四国遍路 30日目伊予北条～56番札所
30日目
朝食は昨晩と同じ、高菜漬とご飯。高菜漬は一人だとやっぱり多いな…。
早朝出発なので車通りがほとんど見られず、超静か。薄暗い中、遠くで車が風を切る音くらいしか聞こえない。孤独の時間は好きです。まるでこの世界に自分一人しかいないようで。
鎌大師という場所は比較的大きなお大師様ゆかりの地。遍路小屋もあり、内部にはお接待としてお菓子も置かれていました。
ちょっとした峠を越えると瀬戸内海を少しだけ望めます。朝日と海と町の景色は美しいわ…。
海沿いを歩く！国道沿いなので交通量は多いですが、程よい喧騒は自分の心をにぎやかにさせてくれたりもします。
道中にある遍照院という場所は、厄除け霊場とかそういうのに選ばれているようです。ここでおばあさんからお菓子をもらう。サンキューばあちゃん！
道中に太陽石油の工場がありました。パイプ群には圧倒されます。工場萌えとかありますが、普通にその気持ちわかりますわ。こんな凄いもの見たら心躍るのは当然じゃないか！人間が本気で作ったものは、何でも美しいのです。
海沿いを歩いたり細い道を歩いたりして、ひたすら進んで進んですると、54番札所延命寺。ここまで結構長かったので、しばし休憩。松山では他の歩き遍路には会いませんでしたが、54番では結構多く出会いました。
今治市には札所が多く、かなり詰まっています。54番から少し歩くと55番札所南光坊です。ここだけ「坊」？境内も他の札所とは違うし、どういう謂れがあるんだろう？と疑問に思いましたが、境内に私の知りたいことを説明してくれる看板とかはありませんでした…。wikipediaを見てみると、神社の僧坊の一つのようです。意味わからん。
55番から少し先に56番札所泰山寺（写真撮るの忘れた…）。ここには通夜堂というものがあるということを他の歩き遍路さんに教わりました。通夜堂の存在を知ったのはここが初めてです。元々野宿していく覚悟だったので、泊まらず。
後、56番札所にいたお遍路さんにお接待で1000円もらいました。おいおい、いいのかよ。まあもらえるものはもらうけどさ！
この日の野宿地は57番手前の空き地。地面に毛虫が多いのには怖気がふるった…。毛虫嫌いなんです。晩御飯は豆腐とほうれん草の味噌煮込み。やはり大豆は最強だ。
歩行距離：約35km
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