2011年四国一周ツーリング 3日目 龍河洞~興津
3日目は龍河洞から四万十町の興津まで進みました。
まずは朝一で龍河洞に行きましたよ。
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2011年四国周遊総括
3日目 龍河洞~興津
龍河洞は日本三大鍾乳洞の一つ。高知県の中でも屈指の観光スポットとなっています。
観光コースと冒険コースがあるのですが、自分が行ったのはもちろん観光コース。料金は1000円。入り口から出口までは基本的に登りとなっているし、所々狭い箇所があるので完璧観光気分では少々辛いかも。
洞窟の中はまさしく異次元。薄暗く狭い道を通っていくと、様々に削れて変化した鍾乳石を見ることが出来ます。日常とは全く違った、非日常の面白さが詰まっています。
洞窟の中は人が何とか通れるような道もあれば、水が滴って滑りやすくなっている場所もあります。有名な観光スポットなのに、観光のために洞窟を削りまくったりしていないのは良いですし、おかげで「冒険」な感じを味わえましたよ。
世界中でこの洞窟にしかないのが、2000年前の弥生人が水を汲むために置いた壷が鍾乳石に覆われて一体化しそうになっている「神の壷」です。その神秘さと壷の造形の良さはまさに圧巻です。
洞窟を出て、龍河洞博物館にも寄りました。料金は無料。龍河洞周辺の動物や植生、洞窟内の生物、様々な鍾乳石、鍾乳洞の出来方が紹介されていて、龍河洞のことについて詳しくなれます。
他にも、珍鳥センターや龍河洞と駐車場の間にお土産屋が並んでいて、さらに時間を過ごすことができます。
次は高知県立歴史民族資料館に行きました。この施設は中心街から離れた田園の中の丘に立てられているのですが、この丘は岡豊山と言って、かつて長宗我部氏の城があったようです。
ここでは主に、戦国時代前の高知県はどんな人間が支配していたかとか、戦国時代での長宗我部氏の躍進の模様が紹介されています。他には高知県で発見された銅剣などの古代の出土物なども展示されています。
最も興味深かったのは、長宗我部氏が持っていた、(確か)5尺ほどの超長い大太刀ですね。その長さには圧倒されますよ。ちゃんと戦闘などで使われていたのだろうか?
資料館の後は遂に高知市の中心に入っていきます。色々観光しようと思っていましたが、このとき少々資料館に行き過ぎていたので高知市内にあるさまざまな資料館には行かず、高知城にのみ行きました。
高知城は山内一豊が築城し、江戸時代で一度焼けましたが同じ江戸時代に再建され、そのとき建てられた天守閣が当時の姿で現存している全国12城の一つのようです。高知城のある山は川に挟まれた地形から、河の中の山ということで「河中(こうち)」と呼ばれていて、それが高知の由来となったようです。
石垣はかなり立派で、天守閣まで高さのある石垣が幾重もあって、まさに要塞です。かなり迫力ありますよ。
中は当時の姿を残しているということで、昔ながらの武家屋敷らしい趣あるものです。以前行った、名古屋城や犬山城や唐津城などとはまた違っていて、資料館ではなく「城」な感じで、リアルなものだと思います。
天守閣最上階からは四方を見渡すことが出来ます。ここから太平洋を望めると思ったけど、高知城と海の間には山があって見えないのね。
高知城を堪能した後は、坂本竜馬達志士が集まったことのある桂浜に行きましたよ。桂浜はやはり高知の中でも屈指の観光スポットとなっているらしく、駐車場はものすごく広くて、お土産屋や食堂が揃っています。
有名な坂本竜馬像の前は観光客でいっぱいでした。
桂浜の景色は、確かに幕末で「日本を変えよう!」と坂本竜馬たちが思うことになった気持ちがわかるほど、壮大で美しいです。どこまでも続く太平洋は、人間に野心を持たさせるほどの魅力がありますね。
浜にも人が多く、思い思いに写真を撮ったりのんびりしているようでした。ちなみに、桂浜は渚100選に選ばれています。
水族館や闘犬場には行かず、土産を買って食堂で海と山の幸がのった竜馬ラーメンを食べました。
次は近くの白砂青松100選に選ばれた、種崎千松公園に寄りました。ここは公園として整備され、キャンプしても良いことになっています。海はもちろん綺麗ですが、松に関してはそれほど見所なかったかな…。
桂浜を出発し、西側の海沿いにある横浪黒潮ラインでワインディングを楽しみました。海沿いを走る気持ちの良い快走路から、徳島の南阿波サンラインのような山腹を走る道路に変わっていきます。
断崖から見下ろす海岸や太平洋は格別ですね。南国的雰囲気もあって、走るのが気持ち良い!
この後、国道に戻って南下していきます。
途中、ツーリングマップルを見ると国道から離れたくねくね道の先に、白砂青松100選に選ばれた浜があるようだったので行ってみることに。この浜は小室の浜と言って、興津集落にあるのですが、興津峠トンネルを越えてからは道が狭くてコーナーが続き、こんな不便な道の先に集落なんてあるのか!?と思いましたよ。
…そして、狭い道を抜けると、確かに平坦な土地が広がっていて結構大きな集落があった!
この、狭い道を抜けて興津集落に出てきたときはなぜか妙に感動したし、記憶にも残りました。現世から隔絶された感もあるくらいの場所に、結構広い集落があるとは…。写真↑→は興津峠からの興津集落。
小室の浜はあまり広くないですが、何となく浜として洗練されている感じがありました。こじんまりとしているからこそ、手入れが行き届いているというか、そんな気がしました。人もあまり来なさそうな場所なので、おそらく海水浴をするには穴場な場所?もしかしたらプライベートビーチっぽく使えるかもしれない。
この辺りで日暮れが近づいてきたようなので、野宿することに。野宿地は、旧興津峠越えの道脇。
4日目入野海岸~日平公園へ。
高知の逆襲 (2010/10/20) 木部 克彦 |