エウレカセブン 総括

 ネットでエウレカセブンについて調べていたら、ほんとにアニメと漫画は違うことを思い知りました。アニメでは漫画に無い設定がいくつもあって、漫画だけで考察してはいけないのではないか?などと考えてしまいます。
 ですがやはり漫画は漫画。アニメはアニメ。この二つに共通しているものがあっても同じものではない、と思い込んで考えをまとめていきます。


 では感想の時に書いた疑問について一つずつ考えていきます。
 エウレカとニルヴァーシュの関係は?
 エウレカはコーラリアンにつくられた、コーラリアンとは少し違うコーラリアンです。そのエウレカが誰よりも自在に動かすことのできる機械がニルヴァーシュです。そしてニルヴァーシュは世界最古のLFOでありコンパクトドライブというLFOを動かすパーツ無しで動くことが出来ます。そしてアミタドライヴというパーツがあれば、ある条件下でセブンスウェルという大爆発(?)を引き起こすことが出来ます。しかもニルヴァーシュはひとりでに動くことが出来ることがあります。
 ニルヴァーシュが作られた意図などは分かりかねますが、これだけは言えます。
 ニルヴァーシュはコーラリアンにより作られた。 
 もしニルヴァーシュが過去の人間に作られたものであれば、あんな危険なことを起こせるものをコーラリアンが放っておくわけが無いと思います。少し短絡的ですが、以上からニルヴァーシュはコーラリアンに作られたと判断します。
 ではなぜそんなものを作ったのか?
 まず、ニルヴァーシュは決してコーラリアンに従っているわけではありません。エウレカがコーラリアンにさらわれたときに、レントンを乗せようとしていました。それにエウレカが人を信じることに苦しみを感じているときに全く反応しなかったことから、エウレカとニルヴァーシュの関係は完璧に心が通じあっているほどのものです。ですのでおそらくニルヴァーシュは、エウレカに乗ってもらうためのものなのでしょう。
 なぜそんなものをエウレカに託したのかは全く分かりませんが・・・
 
どうしてセブンスウェルは起きたのか?
 セブンスウェルが起きた状況を見ると、レントンとエウレカが同乗しているときに起こっています。最初はレントンとエウレカの愛の力・・・なんてことを思っていたのですが、彼らが始めてであったときに起こしているのですからそれは違うでしょう。ということは考えられるのは一つ。
 レントンがエウレカと乗っていたからだ。
 レントンはこの世界に選ばれた「王」です。王とはコーラリアンと人間が同化するために選ばれた人間です。だからセブンスウェルを起こすことが出来たのかもしれません。
 ではなぜレントンは王となったのか?
 レントンの父、アドロックサーストンはエウレカを見つけた第一人者です。おそらくそのときに運命は決まってしまったのかもしれません。アドロックサーストンはもうおじさんの年で、エウレカとは釣り合わなかったので彼の息子、レントンを王にしたのでしょうか?全く分からないですが。
デューイは何をして幽閉されたのか?
危険な思想を持っていたから?
 まだまだまだまだ謎が多いので設定を全て理解することは出来ないので、エウレカセブンという作品は主題は何か、を考えていきましょう。
 まあ、最終巻を見れば分かるのですがエウレカセブンは、信頼、愛の大切さ、素晴らしさを伝えたかったのでしょう。
 コーラリアンはかつて、怖いものを無くすために全てを一つにして他者を無くし、自分を傷つけるもの全てを無くしました。そのようにしてコーラリアンはずっと一人で星を掌握しながら生きてきました。しかし、長い間に体が弱まり新たな進化を行おうとしたとき、自らが生み出したエウレカと人間のレントンの声を聞いて自分以外のものを拒絶せずに生きていくことを決めました。
 おそらくコーラリアンは一人でいることはいいと思い込んできたのでしょう。本当は何かと繋がりを持ちたいと思いながら。そんな寂しさを持っていても彼らは後には引けず、星から去って人間を見殺しにしようとしました。ですがそのために生み出したエウレカは、種をつれてくる使命はありましたが人を信頼できるような人間らしい女の子になりました。エウレカが人を好きになる喜びを知ることが出来たのだから、コーラリアンもその喜びを知ることが出来たのでしょう。自分とは違うものを受け入れた人間を安心して信頼できたのかもしれません。
 このように、エウレカセブンとは繋がりの大切さを伝えたかっのでしょう。悪事を働く人がいたり、戦争を起こって多くの人が悲しんでいるこの現代社会ですが、やはりそれは人が人を信じずに自分のためにただ生きていく人間が多いからでしょう。もちろん人全てを理解し、愛することは出来ませんが、ちょっとでもいいから愛と信頼の心を持って他者と接していけば、少しは良くなるのかもしれませんね。
1~3巻 感想
4~6巻 感想

漫画

Posted by YU