ヶ山、三国山、駒山に登りました。
夏焼城ヶ山は、稲武にある山で、稲武の町からはこの山は端正な山容に見えるらしいです。そのため、稲武のシンボルともなっているようです。
登山口はいくつかありますが、今回は大井平公園から登ることにしました。大井平公園には駐車場やトイレ、自動販売機があり、まだ工事しているようなのでもっと大きな公園になるようです。
公園から登っていくと、天保の時代に植林された大きな杉の林の中を歩いていくことになります。この辺りの杉は、今は売るための人工林ではなく観光のための木になっているようで、大井平公園の見所の一つとして整備されています。
支線が少しありますが、とりあえず登っていけば大丈夫です。少し登ると林道に出ます。
林道に出ると、夏焼城ヶ山の懐まで林道を歩いて近づいていくことになります。途中には浅間神社が見えたりしますが、展望は基本的に皆無です。
大井平登山口には簡易トイレがあります。ここから本格的な登山道となります。
登山道は人工林に囲まれていたりするので、やはり展望はありません。道は良好なので、効率よく登っていけますが、急登と平坦が続くので山頂キターと思ったらまだ先には急登が待っている…というのが多かったです。
登山道途中にはかなり丸い形の岩を発見!面白い岩なのに、特に由来や名前の無い岩でした。
ひたすら登っていくと、夏焼城ヶ山山頂(889m)です。
山頂からは雪を被った御嶽山(上写真↑←)や恵那山(上写真↑→)、稲武の町並み(上写真↓←)と北東方面遠くに何の山かはわからないけど雪を被った山(上写真↓→)がありました。
かつてはかなり展望の良い山頂だったらしく、防空監視台が置かれるほどだったようです。今はその痕跡があるだけです。
帰路は、南側の馬野登山口を経由することにしました。
急斜面をの地形ですが、緩やかに上り下りできるように道がつけられているので案外楽。登山口近くには展望が開ける場所がありますが、標高低いからそんなにいい景色じゃない…。
馬野登山口に下りた後は、林道を歩いて大井平登山口を経由して大井平公園に帰りました。
登り1時間5分、下り55分。
累積標高差は560mでした。
三国山
お次は愛知県・岐阜県・長野県の三国の境にある三国山に登りました。登山口から山頂まではかなり短く、登山よりもむしろ登山口にたどり着くほうが苦労しました。
国道153号線から、民宿「亀甲苑」の看板に案内されながら、まずは民宿を目指します。民宿をそのまま直進して北上していくと、すぐに亀甲岩があります。が、さらに先を目指します。
第二の亀甲岩である池の平の亀甲岩を過ぎたら、そのすぐ後の林道入り口が登山口となります。登山口近くには空き地があり、数台駐車できるようです。
林道をゆるやかに下りながら進んでいきます。
進んでいくと十字路がありますが、ここは左に進みます。この後は林道の終点となっており、ここから登山道です。
登山口を目指しているときや林道を歩いているときに気づいたのですが、三国山って高原の山なんですね。かなり傾斜がゆるやかな地形で、少し新鮮です。
登山道を登っていくと、すぐに三国山山頂(1161.5m)です。展望は皆無。明るそうな方向に向かうと林道があり、展望が開けています。
奥三河の山々や南アルプスなどが見えます。ガイドブックでは「びっくりするほどの展望」と書かれていましたが、それほどではなかったかな…。
この後は北側の恵那山が良く見える場所に行ってみました。
道はついていますが、恵那山をきれいに見るためには自力で努力しなければなりません。つまり、藪漕いで自分でその場所を見つけろってことです。ガイドブックに従って頑張ってみましたが、まあ確かにきれいに恵那山が見えました。(上写真←)
この後は往路をたどって下山。正直、山頂辺りよりも、民宿近くにある牧場から景色見たほうが展望良くて、広々していて気持ちが良かったかも…。(上写真→)
登山口からの往復50分。
累積標高差は127mでした。
駒山
この日のラストは奥矢作湖の南岸にある、駒山です。駒(=馬)が主役の寺があった山で、馬が生活の基本の一つであった昔は賑わっていたようです。今は、もう…
登山口は、相走橋南側にある空き地脇の中部電力の送電線巡視路です。空き地を駐車場として利用できます。最初は鉄塔ナンバー22に向かっていきます。「駒山山頂へ」というような標識は一切無いので、事前情報は必須。
一定の傾斜の道をくねくね登っていくと、小さな沢があり、水場として利用できます。
登山道はかつての参拝路をたどっていくので、歩きやすいように道がつけられています。一定のペースで歩いていけます。
鉄塔ナンバー22からは少し展望が開けます。ここからさらに登っていきますが、鉄塔以降の道には標識が一切ありませんが、広くて登る道を歩いていけばおそらく大丈夫です。
高度を上げていきまくると、林道に出ます。ここからは林道を歩いていくことになります。
林道に出た直後にはガレた場所がありますが、そこは少し展望が開けています。
かなり山頂近そうな場所でも、沢がいくつもあって水量豊富です。サラサラと音をたてて流れる川の脇を、歩いていきます。麓とは別天地な感じがして、不思議な気分です。こんな山の上に道があって、水がいっぱいあるなんて。
林道を歩いていくと、その終点に小馬寺があります。保存処置がとられていなかったので、倒壊しています。このまま朽ち果てていくのでしょうかね。
本堂から無理やり裏手に回って小高い場所に登ると、駒山山頂(855m)です。
展望はほとんどありません。元は竹林だったらしいですが、今は切られています。なので少し広々としています。北峰には反射板があって展望が良いらしいですが、行程に少し不安があるので行きませんでした。
この後は本堂前にある石段を下って沢に降り、沢沿いを歩いて下ってまた林道にでます。
本堂から林道の間には壊れそうな建物がありました。結構立派な建物ですが、これも保存処置がとられていないので倒壊するでしょう。
林道に降りると北西に向かっていきます。沢の水量は多く、そのためか林道の作りも頑丈でした。
林道終点からは登山道となります。かつてはよく通られていたような道なので、道は広くて傾斜は一定で、下りやすいです。ガンガン下っていくと、もう一度沢に出ます。
沢は渡渉しなければなりませんが、飛び石を使えば大丈夫。そのまま下っていくと奥矢作第二発電所のある県道に出ます。
この後は、相走橋のたもとの空き地へ歩いて帰ります。
帰るときは、矢作湖を見ながら。かなり水量少なそうだけど、こんなものなのだろうか?
登り1時間20分、下り1時間20分。
累積標高差は635mでした。
定本矢作川―母なる川–その悠久の歴史と文化 (2003/03) 新行 紀一 |