2009年北海道ツーリング 10,11日目 函館~洞爺湖

2009年8月20日~9月3日まで続いた私の北海道ツーリングのレポートを書いていきますよ。
10,11日目は函館、羊蹄山、洞爺湖へ。
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14,15日目&総括


10日目
函館・洞爺 もうこの日辺りからは北海道ツーリングも終盤。もう苫小牧が射程距離に入っています。
 函館の朝市を堪能するため、朝露のついたテントを片付けて出発!
 函館はやはり都会、小樽並みに車が多く建物も多いです。函館の街に着くと、朝市近くにバイクを置いて朝飯を食べに行きます。函館の朝市は、かなり人多く客引きすごい!呼び止められまくりで、朝っぱらからすごいパワーがあります。ついでに何か買ってみようかと思いましたが蟹やらウニやらばかりなのでライダーの自分には少々荷が勝ちすぎです。
 
五稜郭 とりあえず飯を食えるところを探し、500円の海鮮丼を頼んでみました。流石に500円ですので高級食材は使われていませんでしたが、具の種類と量が多く、新鮮で美味しかったのでかなり満足しました。流石北海道三大市場だぜ!
 次の函館観光スポットは五稜郭!土方歳三最後の場所として有名ですし、星型という少し変わった要塞としても有名ですね。小樽同様歴史のある街だからなのか、五稜郭内には修学旅行生がたくさんいましたわ。
五稜郭タワー 五稜郭内の建物はこのとき改修中で中に入れないのが残念でしたが、ポカポカ暖かい広々とした公園として散策できたのが満足です。
 実は函館に来てもう一つ食いたいものがあって、それはラッキーピエロという函館のみのチェーン店!函館のみで流行っているなんて、根室のエスカロップみたい。とりあえずこれは食っとくべきだろう。ちゅうわけでラッキーピエロに行って定番らしいチャイニーズチキンバーガーを頼んでみる。メニューを見るとハンバーガー以外にかなり多くのものを扱っているようです。で、そのチャイ(略)を食べてみると、パンの間に挟んでいるものはチキンとレタスとマヨネーズ系の味をするドレッシング。チキンはてりやき味のとりももを揚げたような味か?感想は、素直に美味い!でした。もっといろんなもの食いたいのに函館しかないなんて…まあマクドですら最近全く行っていないから、まあいいか。
恵山を見る 函館を出発して次は百名山の羊蹄山に向かいます。途中、恵山や駒ケ岳が美しく見えていました。でも何で北海道の山ってこんなに目立つんだろう…小さい山と平野が多いせい?
 ひたすら北上していると道路に大量の自衛隊の車が!名古屋では自衛隊の車なんて一切見られないからかなり新鮮でしたよ。しかも3,4台ではなくて何台も通るし。まあほとんど普通の兵員輸送車のような車ばかりで、装甲車なんかを見れなくて残念でしたがその分輸送車がどんな装備や構造しているのかをじっくり研究できてよかったです。
羊蹄山全景 国道を外れて真狩の方を目指す。とりあえず今日の晩飯のおかずを求めてコンビニ行くと、冷凍食品まで売っていてびっくりです。でもここは無難にレトルトの辛口カレーを選びました。
 で、そのコンビニ辺りから山を見るときれいに見えたので写真に撮っておきました。雲の笠かぶっているのが面白いです。
 今日のキャンプ場はもう決めてあるので、キャンプ場に向かう前にまっかり温泉に行きました。温泉には露天風呂がありそこから羊蹄山がきれいに見えます。休憩所も居心地よく、暇つぶしにここでぼ~っとしました。料金500円。
 
自然公園真狩 自然公園真狩の受付は確か16時ぐらいまでで、危うく受付できない羽目になりそうでした。料金は1200円で北海道としては割高ですが、羊蹄山登山口に最も近くて標高高いのでまあこれぐらいは別にいいでしょう。
 水、トイレ、ゴミ捨て場完備でテントサイトも芝生で平らですのでキャンプ場としては申し分のないものかもね。ただ、少し蚊がいたのがウザかったです。気持ちのいいサイトなのでたまには外で飯を食おうかなと思っていたんですけどね。
 とりあえず今日は明日の登山に備えて、登山の準備と朝飯の用意をして早めに就寝。
11日目
後方羊締山 朝起きると、もう登山に出発している人がいました。山頂のほうを見てみると雲で笠かぶっていたので大丈夫かな~と朝は心配していましたよ、ええ、朝はね。
 缶詰と飯一合をかきこんでテントほったらかしで出発。登山者に関してはテントの撤収は下山してからでいいらしい。登山口を通るともう下山してくる人とすれ違いました。マジでまだ薄暗い時間に下山してきたのか!もしかしてご来光見るために夜間登山したんだろうか。もしそうならかなりすごいです。しかもお婆さんだし。
延々とトラバース この山は阿寒岳と違い、植生はあまり冷帯地域っぽくなく、針葉樹林以外にも普通に照葉樹林もありました。阿寒岳はよく噴火するから植生がひ弱だったのかな?
 山頂へはずっとトラバースしながら登っていくことになります。ですのでずっと登っている間は真狩の町並みを見ることになります。だんだん自分が高いところにあがってきているのがわかる…ならいいんですがある程度まで来ると高度が上がったかよくわからなくなってくる。
アルプスっぽい 途中、休憩しながらしたりして登ってくるとだんだん植生も変わってきて、照葉樹林は皆無になりほとんど針葉樹林になってきます。さらに進んでいくと少し高山植物も現れ植物の背丈も低くなってきます。ハイマツはところどころにはありますが阿寒岳のような大群落は形成していません。
 植物の背丈が低くなると、もうそろそろ外輪山に近づいた証拠です。見上げると空と接した稜線が見えるので励まされます。ていうかここまで来るのは地味に疲れるし長かったしね。延々とトラバースだったのでボーっとしながら登りましたが。
かすかに色づく 流石に山頂に近づくと高度感も出てきて自分の歩いてきた道がどんなに長かったかが見られます。写真じゃあわからないですが実際は昨日泊まったキャンプ場も見えるんですよ?
 草原を見てみると、若干色づいているように見えます。ハイマツ帯はないので高山植物も見られ、運がよければ花が見えます。もうこの日辺りは9月に近づいたからか、花を見ることは出来ませんでしたが若干の紅葉が見られたので儲けもんです。
父釜火口 外輪山に登ると超迫力の父釜を見ることが出来ます。一体ここから父釜の底はどのぐらい高さが違うんだろうか…。覗き込むのが少し怖いぐらい父釜の底への坂は急で危ないです。しかしガイドブックによると残雪期にはこの父釜の底に滑り降りる猛者がいるんだそうな…。っていうか降りたらどうやって登って来るんだよ!ものすごい大変だろ!それでも滑りたいのか!
 ここから山頂へは二つのルートがあります。険しいが近い北西側を行くか、なだらかだが遠い南東側を行くか…まあどうせ私は外輪山一周するつもりなのであまり悩まずに南東側ルートを選びます。
羊蹄東側洞爺湖見える
 西側ルートは険しい岩ばかりですが、ちゃんと登山道が作られているのでルートファインディングを誤らなければすんなりいけそうです。私は無闇に岩に登ったりして苦労しましたが!
 西側ルートからはもちろん西のほうの地域が見えます。南にある洞爺湖もはっきり見えるし留寿都や真狩の町並みもよく見える。というか朝は笠かぶっていたのに登ってみると晴れとるがな!かなりラッキーです。自分が登ったときだけ山頂曇るなんてザラだったのに…これは阿寒が曇ったからバランスとったんだな!誰かが。
北海道初の雲海
 羊蹄山頂(1898m)は岩が多いですが岩に座って休憩できるので気持ちがいいです。人は多く、別の登山道から登ってきたようでした。ここに来たときはかなり運がよく、山頂曇らないでしかも雲海が見えました。不安にさせておいて実は最良の結果を残してくれるなんて…アイヌの神の仕業か!
 しかし独立峰なだけあって風がよく通り、気温も低い。おそらく雲の水分で空気も冷やされてんだな!なのであまり休憩せずに歩き出すことに。
母釜羊蹄西側
 外輪山の北西側はじゃりじゃりした小石の多い道で歩きやすいです。しかも下りなのでこういう地面はクッションになって足を痛めにくい。北アルプスのような感じがあります。
 雲は北東側だけにあったので北西側は雲も少なく、山の間から寿都辺りの海が垣間見えました。こういう火山型の山はいったん外輪山に登っちゃうとどこからでも絶景が見えるのがいいんだよな。
 この時間辺りからは人の出入りも激しくなって、どこかを見ても人が見えるようになってきました。
パッチワーク 下山を開始しましたが、今回の北海道ツーリングには登山靴で来ていなく、普通の靴で来ました。ですので下山していると少し足が痛くなってきました。靴底が登山靴に比べて薄いから衝撃が大きいんだろうか、いつもはふともも辺りが痛くなるのですが今回は足の裏が重点的に痛くなりました。北海道で本格的に登山するときはちゃんと登山靴を持ってこよう…そう誓った自分であった…
 下山が終わるとテントを片付け、バイクに乗って出発。足は痛いですがバイクに乗ってたら気になりません。
 もうそろそろ自分の決めた北海道のチャックポイントは終わったので、予約していた太平洋フェリーの日まで近くの観光地をのんびり散策です。
洞爺湖 とりあえず羊蹄山から近くてキャンプ場がある洞爺湖に来ました。まずは洞爺湖水の駅で腹ごしらえ。そこにはなんと自分の大好物のぶっかけうどん!があったので、迷わず大盛りを頼むことに。このときすでに閉店時間が近かったので具のおまけをしてもらいました。どうしてこんなところにぶっかけうどんがあるのかというと、北海道開拓時代に讃岐人がここらへんに移住したからだそうです。
 キャンプ場を探していると洞爺湖湖岸にテントを張っている人が多かったので、自分もその中に入ることに。
中島 湖岸のキャンプ場は曙公園というらしく、料金は500円で、回ってくる係員に支払うシステムになってます。水、トイレ、ゴミ捨て場あり。地面は砂地ですが風は少ないのでペグはあまり刺さらなくても大丈夫です。テントはほとんどどこにでも建てていいです。
 自分が来たときは人で一杯だったんですが時間がたつにつれてどんどん人もいなくなっていました、が、自分の隣のテントは今日やってきて泊まる予定のようでした。何で自分はこんなに運が悪いんだ!しかも隣若者だし!自分も若者の部類だけど!
 
夜、物思いにふけながら… 曇りでしたが雨は降ってないし蚊はほとんどいない、ですので久しぶりにランプをつけて外でまったりすることに。こうやって時間を気にせずにボーっとして、コーヒーすするのは最高に気持ちがいいです。洞爺の街からはロングラン花火という4月から10月まで毎日花火を打ち上げる、ものすごい費用対効果を考えてしまうイベントもあるのですが、実際見てみるといいもんですね。ここから遠くでやっているので迫力はあまりありませんが、遠いおかげで花火の形がわかりやすい。
 はあ~っ、なんか人生考えてしまうわ。
12,13日目 有珠山~苫小牧へ。

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Posted by YU