Cross Code(クロスコード)の感想――日本人も十分楽しめる2Dアクション

2018年に発売されたアクションRPG、Cross Codeをクリアしたので感想を書きます。

SteamだけでなくSwitch、PS、XBOXでも発売されているので、プレイしやすいゲームです。
自分がプレイしたのはSteam版で、2021年に発表されたDLC込みのもの。

DLC含めても3000円程度のインディーズゲームですが、アクションやボリュームの完成度は非常に高く、プレイしていて純粋に心地の良い万人受けするゲームだったと思います。

 

やりこみ記録

・全実績制覇
・DLCストーリー、全クエストクリア

このゲームには大量の実績、クエスト、アイテムがあります。
時期限定のものは少なめですが、以下のものは注意。

・真のスフィロマンサー
アポロとのPvPバトル全てにおいて、一度もラウンドを落とすことなく勝つ。

緑のツンツン頭のアポロとは、4回勝負することになります。
その全ての勝負において、1ラウンドも負けずに勝利する必要があります。
なかなか手強いので、何度もやり直しましょう。

・音速を超えて
エミリーとのダンジョンレースにすべて勝利する

エミリーとは5回ほどダンジョン勝負をすることになりますが、これも全て勝利しなければなりません。
初見で勝つのは難しいので、ボスを倒して負けたと分かったら、リセットしてダンジョンに入る前からやり直しましょう。
パズルの突破方法、ボスの倒し方を最初から分かっていればエミリーにも勝てるはず。
難しい部屋とかはセーブ&ロードを繰り返してベストタイムを目指しましょう。
最序盤のダンジョン、DLCはノーカンです。

・朱染エリア関連

自由には来にくい朱染エリアですが、エンディングを迎えてDLCのチャプターに入ると基本的に再訪が出来ません。
宝箱取得やモンスター図鑑収集はクリア前にしておくと良いでしょう。

・絶え間なき失望
古い隠れ家でシズカを1回以上倒す。

1ラウンド以上勝利する必要があるようです。
5ラウンド勝っても戦闘再開になるので、いつかは負けることになりますが。

 

やりこみ記録としては他にも「アリーナ制覇」とか「アイテム全取得」とかが考えられますが、非常に時間がかかるしプレイ時間的に飽きてきたので、私の場合はひとまずここで終わり。
また気が向いたらここらへんもやろうかな?

 

感想

アクションについて

スーパーファミコンにあったような、見下ろし型2DアクションRPG。
操作性はゼルダの伝説が近い感じ。

と言ってもただのゼルダではなく、5種の属性の使い分けが丁寧であり、コンバットアーツという溜め技がそれぞれのアクション・属性にあったり、ガードや回避もあったりと、アクションは多彩かつ奥深い。
コントローラーの様々なボタンを駆使することになるので、序盤は混乱してしまいますが、だんだん慣れてきて回避もガードも出来るようになりました。
属性切り替えは、最後の最後まで間違えてたけど😂

更に溜め技も切り替えが出来、単体向けの攻撃技や複数向けの攻撃技を切り替えながら戦略的に敵に対処するという、戦略性も十分ありました。
高難易度系アクションゲームと言えど、人外の反射神経や技術を求められるほどじゃないので、この辺のゲームバランスも非常に良かったですね。
一応難易度調整機能はあるけど、全く使わずとも最後までクリアできました。

前評判では「パズルが無駄に難しい」とありましたが、自分としては難易度の平均はちょうどよい感じ。
色々と試していたら攻略情報なしで突破できる程度でした。
……が、パズルが多すぎるのは否定できない。
「よし!ようやく終わりか!?」と思っていたら、まだ1/2~2/3だったりする!
自分の立ち位置に、ボールの跳ね返りに、属性に、装置の使い方に、時間に注意してようやくパズルを突破できる。
ま、まあリアルの頭の体操と考えれば、良いか?

 

世界観について

主人公のレア以外は別に現実世界が存在し、そこからアクセスして遊ぶMMOゲームの中、という設定。
ここがゲームの世界であること、MMOであることは序盤から最終盤までしっかりと描写されており、そこで起こるイベントもMMO風であることがほとんど。
個別生成ダンジョンであったりレイドであったりと。

特徴的なのは、NPCとプレイヤーに分かれているような描写を行っていること。
ゲームのNPCはゲームの世界や設定を説明したりするだけですが、プレイヤーはどのエリアにも行って適当に暇を潰したり暴れたりすることが出来ます。
どのエリアにも、プレイヤー風のキャラが縦横に走り回っているのは、本当このCross Codeというゲームでしか見られないものだったかなと思います。
実際のMMOでも見られるんでしょうが、MMOじゃないのにここまでMMOを表現するとは、製作者は相当やりこんでますよ。

ゲームの中のゲームの設定もしっかりと作り込んでおり、世界の創造や神なんかも考えられています。
まあ結局その設定はCross Codeというゲームのメインストーリーには密接に関わるものではなかったですが、ボリュームは凄い。
(もしかしたらゲームの中のリアル世界に関わってくるのか、と思っていた)

「辞典」ではそういうストーリーの説明も十二分に載っていますが、他にもモンスター図鑑や統計の充実っぷりがまた凄い。
製作者は絶対、データ・設定オタク
(アイテム図鑑だけ無かったのは何でだろ?)

 

ストーリーについて

主人公の出生の秘密や、なぜそんなことになったのかを探究していく、王道と言えば王道のストーリーです。
あくまでもMMOゲームの中、というメタな設定ですが、プレイ時間の割合的にはMMO風ゲームを楽しむことが多い。
最終盤とかでもエロやグロが出てくるわけでも無いから、その辺もやっぱり万人向けゲームですね。
メタ設定と言えど現実の我々に干渉しようとしてくる「第4の壁の破壊」もありません。

現実の我々は最近のAIの進化に対して「AIの氾濫は間近だ!」なんて危機感を煽る言説がたまに見かけますから、欧米はAI反対派が多いのかなと思っていました。
が、このゲームはドイツ製でありながらもそういう風潮は全く無く、「新たに生まれた知的存在」として人間同様の扱いをしようとするメインストーリーでした。
そりゃ「偽物のくせに!」って発言も出てきますが、当人から見ればまあ間違いではないからね……
全体的には、AI肯定な風潮のストーリーなんですけど。

レアがなぜ作られたのか、黒幕は何がしたかったのか、黒幕の計画はどのようなものだったのかは、メインストーリーを追うと分かってきます。
う~んまあでも個人的には、心が大きく揺さぶられるような奥深いストーリーだった、とまでは言えなかったかなあ。
「へえ~、そんなことしたかったんだ~」くらいで終わっちゃった😸

 

というわけで結論を申し上げますと、
このゲームは、膨大な収集と、パズルと、アクションを目一杯楽しめるものでした!

市販ゲーム

Posted by YU