ポポローグ 感想

2019年10月22日

ポポローグ   制作 ソニーコンピュータエンタテインメント
1998年に発売されたPS1RPG、「ポポローグ」の感想を書きます。
前作「ポポロクロイス物語」から2年後という設定で、シリーズでは番外編的な作品なんだそうな。
物語を追うことよりもダンジョン探索が主なゲームです。ダンジョンに入るたびに構造が変わるローグライクなゲームのように思えて、実はパターンが決まっていたりする。
キャッチコピーは、「『お母さんを反せ』の次は『お父さんのバカ!』だ」


戦闘のシステムは前作とほぼ同じで、シームレスのシンボルエンカウント制。タクティカルコンバット(wikipediaで調べた)のターン制バトル。片仮名ばっかだな!
前作の気合はTPという数値付きのポイントとなり、これで必殺技を使用します。TPでは攻撃力は変わりません。MPを使用する魔法もあり。敵と離れているとクリティカル攻撃になるのは残っています。
ポポローグの戦闘で何が燃えるかっていうと、いかにして敵の強さを測り、自分たちの力量に即した戦闘を行えるか、っていうことですね。ポポローグでは物語を勧めるにつれてどんどんダンジョンが広くなり、その深部に新しい敵が配置されたりするようになるのですが、そういう場所に出てくる敵は大抵強く、すぐに全滅してしまうこともしょっちゅうです。しかし物語を進めて自分たちを強化し、もう一度挑戦してみるという試行錯誤、楽しい!
敵は様々なアイテムを所持しており、それらのアイテムを集めるのも楽しいですね。特に、魔法書を落とすやつとは積極的に戦闘しました。そして集めた武具やアイテムでパーティーを強化!RPGの醍醐味です。
雇える傭兵は全部で18人。魔法書や秘伝書で技を色々覚えられるので個性が少ないかと思いきや、ステータスの上がり方や覚えることの出来る魔法や必殺技がキャラによって異なるので、やっぱり個性はあるのです。どの傭兵が強いかを見極め、どういう風に育てていくかを考えるのも、楽しいものでした。でももうちょい傭兵のレベルアップの早さを早くしてほしかったよ…。
グラフィックは基本的に前作と同じ。敵グラも使いまわしが多かったりしますが、もちろん新しい敵もいます。ドット絵による多彩なアクションは健在!
残念なのは、傭兵のほとんどが胴体部が使いまわされているところでしょうかね。特にメルとザッパは違和感しかねえ!メルがたい良すぎ、ザッパ貧弱すぎ。
ダンジョンはこのゲームのメインとなっているだけあって、探索が楽しいです。戦闘の項にも書きましたが、どんどんダンジョンが広くなって、以前来たダンジョンでも新鮮味を楽しむことができます。強い敵をかいくぐり、その先にあるお宝をダッシュで奪取する!探索ゲーはこうでなくちゃ!
ほとんどのダンジョンで、一度クリア出来た箇所はショートカットが出来る、っていうのは良かったです。欲を言えば全部のショートカットが入り口出口に超近い場所にあって欲しかったな…。微妙に遠かったりするんです…。
敵の強さが看板に書いてあったりするのは面白かったです。「この先危険!」の先に行くのはドキドキものです。緊張感を出すことと、いきなり強い敵が現れる理不尽さの解消の両方の意味を持っていたと思います。

やりこみはかなりのものでした。ピエトロ手帳に存在する様々なリスト…「やりこんでくれ」と言わんばかりですわ。普通に進めていくだけでは埋まっていかない手帳群、リスト埋め系のやりこみ好きにたまらないものでした。
クリア後にもダンジョンは存在し、そこで本編で埋まらなかったものを埋める事が出来ます。ただ…グルメパレスもクリア後の町に存在するのに使えなかったのはどうしてでしょう。容量不足?
エンディングにまで行き着くだけならプレイ時間はそこまでかかりません。が、完璧にやりこむとなると膨大な時間をかからせてくれます。私の総プレイ時間は○○○…。PS1のゲームにしてはやりすぎだ!
やりこんだ詳細は↓、もしくは別記事で。

ストーリーはダンジョン探索の濃さに対しては薄めです。基本的には、一人で出て行ったお父さんを追う鬼ごっこみたいな感じです。前作のキャラも少しだけ登場しますが、ほとんどゲスト出演レベルです。
ただ、四天王やナイトメアはその外見も含めて不気味なやつらばかりで、何だか底知れない恐怖を感じました。ポポローグのテーマは「夢」で、敵は「悪夢」の象徴です。二つの種族を争わせて憎しみを生んでいたミーソス、「恐怖を感じることで生きることを実感する」という宗教の教祖でありピエトロに疑いの恐怖を教えたデイモス、欲望渦巻くガバスの近くのダンジョンで人間を食らっていたオレクシス、天空城の人間をお菓子に変えてそれを戦闘中に食べる怠惰のアルゴス。ストーリーの大筋は単純なのによくよく考えると…
過去の世界に旅立つシーンがありますが、あそこの雰囲気は大好きです。ムーンスターは良かった…。また、そこで子供だった父に出会いますが、それがエンディングで「ピエトロを見ていると勇気が出てくる」のセリフに繋がるってのが微笑ましいです。


やりこみ記録★
・全モンスター99撃破
・全アイテム入手(ポケステ限定も)
・スタビン2枚制覇
・ピエトロ日記に全イベント書き込む
・夢幻フィールド帳達成率全100%
・全おみやげ入手(にがおえ以外)
・でんせつシリーズ全て+20
・銀行MAX
・全傭兵+旅の仲間レベル99
・全キャラ全魔法会得+レベルMAX
・全キャラ全必殺技会得+レベルMAX

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Posted by YU