ワイルドアームズ1 感想

雑記
 桜の季節なので名古屋市内の桜を少しめぐったりしました。個人的には桜には少し寂しい感じの音楽より、この先への希望を表現しているような陽気な音楽が似合うと思います。ですので私は少し若葉が芽吹いている状態の桜のほうが好きです。


ワイルドアームズ 感想
 今では多くの「ワイルドアームズ」作品が出ていますが、ここではあえてワイルドアームズ初代の感想を書いていきます。プレイした動機は、このゲームがPS1のRPGでは名作の部類に入るということを聞いたことがあるからです。
 
 グラフィックは、フィールドでは2D、戦闘画面は3Dです。フィールド画面はスーパーファミコンの時の2Dの良さをそのまま受け継いでいるようなので、見やすくて好感が持てます。戦闘画面は、正直あともう一歩欲しいという感じかな…。魔法のグラフィックが普通のものと上級のものではあまり変わらないというところが少し残念。
 音楽は、もう言うこと無し。名曲もいくつかあるし、どの曲もこのゲームによく合うものばかりでかなり満足いく出来だと思います。
 このゲームは西部劇のような冒険を重視しているためか、フィールドでは荒野があるときが多く、ダンジョンではトラップがいっぱいあって面白かったです。主人公3人がそれぞれの道具を持っていて、ダンジョンではそれらを駆使して進んでいきます。これまで色々なRPGをやってきて色々なトラップを解いてきた自分でも、さっぱりわからないぐらいのものがあるほどトラップにはこだわりを見せています。
 戦闘関連では、ワイルドアームズでは主人公3人の使用する技にそれぞれ個性があって良いですね。どのキャラも技の会得などに違いがあって、成長させるのが面白かったです。主人公3人とも使用する技が全く違うので、戦闘ではそれぞれの特徴を生かした戦略を立てていかなければなりません。ロディはアームを駆使して敵を攻撃、ザックは早撃ちやアクセラレイターで回復、セシリアは魔法で攻撃や補助や回復などを担当。実際、戦闘ではセシリアが最も重要な位置にあるのですが、打たれ弱いのが難点。彼女をいかにして守るかがキーですね。
 戦闘の難易度は、レベル上げ一切しないで突っ込みまくれば後半のボスにかなり苦戦するぐらいです。1週目はレベル上げ無しでクリアーしましたが、ボス戦で何回か全滅しました。特に印象的なのは、ゴーレムのディアブロ戦とラスボス戦。ディアブロは攻撃力が高すぎて全く回復が追いつかなくて、倒したときはロディだけが生き残っていて、しかも瀕死の状態。ラスボス戦ではマザーフリードの、魔法効果打消しやステータス異常攻撃や攻撃力の高い全体攻撃などでかなり苦戦。攻撃順によってはどんなにいい状態で戦っていてもやられるほどでした。
 ちなみに私が持っている攻略本によると、ゲームクリアー可能なレベルは50台、タイムは20時間前半なようです。私が一週目をクリアーしたときは、レベル38ぐらいでタイムは18時間ほどでした。
 このゲームには隠しボスが多く、ラスボスよりも強い敵も結構います。個人的に強い敵トップ3は、ラギュ・オ・ラギュラ、ブーメランフラッシュ、ルシファアです。
 ラギュはカエルバッジさえあれば超強力な全体攻撃を食らわないので普通に倒せるのですが、フィールドで属性攻撃半減にすれば何とか耐えられるだろうと思って攻撃を食らうと、全く半減できていなかった…。カエルバッジを一人だけ装備していたので何とか全滅はしのげましたが、体勢の建て直しにはかなり苦労しました。それ以降はヤギのぬいぐるみで自動戦闘不能回復しながら攻撃して何とか撃破。
 ブーメランフラッシュは、セシリアなら一撃で倒されるほど強い全体攻撃と即死防御魔法をかけていても即死効果のある単体攻撃が鬼門でした。セシリアは一回倒されると自分にかけていた魔法効果も無くなるので、先手を打って回復することが難しくなり、全滅しそうにもなりました。しかしロディがディフェンサーで防御しまくって、どんなにピンチでも生き残ることが出来たので何とか撃破。
 ルシファアは、簡単には回復しきれないような強力な攻撃を連続でしてくるので苦戦しましたが、回復しながらちまちま攻撃していけば撃破することが出来ました。
 ストーリーは、基本的に王道ですが、敵サイドがこれまでのRPGよりも特撮に近い感じが印象的です。悪の結社のようなものがあり、その中で最も強いボスやその下にリーダーがいたり頭脳系の敵がいたりするなど…。で、それに立ち向かうのが巨大ロボットみたいなゴーレム。お約束な構成だけどなんとなく新鮮な感じ。
 ちなみに敵は魔族という、機械で出来た体を持つやつらなんですけど、SF洋画に出てくるような冷血残酷な機械達とは一線を画しています。序盤では「なみだのかけらをよこせ」と言ってきて、それを渡したらあっさり引き返してくれたし、「守るものの無いニンゲン達は弱い!」というような今の人間の問題点を指摘してくれたりと、意外に男気あふれた行動に好感をもてます。でもアルハザードの、人間を使った実験などはやっぱり残酷ですしエグイです。
 魔族たちはただ単にボスのマザーに全て従って人間達を滅ぼそうとしてくるのではなく、マザーとは別に自分達で行動を起こしてくるようになるというのも新鮮です。マザーの野望が破壊のみでありファルガイアを乗っ取ろうとするすることではないとわかると、ナイトクォーターズは反旗を翻して彼らの野望を叶えるために主人公達に戦いを仕掛けてきます。これまでのゲームにはなかなか無いような展開に、燃えました。
 このゲームは主人公が3人です。ロディは無口なのでこれまでのゲームのように主人公だと思えるのですが、物語全体を考えるとやはり3人とも主人公だと思えます。3人が3人とも悩みのようなものを抱えていて、ストーリーが進むにつれてその内容を明かされてきます。その中で特にお気に入りなのは、ロディのエピソードですね。
 ロディは1000年前の大戦期に生まれた人造人間であり、そのおかげで色々なアームを使うことが出来ます。ロディは遺跡の奥で眠っていたところをゼペットおじいさんに発掘され、おじいさんと一緒に旅をすることになります。その途中でロディは、自分の力が他の人間達には受け入れられないことなどを知ります。そんな悲しい旅の中で、おじいさんは死に、ロディは一人で旅を続けるようになります。村で何かお手伝いの仕事をしたりしてたった一人で旅を続けます。序盤でもありますが、その旅の中では自分の強すぎる力によって迫害されたりすることもあったでしょう。それでもロディは人間に絶望せずに、人の痛みがわかる心優しい少年になることができました。
 ロディの過去がわかったときは、音楽の相乗効果もあってか、かなりジ~ンと来ましたよ。人に迫害されながらも、人を信頼して恨むようなことをしないロディの人生…。おじいさんが死んでからの彼の人生を考えるとかなり悲しくなりますし、彼の偉大さがよくわかります。
 
 全体的にこのゲームには、派手な要素はあまりないのですが、緻密に基本に忠実な作りでしたので誰にでも受け入れられるような出来のゲームだったと思います。


やりこみ記録
・全アイテム入手
・レベルMAX
・全アーム改造MAX
・全早撃ち会得
・全魔法会得
・全ボス撃破
・落ちているアイテム全入手
perfect!! 
 
 この中で最も時間がかかったのは、レベルMAXですが、ラッキーカード+はいよるこんとん狩りをしてレベル上げするとあまり時間はかかりませんでした。レベル10上げるのに1時間ほどかかる程度だったと思います。

ワイルドアームズ PS one Books ワイルドアームズ PS one Books
(2001/10/12)
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Posted by YU