四国遍路 16日目34番~36番札所
16日目
この日の早朝は放射冷却がきつくて少々寒かった…。南国高知でここまで寒く感じるんだから、愛媛の山中じゃあもっと寒くなるだろうな…。歩いているときは手が寒いと感じましたしね。でも日の出以降は温かい。
34番札所種間寺は寺の名前から連想できるように、安産祈願の寺のようです(五穀豊穣もあるかもしれませんが)。何かを祈る、という行為を行う場合、やはりこういうようなわかりやすい功徳のあるお寺のほうがいいかなと思います。仏教徒として悟りに至りたいというのなら、わざわざ寺に参拝しなくても良いかもしれないしね。
35番札所までは町の中を歩いていきます。何だか、町らしい町。
35番札所清滝寺は山の上にあります。歩道も舗装路になっていますが、いかんせん傾斜が急だから雨の日は辛いかも…。土佐市方面の景色は綺麗です。
早朝はかなり寒かったのに日が昇ってくると暑くなってくる…。ぐぬぬ、辛いのでスーパーでジュースとアイス購入。ふ~、生き返る。
36番へはいったん峠越え。ほぼ無心状態で汗かきながら、ひたすら進む。
36番のある半島へは、かつては舟で行っていたんだそうな。しかし今は宇佐大橋というのがあるので、その橋を渡って歩いていくことになります。この橋の上がかなり風が強くてですね…、菅笠が飛んでいきそうでひやひやしましたよ。橋の上で笠が飛んでいけば拾うこと能わずですからね。
36番手前には温泉施設や公園、レストランなどの観光施設満載で、普通に遊べる場所となっているようでした。このとき温泉にでも入っときゃあよかったなあ…。
36番札所青龍寺は海にかなり近いにも関わらず池が近くにある、不思議な場所にある寺です。温泉も近くにあるし、もしかしてこの辺りの地質って火山性?
36番から37番までの道は大きく分けて二つあります。打ち戻って湾沿いに行く道とスカイラインを通る道。若干距離が短くなるのでスカイラインルートを私は選びましたが、精神的にきつい道でした…。
スカイラインには歩道が無いし、かっ飛ばすバイクが多いし、自動販売機や店が皆無だし、水の補給とトイレは武市半平太像のある場所のみだし…。正統派ルートは湾沿いの道のようだったので、そっちに行ったほうが遍路道として歩きやすかったかも。
野宿地は駐車場とベンチがあるだけの場所。夜中でもスカイラインには人が来ていました。おかずを買いそこねたので晩飯は米と高野豆腐。
歩行距離:約30km
土佐日記(全) (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス) (2007/08) 紀 貫之 |