PS1版 ファイナルファンタジー1 感想
リメイクされまくっているFF1ですが、今回はPS1版です。
FF1が初めてリメイクされたのがWSCであり、その次がPS1版ですね。
リメイクの中ではまだ難易度が高い方の部類に入るのかな?
ファイナルファンタジー1
昔懐かしのゲーム、ファイナルファンジーシリーズの原点であり当時のスクウェアの経営難を救ったファイナルファンタジーの感想です!
wikipediaを見ると製作秘話も載っていたり、攻略本では全ての情報が網羅されていたりするなど、いろんな意味でやりこみしやすいゲームです。
今ではベテランな人間が作ることが多くなったゲーム業界ですが、当時のスタッフは大学生だったりと、かなり若いです。スクウェアではかなりの地位をしめることになる人たちもこのゲームの製作に関わっていたりするなど、「少しやる気のある普通の人間が将来すごい人間になる」という、まさに黎明期のゲームだったと思います。明治政府の偉い役職付いた人は、地方の少し偉いだけの地位から出世したみたいな感じ。
もうファイナルファンタジーシリーズを結構やってきた人にとっては、この1はかなりシンプルなものだと感じるでしょう。しかし、当時のファミコンゲームとしてはかなり斬新で、日本産RPGを牽引したゲームと言えるほどのものだったようです。そのようなことはウィキペディアに載っているので、要チェキ!
MPはドラゴンクエストのようなものではなくウィザードリィのような魔法のレベルごとの回数制だったり、モンスターはテーブルトークRPGから拝借してきたりするなどはありますが。
さて、まあゲーム本編の感想ですが、まずは音楽から。以降のシリーズではまず存在する「ファイナルファンジーメインテーマ」と「プレリュード」はこのときからあります。やはりメインテーマは感動的で、大好きです。
が、しかし!私はこのゲームの中で最もいい曲を、「フィールド上の曲」に選びたい!正直言って、以降のFFシリーズのフィールドの曲と比べても、FF1のものが最も良いと思います。FF1のフィールドの曲は、結構短い曲なのですが、かなり明るくて元気の出るオススメの曲です!でも、「FF1のフィールドの曲っていいよね♪」って言う人を見たことなくて、ちょっと寂しい…。
戦闘ですが、他のFFと比べると魔法の使用回数が少なかったり敵の攻撃が激しかったりするなど、難易度は結構難しめ。まあ、ファミコン版ドラクエ2に比べるとこんなもんかと思いますが。
魔法の効果がかなりばらつきがあって確実性がなかったり、回復効果が敵の攻撃力の割にはかなり少なかったりして、苦労しました。敵の攻撃なんて、最大で「全員に約250ダメージ(フレアー)」があったりするのに、回復魔法の最大が「一人のHP全回復(ケアルガ)」か「味方全員のHP48~96回復(ラヒール)」くらいですからね。幸い、ボスのHPはかなり低めなので速攻で倒せば大丈夫なのですが、運が悪ければ万全の状態でも全滅していたでしょうね。
飛空挺を入手した辺りからは、クラスチェンジが出来るようになったり魔法効果付きアイテムを手に入れられたりするなどで、少し難易度は下がります。が、飛空挺を入手する直前のダンジョンである、氷の洞窟の難しさはかなりのものだったと思います。「敵の先制攻撃」→「吹雪やファイガなどの全体攻撃」で体力の少ない魔法系のキャラクターがわずか1ターンで戦闘不能になったりしますからね…。後、マインドフレイアのマインドブラストと即死攻撃で、何も出来ずに全滅など…。最近のFFに比べれば、かなり理不尽なこともしばしばあります。
難易度は確かに高めですが、そのおかげで一歩一歩を踏みしめて進んでいくRPGらしさがありました。少し遠出して強い敵と戦って経験値とギルを溜め、満身創痍になって町に帰り、強い装備や魔法を買ってまた強い敵と戦っていく…。ゆっくりと、ゆっくりと強くなっていくうちに、強敵にも勝てるようになったりしていくので、成長しているという実感がわきやすいです。まさにRPG!まさに冒険!ってな感じがするので、敵の理不尽な攻撃力や魔法の弱さなども含めて、FF1の難易度はかなり好きです。
ストーリーは、今のFFに比べるとかなりシンプルで、ストーリーよりもむしろ世界観のほうが目立っていたと思います。ドワーフやエルフや、海底神殿、宇宙に浮かぶ浮遊城など、設定考えればこれらだけでストーリーが出来そうですが、今回は無し。世界観重視のゲーム(フリゲならネフェシエルやイストワールとかか?)は好きなので、これはこれで楽しかったです。
ストーリーの大筋としては、国を乗っ取ろうとした(?)ガーランドが、クリスタルの力で2000年前にタイムスリップしてしまい、将来の自分を救うために世界を闇に染める工作をするという、堂々巡りになっていることを止めて世界を救うという感じです。昔のRPGにしては一筋縄に行かないストーリーだと思います。
ラスボスを倒すとエピローグがあるのですが、その中にある主人公=プレイヤーという描写が、RPGらしくてイイ!です。ゲームの中の世界が報われたというか、これまで頑張ってきた自分が報われたような、そんな感じがしました。それに、冒険の全てが終わりで報われたというような最高のカタルシスもあったしね!
全体的に、FF1はシンプルな作りですが、その分ゲームとしてまとまっていて完成度は高かったと思います。最近のゲームにも、もうちょいシンプルさやRPGらしさがあってもいいかなと思ったりしました。
やりこみ記録★
・レベルMAX(レベル50)
・全てのアイテムを入手
・「おまけ」完成
・ギルMAX
ファイナルファンタジー (2002/10/31) PlayStation |