「大神」の感想――あらゆる要素で一流を名乗って良い神ゲー

2006年にPS2で発売されたアクションアドベンチャーゲーム、「大神」のSteam版をプレイしたので感想を書きます。

一流のアクションアドベンチャーゲーム

白状します。
マイナーなメーカーが作ったから、総合的な出来は一流ではなく粗があると思っていました。

一流のゲームだわ、これ。

クソ雑魚ノートPCでもフリーズ1回もなしで最後までプレイできた。(FF10HDは落ちまくり)
快適に、操作性良く世界を探索できる。
ビジュアルは日本画らしさを全面に押し出し、しかもクドくも見にくくもない。一枚絵の美麗さたるよ。
アマ公が走った後に草花が生えるという無駄に凝った演出でありながらも、PCに負荷をかけてない(多分)。
プレイヤーを飽きさせない様々な要素、少しずつ出来ることが増えて通り過ぎたマップをもう一度探索させたくする進行度。
各種武器の2種類の使い方、コンボ。
対策が分かってしまえば容易だが初見では工夫を要する敵たち。
曲数が多く名曲も多いBGM。

単純に楽しく、止め時が分からず休日に延々とプレイしていました……
基本的にアクションゲームだから体力使うんだけど、プレイ後の疲労を考えずにやりまくってたから晩飯作るの面倒くさくもなったりよ。

手応えのある敵やミニゲーム等も一部ありますが、基本は簡単親切で、胸を張って老若男女にオススメできるゲームだと言えます。
海外でも高評価!

やりこみ記録

全実績制覇
・全動物餌付け100%
・全装備入手+強化

ストーリーを追うだけではなく探索を楽しませてくれるゲームなので、やりこみ要素が多くて楽しかったです。
これらの要素が無いと単調なプレイになったでしょうが、良い探索モチベーションになってくれました。
「マップが広がっているが、どうせ行っても何もない」、とは違います。
行ってみれば何かある。だから探索が面白い!

最も難しい実績は「はぐれ珠を全て集める」でしょうかね。
はぐれ珠リストには「○○○ 2/3」などと書いてくれているので、未入手のものがある地名が察せられるのが親切です。
しかしそれでも自分一人では見つけるのがかなり難しいものがあり、出来るだけ自力で探しましたが数個は攻略サイト見てしまいました……
自力のほうが達成感があるのは分かってるんですが……!

取り逃し要素はほんの少しあります。
しかし他のゲームに比べるとかなり少ないほうです。
99%の要素はラスボス戦前で一気に集められるようになっており、プレイヤーの強迫心(探索しないといけないという気持ち等)を極力抑えるようにしています。
親切で思いやりのあるスタッフが揃っていると感じましたね!

ストーリー等の感想

いや、もうね……ラスボス戦のあの最高のBGMのイントロ、その後ド派手な攻撃をかいくぐりながら一撃を加えていくあのシーンよ。
王道ですが演出は最高!

基本的には大神のストーリーは古代日本のちゃんぽん。
忠実に古代日本史を辿るわけではないから、勉強になるかと言えばならないんだけど。
でも古代をモチーフにしているのもあって、このゲームのテーマの「神」と人間たちの強い関わりを表現出来ていた気がします。
これが中世・近世なら、古代に比べて神と人の関わりも薄いかもしれなから。

ストーリーはSF要素も若干ありはしますが難しいところや必要となる前提知識は少なく、これも万民に受け入れられるものだと思います。
海外勢も普通に受け入れているようですし。

そうそう、アマテラスの「犬」も欠かせません。
えっ?一応「狼」なんですけど……。
う~ん、カッコつけるシーン以外は「わんこ」だよこれ。
とぼけ顔や手をちょいちょいするところとか、駄犬っぽさ可愛い。
猫派の自分が犬派になりそうだ。

 

ということで総評といたしましては、
美術・音楽の日本らしさと出来の両立、アクションの爽快さ、演出の素晴らしさ、この手のゲームにしてはボリュームも素晴らしい、やりこみ要素の豊富さと親切さ。
まさに一流の「神」ゲーです。神をテーマにしていること抜きにして!

市販ゲーム

Posted by YU