CUBE! 感想

雑記
 ふと、「ニート」と「ユートピア」を合わせた「ニートピア」っていう言葉を思いついたのですが、ググってみるとすでに世の中に「ニートピア」の言葉が存在していた…。
 いやはや、やっぱり自分ごときが思いつく言葉はすでに世間に存在しているのですね。


CUBE!
cube1.png らくがき工房さん製作のフリーゲーム、「CUBE!」についての感想を書きます。コンパク金賞受賞歴のある、フリゲ界でも認められたゲームですね。
 中編RPGで、テーマは万人に受け入れられるような健全なゲームなので、スラスラとプレイしていくことが出来ました。
 製作者が絵描きだけあって、グラフィックに関しては一目置ける出来かと思います。一枚絵は結構数があり、どれも良い出来で萌えましたよ、ええ。一枚絵の他にも、会話シーンでのキャラ画像(あれって、厳密にはなんて言えば良いんだ?)や戦闘でのカットインやドット絵など、製作者のこだわりが出て良いですね。
 個人的に、このゲームの中でデザインが最も良かったキャラは、ミントとフレディアかな!ミントは猫耳+メイドという、合わせ技が気に入った!フレディアは、ロリコンとしては最早何も言うまい…的なレベル。性格もまさにロリ道一直線だし、ええ子や…。
cube3.png このゲームはツクール製となっていますが、戦闘システムはかなり凝っており、ツクール製RPGの中ではトップレベルの出来かと思われます。
 基本的にはアクティブタイムバトルですが、敵の攻撃に合わせてガードする「咄嗟にガード」とか、技や魔法、MPは共通、スタミナが溜まるとゲージ無視できるシステムなど、普通のRPGにはなかなか無いシステムがかなり多くて楽しめましたよ。理解すればするほど、「どこでスタミナを使用し、MPや決め技を使って戦っていくか」などのようなことを考えるようになってきて、戦略性のある戦闘をすることが出来ました。
 戦闘では戦い方しだいで戦闘後のボーナスがもらえます。条件はたくさんあるので、「次はこの条件を狙ってみようか」とか考えて戦うのも面白かったですね。雑魚戦では無傷で勝利、ボス戦では一定時間内に勝利するとカードがもらえるので、それを狙うのも白熱して面白かったです。
 一周すると次の周回にステータスを持ち越すことが出来ますが、敵の能力も少し上がっているので、2週目以降でも戦闘は面白かったです。まあそれでも一週目よりは簡単になっているので、1週目では出来なかったボスのカードを狙ったりして楽しみました。
 難易度は、少し難しめ。1週目ではボス戦でやられてしまったりすることがたまにあるほど。終盤での雑魚戦でもかなり苦労したりしました。ラスボス戦は、もうほんとギリギリだった…。回復アイテム全部使い果たして、もうこれまでか…と思っていた辺りで何とか倒せましたからね。音楽も相まって、かなり白熱したバトルでしたよ。
cube2.png ストーリーは、少しずつ謎が明かされていくタイプです。学園から出された課題が、島中、いや世界中を巻き込むような事件になっていきます。
 いろんな思惑を持つ勢力が出てきますが、心底悪人な勢力はいない感じ。過去に起こった現実の不条理な出来事が、今に還ってきてしまったことが事件の要因になっているようですね。
 この物語の立役者ともなっているホルスは、唯一の家族であり最愛の人である妹のフレディアが殺されたことで、行動を起こします。天才的な人間が、不条理な力で歪められた現実を同じく不条理な力で変えてやる、という意志の力は尊敬に値できるほどのものかと思われます。
 結局は、やさしい少女であるフレディアの意志を尊重して、ホルスの「妹を生き続けさせたい」という願いを叶えることは中途で終わりました。ホルスの孤独や絶望などの感情を考えると、可哀想だとは思いましたね。まあ、フレディアが罪の意識を感じながら生きていくのを見続けるのも、それはそれで辛いことだろうけどね…。
 そして最後に、このゲームはストーリーやキャラに「女の子らしさ」が漂っている(と思う)し、作者サイトのギャラリーではお菓子の作り方が載っていたりしているので、「作者は女性、しかもキツイ性格ではない乙女な感じかな!」と思っていました。思っていたのだよ…。
 で、作者プロフィールを見てみると、「性別:普通の男」
 …マ・ジ・デ?


やりこみ記録★
・3週目クリア
・全アイテム入手
・全称号会得
・全技、魔法会得
・全カード入手
 全アイテム入手と言っても、攻略サイトに存在が示されているが入手方法がわからない、「流星のメダル」、「おかゆ」、「極太ステーキ」などは入手できていません…。
 ちなみに今回のやりこみで最も難しかったのは、称号の「中毒喧嘩屋」です。敵撃破数2000っていうのは、流石に時間がかかりましたよ…。その他のやりこみをほとんど終えているときに、ようやく敵撃破数1000の「プロ喧嘩屋」の称号を取得したくらいですからね。
 ちなみにこのゲームは周回プレイでもあらゆるやりこみが出来るように調整されているので、アイテムを取り逃したりするということはありません。ですので安心して1週目を何も考えずにクリアしてから、やりこみをすることができます。

フリーゲーム

Posted by YU