灰色の町の守護者 感想

雑記
週末は全部晴れろ!!


このときの曲の後半はいい!
灰色の町の守護者の感想を書きます。
 このゲームはこの前書いた神々の呪文の次回作であり、作者の古代エジプトRPG三部作の一つです。基本的な操作方法や戦闘システムなどは前作と同じなのですが、前作と今作では設定が大きく変わっています。前作の主人公が書記の人間であったのに対し、今作の主人公は町を守るとなって出てきます。
 主人公が神であるのでその設定に特徴的なシステムが出てきました。それは主人公の感情度や彼に対する信仰度という隠れたステータスがあることです。それらのステータスは選択肢や主人公がやった行動などで数値が増減します。それらは単なるステータスではなく、エンディングの種類を変えてしまうような、とても重要なものなのです。
 例えば、信仰度が足りなければ主人公は神失格となったり、町が放棄されたりします。しかし信仰度があれば主人公の町は繁栄していきます。
 信仰度を上げるには町の人々を手伝ってたりすれば上がっていきますが、無視していけばとんでもないことに!
その結果がこれ
いくらなんでも!
いくらなんでもこりゃひどい!実際にこんなこと言われれば泣いちゃうよ(´;ω;`)ブワッ
 とりあえずあらすじを書くと、主人公はネコ神様となってこの町を守護することになった。そこは呪われた地であったが”約束”を守るために、主人公は今日も一生懸命町の人のために雑用する―――?
 まあ別に町の人の困りごとを解決するだけで、そんなにこき使われてないように思えますがね!
 設定だけ書くとシムシティーみたいな印象を受けるのですが、大分違います。このゲームは町を作るのではなく人を守護することが主な目的です。どこかで聞いたことがありますが、人無しでは町と呼ばない、といった感じの言葉を思い出されますね。
 今作は主人公が神なので、人が抱く神への想い、そして神が抱く人への想いを感じ取れました。神なんてものは人を支配していくような存在と思っていました。しかし宇宙の創造神とかそんな偉大ではないただの町の神様というのは、人と共に生き、人と生活を共にしていくことが最も大切なのです。そこには人も神も「支配」なんていう攻撃的な感情は無く、お互いがお互いを尊重しあう場が作られます。
 人の願いによって生まれた神は、必要としてくれる人がいるから存在できるのであり、人の願いは神にとって力になる。しかし、もし人が神を必要とせず神を忘れてしまったのなら神は存在できなくなる、らしいです。人が必要としてくれるから生きていける―――このことは人間社会でも言えますね。自分が誰にも必要とされず、みんなから忘れられていってしまえば、そのとき、人は生きていけるのでしょうか?
 つまるところ、神とは人に近く、人と異なるのは神であることぐらいでしょう。神も人と同じように感情を持ち、愛されることを望んでいるのです。
 町を守護していくといろいろなことが起こります。子供が迷子になったり、牛が迷子になったりするような単純なこともありますが、私が特に印象に残ったのはおばあさんが死ぬシーンです。おばあさんの思い残した、メリロータスという花をもう一度みたいということを叶えるためそれをとってきて、おばあさんに渡すシーン
「ああ、本当に、懐かしいね・・・」
このシーンで泣いた(つω;`)
 現実では○人死亡とか言われても、別に気にしなかったけど、そうやって死んでいった一人一人にも物語はあって、みんなに悲しまれたり惜しまれたりしているんだよなぁ・・・小さな町で全員が家族のような雰囲気なら、なおさらですよね・・・
 後、こういうほんわかほんのり感動を演出する、音楽がまた素晴らしいものが多いです。
 総括するとこのゲームは、神の在り方、町の在り方、そして人の在り方を表現出来たと思います。神の優しさ、人の優しさの両方があって初めて助け合って生きていくことができるんだなぁ。
 そんな、自分の町やお地蔵様に対してちょっと違った見方が出来るようになるゲームだと思います。
 
 
また会う日まで
追記:
 製作者徳島県民だったのか…


やりこみ記録
・全アイテム入手
・全エンディング閲覧
コンプリート!?

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Posted by YU