2016年常念山脈縦走 4日目 蝶ヶ岳~大天井岳
2016年8月20日から25日にかけて、北アルプスの常念山脈を縦走してきました!
上高地から常念岳、餓鬼岳を経由し、信濃常盤駅に下山しました。
この日は蝶が岳から大天井岳までです。
次の日は大天井岳から餓鬼岳へ向かう予定ですが、コースタイムが長くて不安だったので一日伸ばして、この日は常念乗越までにして次の日は燕岳までにしようかな…と思ったこともありました。
まあちょっと騒がしそうな学生グループが常念乗越に泊まっていたので、結局はこの日の内に大天井岳まで行ったのですがね。
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4日目
今日の行動地図。
蝶が岳に宿泊していた時に少し雨が降ったのですが、朝になると綺麗に晴れました。
雲海もばっちり見られましたよ。現物はそうでもないですが、写真だと雲が本当に砂浜に打ち付ける波のように見えていますね。
昨日は見られなかった常念岳も見渡すことが出来、快適な登山が出来る感じがあってわくわくしましたよ。
ヘッドライトをぎりぎり使わない程度の早朝に出発しました。
小屋泊の人たちも起きていて、日の出を見ようとしていました。
みんなジャケットを着ていましたが、私は歩き始めているので長袖シャツ一枚だけです。
雲海と朝焼けで輝く雲と山並みは、本当に美しいものです。やっぱり早朝に見るのが一番ですね。
蝶が岳から蝶槍までは快適な稜線歩きです。
蝶槍はその名のとおり、少し槍ヶ岳に似た山容をしており、南側からも北側からも槍の穂のように見えます。
蝶槍に来た辺りから雲海が段々上に上がってきて、常念岳を飲み込もうとしたり、それまでの道中にある鞍部を通っていたりするようになっていました。
蝶槍から一気に標高を下げると、そこはまた亜高山帯植生の森林になります。
虫が多いし湿気があるからうざったい…。
アップダウンをいくらか越えている途中、少しだけ雨が降りました。さっきまで晴れそのものだったのに、山の天気は変わりやすいですね。
素早くカッパを着たのですが、常念岳山頂を望むことの出来る直下のピークで晴れてしまいました。
まあ、面倒だけどまたカッパを脱いでしまいましたよ。
常念岳山頂までは一気に岩稜地帯を登って標高を上げていくことになります。
ただ普通の砂利道を一定の傾斜で登っていける、なんてことはなくペンキの印をあてにして岩の上を歩いていくことになります。
個人的にこういう岩稜地帯が不得意だからか、結構この登りで体力を消費してしまいました…。
常念岳山頂(2857m)は周辺から見えるようなピラミダルな山容だからか、展望もかなり良いです。ただこのときはちょっとガスが多くて穂高や安曇野を見渡すことは出来ませんでした。
しかし巨岩がゴロゴロしているので、大勢のパーティーで来ると休憩場所にちょっと困るかも…。
平坦になっていませんからね。
常念岳から常念乗越までも同じように岩稜地帯となっています。
ジグザクな道がつけられていますが、やっぱり岩の上は歩きにくいものです。
しかもこのときかなりガスが濃くて少し風もあったので、眼鏡が曇る曇る。
結局眼鏡をはずして下っていきましたよ。
常念乗越にはキャンプ場と常念小屋があります。
周りが山に囲まれて谷に近い場所ですが、やはりここも水1L200円します。
まだまだ朝だったし、騒がしい学生パーティー数組と一緒に宿泊したくなかったので、そのまま通過しました。
とりあえずまた登りです。
乗越を越えると岩稜は無くなるので歩きやすいです。
登りきるとそこからまた爽快な稜線歩き。
ガスが少しあって展望はあまり楽しめませんでしたが、日差しが少なくて歩きやすいです。
少々のアップダウンを繰り返しながら、ひたすら稜線を歩いて大天井岳を目指します。
途中、自然観察員の方が「大天井と東天井の間の斜面にクマの親子がいた」という話を聞いてちょっとびっくりしました。
まあ結局は会わずに済んだのですがね。
緩やかな道を進んでいくと、大天井岳直下にある大天荘に到着!
常念岳山頂までの道で体力を使ったからか、大天荘に着いた時も疲れていました。
ここもテント1泊700円、水1L200円です。なぜか物凄い数のアブがいました。
テントを張って少し休憩して、裏にある大天井岳山頂を目指しました。
ザックが無かったらまるで身体が押されるかのように楽に登っていけます。
歩いて数分で、大天井岳山頂(2922m)です。
この常念山脈で最も標高の高い山だからか、かなり広い範囲を見渡すことが出来ました。
近くの硫黄岳から匂うのか?風に乗って硫黄の匂いがしてくることがありました。
北側に目を移すと、これから向かう燕岳への道が続いていました。餓鬼岳は…流石に見えませんでした。
この日の晩御飯はマーボー春雨丼です。
明日、天気が良かったらコースタイムは長いけど餓鬼岳まで行ってみよう。そのための栄養補給だ!と思って多めに米を炊いたら吐きそうになりましたw
やっぱり晩御飯は無理してでも食いまくった方が良いのでしょうか、それともちょうど良いくらいのほうが良いのか。吟味する必要があります。
食事量多すぎたら逆に食事が楽しくならないですからね…。
累積標高差:登り約1320m、下り約1070m
行動時間(休憩含む):9時間5分
5日目 大天井岳~餓鬼岳に続きます。