四国遍路 31日目57番札所~小松
31日目
朝食のおかずはごぼう天。次の札所がかなり近いところで泊まったので、起床時間は遅め。
57番札所栄福寺は丘の上にあり。トイレがきれいでした。思えば、88箇所でも寺によって設備が色々異なっているんですね。最初はそんなことすら知りませんでした。
58番は山の上にあるので標高を上げていきます。車に乗っている人にいきなり「頑張って!」と呼びかけられたりしました。お、おう。
58番札所仙遊寺はそれなりに標高の高い場所にある寺。山の上だというのに、宿坊には温泉があるようです。うむむ、いいなあ…。
今治市内にはたまに信号のある交差点にベンチが置かれています。信号待ちのときに重たい荷物を持ったお遍路さんが休めるようになっています。こういう小さな心遣いは心がほっこりするねー!
59番札所国分寺はそれなりに新しそうなオーソドックスなお寺。高知県のものが素晴らしかったら、ちょっと拍子抜けしたかな…。
国分寺からは南に向かっていって、山を目指します。交通量の少ないのどかな道を歩くことがほとんどですので、いろんなことを思いました。歩き遍路の理由を聞かれても「何となく」と応えていたが、本当は「空」の意味だというのに誰もそうとは言ってくれなかったな~。お遍路が終わって実家に帰ったら、最後に両親に納め札をあげてみようか、とか。
一人で広々とした風景の中を歩いていると、心が膨らんで別種のものに変化するような感じがあります。「心が広い」という言葉はまさしくその通りの意味かもしれません。
こうやって色々なことを考えましたが、今まであまり深く考えられなかったのは、体力切れでそんな余裕が無かったからだと思います。やはり修行だって、体力と精神力が鍛えられて余裕が出てこないと、新しい何かを考え出すことは難しいかもしれません。仏陀がスジャータからミルク粥をもらったように。
スーパーで食材を購入し、60番のある山の登山口への道である山間部を歩いていきます。石鉄神社があったりと、この辺りはすでに石鎚山系のエリアです。
野宿地は道路脇に建てられていた休憩所の傍ら。晩御飯は卵と鳥胸肉ともやしで作った親子丼。余った分は次の日の朝食。
歩行距離:約31km
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