位山・川上岳 登山

 2010年の6月4日から6日まで、またもや登山旅行してきました。
 4日は福井県の経ヶ岳、5日は石川県の医王山、6日は岐阜県の位山・川上岳に登りました。

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1日目 経ヶ岳
2日目 医王山


位山・川上岳
位山天空遊歩道
川上岳
 岐阜県高山市と下呂市の境にある、200名山位山と300名山川上岳を天空遊歩道を往復して2山登りました。
 神代の昔、位山の男神をめぐって川上岳の女神と船山の女神が争ったのですが、川上岳の女神が位山の男神と結ばれたそうです。天空遊歩道と言う位山と川上岳を結ぶ尾根は、川上岳の女神が男神のもとへ通う道だった、と伝えられています。
 距離が長いので、地図のキャプチャーは3つに分けました。
位山登山口位山山頂へは緩やかに登る
 まず位山を登ります。位山山頂へのルートは二つあり、一つは道の駅モンデウスからスキー場を通って山頂を目指すものと、ダナ平林道終点から山頂を目指すものがあります。ダナ平林道終点からのほうが山頂に近いですが、悪路らしいので道の駅モンデウスから登ることにしました。ガイドブックによると、ここからだと3時間半ほどで降りてこれるようです。
 今日は天空遊歩道を往復するので、ギリギリ歩けるくらいの明るさで登山口を出発。駐車場は道の駅のものを利用しましょう。水場もあります。
 まずは歩道として整備されたスキー場の中の道を歩いて、リフト終点まで目指します。リフト終点に着くと、立派なトイレがあり、ここから樹林帯の道になります。
 山頂までは終始緩やかな登りで、ほとんど登っているような感じが無かったです。トラバースするような場所もほとんど無く、尾根上をゆるやかにずっと歩いていくことになります。歩いていると、熊のような足音が聞こえたので報告しておきます。
位山の天の岩戸位山山頂エリア
 ダナ平林道からのコースと合流する地点には、天の岩戸があります。岩が積み重なっているだけで、洞窟というものではありません。
 さらに先に進むと、位山山頂エリアの簡単な地図があります。ここまで来ると、もうすぐそこに山頂です。
位山山頂エリアからの御嶽天の泉
 山頂を行く前に、天の泉という水場を目指すために少し寄り道です。このときに雲上の御嶽が見えました。同じ場所で北アルプスも見えるのですが、朝日がまぶしすぎて写真を撮ることは出来ませんでした。
 天の泉はかなり山頂に近いところにあるというのに、結構な水量があります。近くには立派なトイレもあり、かなり綺麗に整備されています。位山は登山だけでなくただのハイキングとしても楽しめるくらい、登りやすい山のようですね。
位山山頂位山山頂公園からの白山
 天の泉から少し登ると位山山頂(1529.2m)です。三角点のある山頂は狭くて特に何も無いような場所なのですが、近くに山頂公園があるのでそちらに行きましょう。
 位山山頂公園はベンチなどが備え付けられていて、白山方面にかなりの展望が広がっています。登り始めは曇りだったのですが、このときにはすっかり晴れ上がっていたので、かなり美しい青空を見ることが出来ました。
川上岳を彼方に望む天空遊歩道から
 山頂公園でゆっくり休憩した後は、遂に川上岳へ目指すことになります。位山から川上岳は片道7.4kmで、往復14.8kmです。登山口から位山往復は9.1kmらしいので、この日は合計で23.9km歩くことになりますね。平地ならまだしも、山でこんなに長い距離を一日で歩くのはこれが初めてかもしれない。位山山頂近くから、これから目指すべき川上岳の山頂を垣間見ることが出来ますが、やっぱりかなり遠くに見えます。
 位山山頂から始まる天空遊歩道は、歩く人が少なそうにも関わらず、道はかなり整備されています。「天空」と言う割にはあまり展望は開けずに、樹林帯の道や背丈ほどもある笹に囲まれながら歩いていくことになります。
 一応2km毎に標識がありますが、最初の4kmは後半の3.4kmよりもかなり長く感じます。ですので「まだ2kmかよ」と思うのは仕方が無いことかと思われます。
川上岳が近づいてきた
 天空遊歩道は稜線上の道ですが、アップダウンはかなり緩いです。平坦な道がかなり多いので結構早く歩いていくことが出来ます。まあそれでも距離自体が長いので疲れますが。
 川上岳の近くに来ると登りが続くことになりますが、このときでも道の傾斜自体は緩やかなので一定のペースで歩いていけます。山頂近くでは木々の背丈が低くなって、ようやく天空らしさが出てきます。ここまで来ると山頂まではほんの少しです。
川上岳山頂川上岳北アルプス方面川上岳御嶽方面うっすら雲海位山リフトから
 川上岳山頂(1625.9m)は位山と違って、周りには背丈の低い笹しかないので、感動するほどの大展望が広がっています。白山や御嶽、北アルプスなどはもちろん、この近くの名山もほぼ全て見渡せるぐらいですね。この日はちょっと霞がかっていたのであまり遠くまでは見ることが出来ませんでしたが、それでも景色はかなり素晴らしかったです。ちなみに山頂には陽射しを遮るものが無いので、帽子が必要です。
 山頂でゆっくり休憩した後は、同じ道を辿って下山します。帰りは行きよりも日が高くなって暑くなっていたので、ちょっと辛かったです。それに、前の日の疲れが残っている状態で長い距離を歩いたので足の裏がかなり痛くなってしまいました…。位山から下山するときは足の裏の痛みを我慢しながら下っていったので、登りと同じ時間かかってしまいました。
 登山口から位山までは1時間50分、位山から川上岳は2時間30分、川上岳から登山口までは3時間15分でした。
 累積標高差は1600mくらいかな?

分水嶺の水 下山した後は分水嶺の水という位山登山口にある水場で喉を潤しました。この水の右側は日本海に流れ、左側は太平洋に流れ出ていくそうです。一方向に流れるような水の流れではなくて、両方に流れているように設計しているのは良いですね。ここが大河の始まりかー!という感じがしてロマンがあります。
 
 この後は普通に名古屋までノンストップで走りました。途中にある道の駅はどこもかしこも一杯で、一昔前に流行ったようなバイクなんかもたくさん停まっていました。

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(2009/06)
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Posted by YU