四国遍路 29日目49番~伊予北条
29日目
朝食は高野豆腐と大根葉の炒め物。公園の東屋で管理人のおっさんのテントの横でテント張ることになりましたが、早朝自分が先に起きても音を普通に出しながら料理と撤収。隣にテント張らしたんだから、音出しても良いってことだよね?
早朝の空気を浴びながら歩いて、49番札所浄土寺。構成は普通の寺。
市民が仕事のために起きだしていることを車の交通量で感じながら、さらに歩きます。次の50番は少しだけ標高のある場所にあるので、見晴らしが少し良いです。
50番札所繁多寺は近くに神社もあるお寺。
51番までの道は高級住宅地の中を通るようでした。やっぱり金持ちは傾斜のある場所に住みたがるのか?
51番札所石手寺はかなり強烈な個性のある寺でした。まず、門前街が出店のような感じになっていること。境内には縁起物が大量にあり、個人的にはちょっとうさんくさい感じがしてしまう…。しかし観光客はかなりいるようで、四国遍路を知らない人もいました。そんな人から色々なことを聞かれましたよ。歩き遍路についてはかなり驚いていました。ていうか、本当に知らないのか…。
51番から少し歩いた場所にある、道後温泉に入湯してきましたよ!昨年の四国ツーリングのときにも行きましたが、お遍路道中にあるなら入るしかないっしょ!というわけでひとっぷろ。これが遍路旅で入る最後の温泉になろうとは…。
道後温泉近くなどはやはり都会です。いろんな店があったりして便利です。でも遍路旅の情緒はあまり無いかな…。郊外に出て行くと静かになり田園風景ののどかな感じになるのですが。
のどかな道を歩いていると、心の奥底から感じる心地よさがあります。キラキラ輝く太陽、その光を反射する様々なもの、風の音…私はそういうものに囲まれて、本当の心地よさを味わいながら生きていきたいのです。
52番札所太山寺は山の上にある寺で、登っていくのに少々苦労します。が、狭い登り階段を登った後に広がる境内の景色は最高。まるでスケールの小さな別天地です。
山から下りて少し歩くと53番札所円明寺。境内に山門があるのが面白いです。何であんの?
53番を過ぎると、遂に瀬戸内海!海と空と島々、この景色、大好きなのです。
西日を全身に浴びながら、海沿いを歩く。思えば、ずっとこうやって影と一緒に歩いてきた。自分一人と杖のお大師様を突きながら歩いて、進んで、四国北東端から北西端まで歩いてきたんだ。ただ、純粋に…。
町沿いを歩くことも多いので、野宿地を探すのに少し苦労しました。仕方が無いので道路すぐ脇の小さな大師堂の横でテント張って寝ることにしました。どこかに公園でもあれば…。
晩御飯は高菜漬とご飯。西海岸は夕日が綺麗。
歩行距離:約30km
坊っちゃんだんご () 亀井製菓 |