SIGNALISの感想――レトロサバイバルホラーながらも難解さは段違い

2022年に発売された、外国産インディーズゲームの「SIGNALIS」をクリアしたので感想です。
ジャンルはサバイバルホラーで、バイオハザードやサイレントヒルの系統です。
あまりプレイしないジャンルだったので、それだけでちょっと新鮮。
PS1時代のゲームをオマージュしたようで、日本人としても親近感のあるデザインではあります。
ゲーム自体はそこそこのボリュームですが、ストーリーはプレイ時間以上のものが裏にそびえている……。
やりこみ記録
- 全実績制覇
全END到達も自力でしようかと思ったけど、離別ENDに行こうとして何度も記憶ENDになってしまったので諦める。
最も難しい実績は、真っ当に「難易度サバイバル+アイテム上限通常でクリア」ですね。
セーブ回数に制限はないのでやり直していれば最小限の被害で切り抜けていけますが、いかんせん敵の攻撃力が高すぎてちょっとのミスで大量の回復アイテムを消費してしまう。
というわけで、ステルス戦法が基本となり、数体の敵が襲い掛かってくるところでのみ被弾を許容するというもんで。
ボスは少ないので、雑魚戦でもやばかったら惜しまず全力で攻撃するのが、このゲームの基本。
……とは言え、敵と接触だけでダメージ判定となり、理不尽にやり直すのも多々。
予備動作見てからのパリィとか、そういう回避のアクション性は不足気味だったかと思う。
感想
日本のアニメ調+PS1風ではあるが、ストーリーが非常にとっつきにくいというか分からん。
ドイツ人と中国人のペアで制作しており、ところどころに中国語やドイツ語が混ざるのは異国情緒なデザインが良き。
でも二人とも難解なものが好きなのか哲学とかよくやっているドイツだからか(偏見)、暗喩やミスリードみたいなものも多く、最後でもはっきりとは示してくれないので、ネット上の考察も読んで「こうかも」と何とか思える程度。
最後の方にはカタルシスとなる、終わりに向けたメッセージへ残してくれてはいたしそこは雰囲気的に良かったけど、結局、何だったんだ?と思ってしまう。
ステージの繋がりから見ても全てが全て現実というわけではないのは分かるけど、しかし、これ以上は……?
古き良きデザインや謎解きはなかなか楽しかったけど、もう少しストーリー面で優しくあってくれと思ったゲームです……
それに比べれば、バイオハザードなんてハリウッドばりの簡明で大衆向けだよな~!?