林業就業支援講習受けてきましたよ 1週目

林業就業支援講習
 林業就業支援講習とは、厚生労働省の委託事業(林業就業支援事業)として、全国森林組合連合会(林業労働力確保支援全国センター)が、全国を対象に実施するもの…だそうです。目的は、林業への就業を希望する人へ基本的な知識や技術、資格を取得してもらおうということです。でも、自分で山を管理したいとかって人でも多分OKです
 講習は20日間という結構長い期間ですので、普通に働いている人には厳しいです。が、講習自体はタダですし、宿泊費は1日当たり4200円まで補助してくれますので、無職やフリーターや学生の人にはかなり参加しやすいのです。
 講習の場所は都道府県の森林組合連合会で、1年に1,2回ほどあります。都道府県ごとに開始時期とかも違うので、「すぐにやりたい!」って人は時期に合った遠くの連合会に行っても大丈夫です。でも出来れば就業したいところとかで受けたほうが、色々面倒見てくれるかもです。
 詳しくは公式サイトをチェック!
 とりあえずここの記事でその講習体験記をちょこちょこ書いていきたいと思います。写真はありません。4週目まであります。

山で働く人の本―見る・読む林業の仕事 山で働く人の本―見る・読む林業の仕事
(2005/08)
全国林業改良普及協会

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1週目は、オリエンテーション、林業の現状と労働災害、蜂刺され対策、刈払い機講習などを行いました。
 某森林組合連合会事務所の会場に昼13時に集合。机に自分の名札が置いてあったのでその席に座ります。机には色んなテキストとヘルメットと手袋と地下足袋が!何と、こういう装備品もタダです。税金払うのは嫌いだけど私に払ってくれる税金は大好物です(ゲス顔)。つーか森林系の学科にいたのにこういう林業実務的テキスト見るのは初めてです。一体大学は何やってんだか。
 まずは、これから1ヶ月弱一緒に講習を受ける人を知る為に自己紹介。私が一番若かったです。やはり30代が一番多いようです。他のブログの体験記とか見ても。皆さんの経歴は様々です。「就職出来れば何でもいいや」的なことを考えている派遣労働者っぽい人は皆無でした。皆、自然系のことが好きで働いていたり学んでいたり、普通の会社勤めだったけど辞めてやった人とか、ちゃらんぽらんな人はいなかったのが印象的です。
 1日目は他に林業に興味持ったきっかけみたいなことの作文書いたり、林業の概要を職員に説明してもらったりしました。また、この講習を受けて森林組合に就職した人に体験談を話してもらいましたよ。この人が中々の柄の良いおっさんで…林業は肉体的に辛いけど肉体的に楽しいようです。
 夕方5時に終了。予約しておいた近くのホテルに行って、晩飯食らって色々して就寝。
 週に5回ほど朝~昼に研究室行って、夕~夜にバイトしていた今までの生活と比べると、暇な時間がクソ多いです。おかげで二次裏のカタログをひたすらリロードするという、時間と人間性をすり減らすようなことをほとんど毎日やっておりました。無念。 
 2日目の午前9時から講習開始。朝飯食った後にNHKの朝ドラも無事に視聴出来、その後ゆっくりクソして出勤できるのは、何とも優雅なものです。他人の税金で食う朝飯は旨い…いや、やっぱ微妙。
 講習では講師がテキストに沿って色々話し、「質問無いですか?」と聞かれるので色々好き勝手に質問して…ってのが繰り返されます。午前中の講師は森林組合で作業員やってた人です。講習内容は、全産業でもぶっちぎりトップの、林業の労働災害についてです。ええと、確か死傷者率は全産業平均の10~15倍ほどだったと思います。そのため、労災保険の掛け金もトップのようです。労災が少なくなりゃ安くもなるのですが…おかげでただでさえ給料安めの林業ではさらに手取りが少なくなったりです。そんなのってないよ!
 昼休みは1時間あります。その間に外に飯食いに行ったり弁当食ったりします。森林組合連合会は大抵色々な地方局とかが集まる場所にあると思うので、役人相手にした飯屋も近くに色々あるもんだと思います(憶測)。
 午後の講師は林業の労災関係のことを専門に扱う公務員(?)です。林業では色々な機械を扱いますが、やはり刈払い機とチェーンソーの使用時に事故が多いようですね。キックバックや正しくない姿勢での扱いには要注意!です。最近はコスト的な理由で、枝打ちはほとんどやってないようです。だから高いところから落ちてケガするとかは無いかもね。
 2日目の夜はスーパーに行って惣菜食ってました。腹減ったら食パンをカジってました。
 次は蜂刺されの対策についてが多かったです。
 登山道なんて皆無な、雑木入り乱れる場所で仕事を行うことが多い林業では、刈払い機で草木を払った時に蜂の巣を触ってしまったりすることがたまにあり、襲われることも多いようです。だから対策は必須!
 蜂には刺されないように蜂の巣を早期発見出来ればいいのですが、現実はそんなに甘くないのです…。発見できればラッキー、刺されてなんぼのもんじゃい!なのが林業者です(ワイルドすぎる…)。
 というわけで蜂に刺された場合の対策を色々教えていただきました。最も危険なのは、おなじみのアナフィラキシーショック。でもこれが発症しても緩和出来る薬があります。それはエピペンという注射もの。この使い方は、蜂に刺されたら、安全ピンを抜いて、太ももにぶっさすだけです。アメリカ生まれだそうです。何だか使い方がいかにも緊急状態ぽい雰囲気があります。ネットで調べると、食物アレルギー全般にも使えるかもかも?です。学校にはAEDだけでなくエピペンも常備してみれば?
 刈払機の作業講習も行いました。講師はガチの経験者のようでした。しかし講習だけで、実際に機械を動かすことまではやりませんでした。
 さて、刈払い機で大切なのは、いかにしてキックバックを起こさせないようにすることですが…これもう「林業と労働災害」で聞いたよ!ほとんど同じことをもう一度聞くのかよ!というわけで…zzZZ
 …ッハ!と起きて、少し刈払い機を触らせてもらいました。やっぱこういうのは身体で覚えなくちゃ。基本的に刈払い機の操作に資格は必要ありません。そのため自己流で扱う人が多数。そして事故を起こしてしまう人多数。だから最も安全な姿勢や扱い方を学んでおくことは大事ですね。
 会議室でエンジンかけずに刈払い機を振り回しましたが、やっぱりこういう草木が無くて平らな場所は実際の山とは大違いですので、今回はマジで触っただけ。今後野外講習があるので、そのときに実際の刈払いを覚えるべきですネ。
  基本的に講習は眠くなることが多かったです。なので大学の授業同様、猛烈な睡魔に襲われてあまり聞いてないことが多かった、ってのをカミングアウトします。大学学部生の頃は昼寝の範疇から外れるほど、授業中は寝ていたな…。
 さて、林業就業支援講習では土日の宿泊費は出ません。ですので私は家に帰りました。
 つーかビジネスホテルって机の前に鏡があって、机にノーパソ置くと自分の顔をチラチラ見ながらモニタを見なくちゃならないんですわ。ニヤニヤしているおっさんの顔を見ているとうつうつします!だから実家でノーパソ触ると、とっても快適。おかげでアレもナニも捗るわー(?)

雑記

Posted by YU