クロノクロス 考察 フェイト編 前半

 クロノクロスに出てくる情報については、インターネットで「クロノクロス 考察」と検索すれば全て見ることができるでしょう。
 ですので私はそれらの情報を統合して推測による補完をして、クロノクロスに出てくる登場人物たちの行動に一貫性を持たせてみようと思います。
 まあつまり登場人物たちの行動とそのときの目的をはっきりさせるということです。
 クソ長くなったのでフェイトに関しては前半と後編の二つに分けます。


フェイト(ヤマネコ)
 ゲーム序盤から終盤まで悪役になる彼についてまとめます。
 フェイトはガッシュによって作られ、その中にはルッカが作り上げたロボットの暴走抑制システムである「プロメテウス」が組み込まれています。
 フェイトの活動が始まるのは凍てついた炎によるタイムクラッシュの後、つまりBC1万年代に飛んだ時からです。
 フェイトは同時にその時代に飛んできたディノポリスと戦い、勝ちます。そのときはただ単純に人間のため、未来を変えられないようにするためでしょう。そしてそこにあった生体マシンである6龍たちを、凍てついた炎による力でコントロールします。おそらく殺さずに生かしたのは、エレメントを作成するためであったと思います。
 その後、エルニド海を多島化しエレメントや運命の書を作成、研究所員たちの記憶を消してエルニドの住民にします。未来をエルニド海を多島化したのは、人を住まわせるため?エレメントを作成したのは自然の力を上手くコントロールするため。運命の書は人を自在に導き、未来を変えないようにするため大陸との接点を狭めるためです。
 しかしそこで疑問が生じます。未来を変えないようにするのなら、なぜエルニドに人を住まわせたのでしょう?今のところはわかりません。「全てガッシュの仕業」という情報があるので、それに従うとそれらを計画したのはガッシュなのかもしれません。
 
 その後、フェイトは長い年月の間人々を見守り、導いていきます。
 AD900年辺りから大陸の人間が入植してきます。もしクロノポリスの存在を彼らに知られてしまうと、未来が変ってしまう恐れがあります。それでもフェイトが彼らの入植を許したのは何故か?
 おそらく入植を頑なに拒むことそのものが怪しまれる原因になるので、ただの美しい自然が残る観光地として大陸の人間に開けたのでしょう。そしてエルニドに来た人々は運命の書でコントロールして神の庭に近づかせないようにしたのかもしれません。
 そして遂にあの事件が起こります。14年前、時空の狭間を漂っていたサラはヒョウキに襲われたセルジュの泣き声を聞き、この時代に干渉しようとします。そのとき激しい磁気嵐を引き起こし、フェイトのシステムは一時的にダウンします。そして神の庭は開かれ、ワヅキ、セルジュ、ミゲルの三人はクロノポリスへとやってきます。
 炎はワヅキとセルジュを導き、セルジュの身体を癒し、「調停者」にします。一体なぜそんなことが行われたのかは、「ラヴォスと凍てついた炎」の記事に載せます。
 そのときフェイトの内部にあるガードシステム「プロメテウス」は発動され、フェイトが炎にアクセスすることが出来なくなります。フェイトはかなり焦ったことでしょう。自分は強大な力を持つ炎を利用することが出来なくなり、そして未来を変えうる力を持つものが誕生してしまったのですから。
 それからフェイトはどうにかしてアクセス権を取り戻そうと、奔走することになります。
 まず、クロノポリスを知ってしまったミゲルをこの地に固着させます。それはフェイトが操作したのか、ミゲル自身がそう望んだのかは分かりませんが、フェイトがダウンしているときでもアルニ村へ帰らなかったことを考えると後者、もしくは前者後者の半々と思います。
 そしてワヅキに対しては、フェイト自身が現実で動いて炎のアクセス権を手に入れるために、アルニ村に帰った後運命の書で失踪するように操作して、ワヅキの身体を乗っ取ってしまいます。その身体をセルジュのトラウマである猫科の姿に変えますが、その理由は詳しくは分かりませんが、セルジュに深い憎しみを抱いてセルジュを苦しませようとしたのか、それとも震え上がらせることによって抵抗する力を奪ってしまうことか?
 そして10年前、ヤマネコはセルジュを溺れさせました。その結果ホームとアナザーの二つのパラレルワールドは作られます。ホームにあった神の庭は死海化します。
 おそらくヤマネコがそのようなことをしたのは、セルジュを殺すことによってセルジュの炎へのアクセス権が失われ、その結果自分のアクセス権が元通りになるのだろうかという推測の元で行われたものだと私は推測します。
 
 私はここでホームとアナザーに分かれたと書きました。アルティマニアの年表にもそうかいてあります。だがしかし!!クロノポリスで運命の書を調べると、「運命が、常に二つの平行世界を観察し、導いてきた。」ということがわかります。
 さ~て訳が分からなくなってきましたよ。もう一回話しの整理です。
 ホームとアナザーに分けたのはガッシュの計画です。しかし、ただ単に「セルジュが死んだ未来」と「セルジュが救われた世界」ではお互いが無数に存在してしまいます。そうなってはワームホールの行き着く先が不安定になり、望んだ世界で望んだ人物を呼ぶことが出来なくなるかもしれません。
 だからホームとアナザーの二つの世界に接点を持たせておく必要があったのです。そこで、ガッシュはフェイトにタイムクラッシュの後に、炎を使って同じような世界にオパーサの浜にワームホールを繋げておき、お互いのフェイトがお互いの運命の書のデータを交換させておいたのです。「観察により世界は固定される」ですからね。
 ガッシュはフェイトに二つの世界の存在理由を、どちらかの世界で不都合があれば補完しあえばいい、といった感じのことを言って納得させたのかもしれません。
 そしてその「ホーム」と「アナザー」の一つずつの世界が関連しあっている証拠に、お互いの世界で6龍が一匹ずつ都合よく存在しているのと、黒龍の夢が別の世界に現れているなど、こう考えるとホームとアナザーは最初から繋がりを持っていた、ということに少し納得が行くかもしれません。
 以上、壮大で誇大な妄想でした。辻褄が合うようにするには、このような設定があるとして考察を進めていかなければいけないのは少々不安ですが。
 
 両方の世界でセルジュを殺した後、やはり炎へのアクセス権が変ることはありませんでした。次はガードシステムを取り除こうと考え、プロメテスを設計したルッカの孤児院を襲います。
 ツクヨミがフェイトから炎を横取りしようとして、フェイトと行動を共にするようになった時期は詳しくは分かりませんが、少なくともこのときはすでに手を組んでいました。フェイトがツクヨミと行動したのは、まあ彼女の使いがってがよかったのかもしれません。
 その後ホームでもアナザーでもパレポリに炎の魅力を伝えたり、蛇骨大佐にパレポリの脅威と炎の必要性を説いて、彼の力を利用してエルニドを自由に動き回れるようにしています。
 アナザーではセルジュの出現を待ちつづけます。なぜセルジュが次元を超えてこの世界にやってくることを知っていたのかについては、おそらくガッシュがそう教えていたのかもしれません。「もうすぐホームからセルジュがやってくる。だからお前はそのとき龍の涙でセルジュの身体を奪え」と。
 機械としてのフェイトは、運命の書でエルニドの住民を導きながら、ホームとアナザーの両方を観察しています。しかしホームの運命の書には受信は出来ても送信をすることが出来なくなります。おそらくフェイトが別の世界に介入するにはその世界のフェイトかクロノポリスを中継しなくてはできなかったと思います。勝手に改変されては困るからかも。しかし受信だけなら世界を改変しないので、運命の書から直接なにかしらの情報を次元を超えて発信するようにしていたのでしょう。
 後、介入できなくなったホームにミゲルを固着化させます。死海の監視者としてですが、それは死海にある凍てついた炎が誰かの手に渡らないようにするためだったのでしょう。それに運命の書からのデータだけでは情報が足りなかったから、ミゲルがホームを観察することで死海にあるワームホールからアナザーのフェイトに情報を伝えていた可能性もあります。なぜ固着できたのかは、まああの人現代の人間ですから「死んだ未来」の一部にはならなかったのでしょう。
 ホームでは殺したはずのセルジュが生きていたことは、彼のパレポリと蛇骨の両方に関わっていることを考えるとおそらく知っていたのかもしれません。しかしアナザーのようにセルジュの身体を奪えばいいと考えても、もうそのときは神の庭は死海と化しているのでそれは不可能です。
 そして死海に炎があることを知っていたヤマネコは、死海にある凍てついた炎を直接取りに行こうとしたのです。
 ちなみに、私が考えるに死海はクロノポリスがあった時代を凝縮(カオス化)したものです。
 死海に行けば分かるように死海には近未来的なものがたくさん有り、クロノポリス入り口にある像も滅びの塔の入り口にあります。ですが現代的なもの、中世的なものは一つもありません。失われた未来、といっても時間軸上で失われてしまうのはAD2300年前後以降であるのでしょう。
 さらに余談ですが、アルティマニアには調停者が時喰いに飲み込まれてしまうとその時点で時喰い完全体になり、時を喰らっていくそうです。しかし調停者が飲み込まれなくともいつかは時喰いは完全体になるそうです。
 ということは上記のことを考えると、ホームではセルジュが将来時喰いに飲み込まれることはなく、時喰いはAD2300年前後に自然に完全体になるということかもしれません。
  
 ヤマネコも死海はクロノポリスの時代が凝縮したものだろうと考えたのかもしれません。だから炎もそこにあると考えて、死海探検に出かけたのだろうと思います。後、誰も入ってこないように死の門にグランドリオンを刺してもいます。
 とりあえず物語の始まる前で前半。クロス考察シリーズはこのブログで最も長い考察になりそうなヨカーン。
クロノクロス 感想
考察 フェイト編 後半
考察 龍とツクヨミ編
考察 ラヴォスと炎編
考察 ガッシュ編
考察 物語の終わり

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Posted by YU