ルフランの地下迷宮と魔女の旅団の感想――工夫の見えるダンジョンRPG

2016年にPS Vitaで発売された、日本一ソフトウェア制作のダンジョンRPG、「ルフランの地下迷宮と魔女の旅団」をクリアしましたので感想を書きます。
いつものとおり、私がプレイしたのはSteam版。

ダンジョン探索型RPGですが、随所に飽きさせないシステムが見受けられ、非常に面白いゲームでした。

やりこみ記録

  • 全アイテム入手
  • 裏ボス、隠しボス共に撃破

妖精王とかごく一部の選択以外は、取り逃してしまうアイテムは無いと言って良いでしょう。

最難関なのは、裏ダンジョンのランダム宝箱からのみ入手できる各種最強装備。
ランダム宝箱には2種類あり、アイテムと装備で分かれています。
最強装備はアイテム系ランダム宝箱の最レア品。
モンスタードロップは大抵装備系ランダム宝箱の品なので、ドロップ率向上の結魂書(フルーラなど)で戦っていれば装備系ランダム宝箱の品は簡単に全て集まります。
ランダム宝箱はその種類と位置が各種マップ内で固定なので、アイテム系ランダム宝箱登場位置で出撃→帰還→出撃を繰り返すといつかは入手できます。
最レア品1個入手の間に準レア品5~10個集まるけれど!

裏ボス、隠しボスは、とりあえずキャラを強化して殴れば勝てます。以上。
……いや、普通はその強化に時間がかかるんだけどね。
アイテム集めの間に戦力も大分強化されて、アニマクラリティは50前後、準レア装備の二つ名付きとか8個合成品とかの装備が出来るようになりました。
そのくらいの強化で十分勝てるようになりましたよ。
攻撃力・防御力強化、敵弱体ドナムとかも使えば、隠しボスの通常攻撃すら無傷とかになったりしますから。

感想

キャラデザインが良い

ディスガイアシリーズのデザイナーでもある原田たけひとさんがデザインしただけあって、キャラはアニメ調で、個人的にイイネ!👍

ドロニア様のデザインとかもさることながら、人形たちもやはり良いです。
特にゴシックコッペリア(タイプ1)は反則ダネ❗🤗
オッキな武器、ケモミミ尻尾、クール系、そ し て クリティカルゴア時の叫び声。
オヂサン、こんな年だけど興奮しちゃったヨ‼😆

まあそんな訳で、ゴシックコッペリアはスキルも優秀なので、選択できるようになってからはほとんど常に戦闘メンバーに入れてました。
こんな魅力的で「中性」?まあ人間じゃないからね。ッテコトは、色んな遊び方してもイイんだよネ⁉🤓(キモ。ていうかコワ)

他にはデモンリーパー(タイプ3 水色髪の子)も良かった。
裏ダンジョンではよく一撃で倒されていたので、戦闘後の蘇生時には「おっせえんだよぉー!」と叱られていました。
普通に興奮します。

戦闘について

最大で15名のアタッカーを加えられるだけあって、賑やかな戦闘です。
しかし個別命令は必要なくて、5組のカヴン(団体)に攻撃かドナム(魔法)か防御か選ぶくらい。
とは言えただただ殴るだけでなくて、ドナム(魔法)が非常に強いので雑魚を一掃したりバフかけたり、ピアフォートレスカヴンで防御すると別メンバーを守れるので防御したりと、なかなか面白かったです。

カヴンを構成するためのアイテム、結魂書も戦略性を高める良いシステムでした。
最序盤は1人までしか入れられないのに、だんだんと人数を増やしていける進行が楽しかったり。
いや、人数より付加効果のほうが強力だから終盤でも1人カヴンがあったりと、構成を考えるのは面白いものです。

陣形、結魂書、ファセット(職業)、スキル、装備と考えることは多くて迷いそうにもなりますが、正直装備は「最強装備」だけで十分。
特に武器の選択は重要ですが、それ以外は適当でも良し。
防具は1種類だけのシステムにしてしまっても良かったんじゃないかな?

多人数戦闘とテンポを両立するためには仕方なかったことかもしれないけど、戦闘の演出は地味だった……
ドナムとか攻撃とか、00年代のRPGツクールレベル。
演出省略時以外はもうちょい何かしらあったほうが良かったかな?

難易度については、丁度よいくらいでした。
ボス戦はちゃんと準備してないとたまに負ける程度、雑魚戦はたまに戦闘不能者が出る程度。
一番苦戦したのは、裏ダンジョン最初のボス。攻撃力が弱体化前のラスボスレベルやんけー!

探索について

基本的にはウィザードリィタイプの、マッピングしながら進むダンジョン。
王道ですが熱中できました。
「あと少し、あと少し……」となかなか辞め時を見つけにくく、ついついプレイ時間が増えて、雨の休日なんてゲームで披露困憊だよ!

ただただダンジョンを歩くだけでなく、マナを集めたりランダム出現のアイテムを集めたり、壁を壊したりと、飽きさせない工夫が多くありました。
やれることがだんだんと増えてくるし、その都度チュートリアルもあるので、ゲームデザインとしても親切でやはり最近のゲームはそういう心地よさを大事にしていることを実感。

様々な世界を探索することになるのですが、私の特にお気に入りなのは「メルム」と「アマデウス」。
メルムは薄暗い洞窟ですが、全ダンジョンの中でもトローニアのエグさや薄気味悪さはトップ。
何だかんだ、パワー系○○が一番こええよ。
また、アマデウスは寂しく静かな雰囲気が最高。BGMも最高……

シナリオについて

序盤はドロニア様の失敗や非道さとかが見ものですが、ストーリーが進むと伏線回収とかエグい行為とかが目立つようになります。

デザインが可愛いから良いんだけどほぼ全て会話劇で進むので、演出が少し弱いなと感じたかなあ。
やり直した世界だけど、ドロニア様の四○○○シーンとか、一枚絵でもあればもっと印象的だった気がする。
声優の熱演が良いのは認めるんだけれども。

ラスボスについては、やはり元は怪物ではないからなのか、100%純粋な悪とまでは思えなかったような。
ルカとかには結構優しかったりするしね。失敗や反逆には罰を与えるけど、致命的なものはあまり無いし。
色々あった人間だから、ああいうことをする、ってことなんだろうか?

シナリオが進むと過去のことを知り直せないから、出来ればストーリーが進むと更新される年表でもあれば伏線回収の感動とかももっとあったかな~!と思いました。
フルーラの行動ももっと深く知りたいよ。

 


まあそんな訳で感想を終えます。

私も色々とゲームをプレイしてきましたが、それでもなお面白いと思えるゲームに出会えたことについては素晴らしい体験だし、そんな素晴らしいものを生み出してくれた制作会社には感謝です。

昔からこういう可愛いデザインは好きだけど、今でも好きなんだなとも実感😊

市販ゲーム

Posted by YU