プラネットライカ 感想
プラネットライカ 開発 是空
1999年にプレイステーションで発売されたゲーム、プラネットライカについての感想を書きますよ。
ジャンルは、『サイコドラマロールプレイングゲーム』だそうです。
キャッチコピー(?)は、『悪に触れ人格変容するゲームシステム、壊れそうな心をめぐるシナリオ』、壊れそうな心ってのがプレイ後には感慨深いものがあります。
プラネットライカ (1999/10/21) PlayStation |
まずはシステムから。
主人公のライカは火星の住人と話すことで3種の悪を溜めて、ある程度溜まると人格変容ができます。この人格変容を活かして物語を進めていくのですが、そこまで人格変容しなくてもシナリオは進んでいきました。というわけで、謎解き要素はほぼ無し。
フェイスというやつらとの戦闘がありますが、○ボタンと×ボタンをタイミングよく押したりするだけのミニゲームレベルです。あくまで本筋は、シナリオと演出ですかね。
ムービーはそれなりに多いですし出来もなかなか良いと思いますが、いかんせん演出がアレだからまともに評価できない…。何だろう、ホームページ作成黎明期にたまにあった不気味な色合いと奇妙な絵柄を思い出した。
雰囲気、これこそがこのゲームの最大の特徴と言いましょうか。
登場人物のセリフ回しは、何だか洋画の日本語訳のような感じでした。日本語なのに普通の日本語に見えないっていうのが、電波感があって奇妙で良かったです。日本語らしかったらホラーになっていたかも?
キャラクターはほぼ全員犬顔であり、ただの犬顔なら良かったのですが、どいつもこいつも奇妙な顔のやつばかりで…。犬顔でも個性ありすぎでしょ、やつらは。でもムービーのエイプリルはケモくて可愛い。
火星基地のマップは人工物ばかりでパンキッシュな感じですが、『悪夢』や『記憶の谷』などは凄かったな…。記憶の谷のメルヘンな作り物は、かえって気色悪さを増大させてくれました。悪夢のまさかの視点反転マップは、今まで見たこと無かった演出なので新鮮でした。今まで見ていたものと微妙に違うこの違和感は、私の心も不安にさせてくれましたよ。
BGMや効果音にもこだわりがあったと思います。おかげでプレイヤーはよりいっそう陰鬱とした雰囲気を楽しめる(?)ことが出来るでしょう!悪夢の中のベッド部屋で聞こえる男の声は怖すぎ…。怖気がふるう!
ストーリーは数々の電波が蔓延っていて少しわかりづらくなっているようにも思えますが、ライカの過去とかに注目すればちょっと感慨深いものがあったストーリーだと私は思います。ちなみに登場人物のちょっとした設定はwikipediaで見ることが出来ます。
だんだんライカの過去がわかってくる演出は、王道ですがやっぱり良いですね。フェニックスの存在とか空っぽのライカとか、そこらへんはちょっと切ない感じがあります。多重人格なんてのは必要だから生まれてくるものなのでしょうね。
でもまあ、火星の伝説とかは正直よくわからなかったしラストは本当にアレで良かったのか、あの後どうなったのかは全く予想が出来ず、何が何やらよくわからずじまいでした…。
地味に気になったことを最後に一言、ライカはどうしてベッドで横になって寝ないんだ?
やりこみ記録★
・アイテム全入手
攻略情報などはこのサイトが詳しいです。
消費アイテムは上記のサイトに載っているのに加えて、「マジックライト」というものもありました。アイテム収集はアーネストでしか出来ませんが、自由に人格変異出来る時期は意外に多くないので、少し注意が必要です。