クロノクロス 感想

雑記
 ゴールデンウィークは2泊3日でキャンプに行きました。
 5と6日は雨が降ったので丁度よかったです。
 まあ晴れてくれればいいことに越したことはありませんが


 何年も前に完璧にクリアしたことがあるクロノクロスですが、今になってもう一度やってみました。昔よりは自分の思考力が上がったと思うので、以前よりはこの複雑なシナリオと設定を理解できるのかな~と思ったのですが・・・
 やはりかなり難しい。出来事を年表にまとめるだけなら簡単なのですが、その裏で誰がどのような目的で行動したかを逐一理解していこうとすると、かなり頭がこんがらってきます。そもそもクロノクロスには陰謀を企てるものの人数がかなり多いので、彼らの知恵比べが一体どのようなものであったかを理解するには、「デスノート」の心理描写がないという状態でキラとLの推理を理解していくほどのものだと思います。
 ですからストーリー考察はまた別の記事に書くことにして、ここではクロノクロスの全体の感想だけを書くことにします。
 
 さて、まずは第一印象として最初に目に入ってくるのがオープニングムービーでしょう。
 このOPはかなりの高評価を受けており、クロスがあまり好きじゃない人も「OPは最高だ」と言うほどです。重厚な音楽と意味深な言葉から始まり、そして本編で使われるムービーが断片的に挿入されながら進行してゆく軽快で深みのあるメロディー。一体どんな冒険が待ち受けているんだろう?とワクワクドキドキせざるを得ないほどです。
 そもそも当時のゲームとしては、クロノクロスはかなりグラフィックがいい線いっています。ポリゴンはPSにしてはかなりいい出来だと思いますし、そしてそのポリゴンを使用することによってかなり多くの種類の動作を行うことが可能だったりと、目を見張るものがあります。そこらへんはウィキペディアに載っているので割愛。
 そしてこちらもかなりの高評価を受けている、音楽
 ゲーム音楽界ではかなり有名な部類のほうの、光田さんが手がけています。当時は今ほど有名だったかは知りませんが、当時から多くの名曲を生み出しています。
 アジアの伝統的音楽とゲームの電子音楽を見事に組み合わせたような音楽、聞いていて心が躍ったり落ち着いたりする音楽など、光田さんの音楽を見事に表現できる言葉はありません。それほどに光田さんの手がける曲のそれぞれが独自の世界観を生み出しているかのような感じを受けます。
 そして戦闘ですが、正直これは一長一短のものだと思いました。
 いいところは、エレメントや武器攻撃などがかなり従来のゲームと異なっており、戦闘の独自システムを作り上げたところです。それとド派手な演出のエレメント、色によって効果量が変るところ、一週目では多くの敵とギリギリのバトルを繰り広げられるところですね。
 悪いところは、戦闘のテンポが遅い、雑魚敵と戦ってもほとんどメリットがない、ぐらいです。
 簡単に言うと「ボス戦は楽しい。雑魚戦はイライラする」ということです。
 そしてラストバトルは最高によかったです。ボスをただ倒すだけでは駄目、というのは初めてですからね。私の「ただ倒せばいい」という固定観念を見事に打ち崩してくれた初めての作品です。
 そういえばラストバトルはある方法で決着をつける、という市販ゲームって他にもあったんでしょうか?フリーゲームならイストワールが倒すだけでは駄目、という感じになっていますが。
 そして肝心のストーリーですが、つまるところこのゲームの題材は、憎しみあうものたちの解放、を描いていると思うんですね。それを主題として、トリガーのサラのその後、セルジュとキッドのボーイミーツガールなどのような副題が付いて来るんだと私は思います。
 龍とフェイト、人と自然のような相容れないものたちは一体どうすればいいのか。ただ憎しみあい傷つけあうだけの生を永遠に繰り返すようでは、生命は新たな次元に到達することはできません。だからこそ彼らの憎しみを癒すことにより、人と自然と星は真の意味での平和を手に入れることが出来るのでしょう。
 そのテーマは以前書いた漫画の感想「EDEN」にも似たようなものです。ただ、クロノクロスでは憎しみを消すために全てを一つにするというのではなく、異なるものたちの間にあるしがらみを消し去ろうとするというものです。それによって憎しみは解放されて、その結果未来に起こるであろう時の消滅を防ぐことができました。
 その目的を達成するために理の賢者、ガッシュは壮大な計画を作り上げたのです。このことを理解すればセルジュやキッドの頑張りは全て彼の願いのため、ということも言えるのですが、その過程で生きとし生けるものたちの憎しみを解放したということや結果としては世界を救ったことを考えれば、ガッシュの行ったことは神の導きのようなもの、と思えるのではないでしょうか。
 
 それにセルジュとキッドのボーイミーツガールっぷりも素晴らしい。全てが終わったあと、キッドは運命や計画を外れた未来でセルジュを探そうとします。もうそのときは予測も出来ないし、意味などないし見守ってくれる人もいない真っ当な人生なので、キッドがセルジュを見つけられるかはわかりません。
 「物語は終わっても、人生は続く」
 サラ・キッド・ジールは手記にこう書いています。そしてその後彼女と男が結婚したような写真立てが映ります。写真では顔が見えないのでセルジュかどうかは判別が付きません。しかし、それでいいのです。彼女のこれから先の人生には何があるかは分かりません。だから、彼女がセルジュと結婚したのか、それとも他の人と結婚したのかもわかりません。それほどに、本当の人生には初めから決まっているものはなく、自分で決めていく多くの分岐点があるから・・・
 パラレルワールドという世界を題材とすることにより、「あのとき自分はああすればどうなっていたのか」というような自分の過去の選択について少し考えさせるゲームでもあったと思います。
 このゲーム上では二つしかパラレルワールドは出てきません。しかし現実では私たちの選択一つ一つでパラレルワールドは作られていきます。もちろん私たちにはそれらを観察することは出来ません。しかし確かに存在するものだと思います。
 だからといって過去の選択を後悔しろ、というわけではありません。ただその世界を想像することで、今の自分に何かプラスになるように働きかけるのなら、私たちは大いにパラレルワールドを利用してみてもいいんじゃないかなと思いますね。
 感想はざっとこんなもんです。少し感傷的になりすぎて文脈が整っていないところが多々あります
が。
考察 フェイト編 前半
考察 フェイト編 後半
考察 龍とツクヨミ編
考察 ラヴォスと炎編
考察 ガッシュ編
考察 物語の終わり


やりこみ記録
・全キャラ仲間にした
・全キャラの固有エレメント取得
・全エレメント取得
・全装備取得
・レベルMAX
コンプリート!!

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(2006/07/20)
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Posted by YU