PS版スターオーシャン2 感想
スターオーシャン2 開発 トライエース
1998年に発売されたPS1のゲームソフト、スターオーシャン2の感想を書いていきます。2008年にはPSPソフトとしてリメイクされたバージョンもあるようですね。
PS1のスターオーシャン2と言ってもそのバージョンは一つではなく、「修正前」と「修正後」のものがあるようです。自分がプレイしたのは「修正後」のバージョンです。修正前よりもバグが少なくなっていますが、でもまだバグはあります(ボイスコレクションとか)。
トライエース開発ですが、発売元はエニックス。「ガンガン」などでコミカライズされた、漫画「スターオーシャン2」もあります。
スターオーシャン セカンドストーリー (1998/07/30) PlayStation |
では、戦闘、システム、ストーリーで感想を分けていきましょうか。
戦闘は、流石トライエース、かなり面白かったです。PS1でここまでアクション性のあるRPGを作成できたのは素晴らしい。キャラの強さだけでなく、プレイヤーの力量が如実に表れますからね。敵の攻撃を避けたり、背後に回って攻撃したり、味方をかばったりなど、「こんなRPGをしてみたい!」と望んでいたスーパーファミコン以前のRPGプレイヤーのニーズを的確に捉えた出来だったかと思います。
アイテムクリエーションなどがよくわからなかった初回プレイでは、戦闘の難易度は高めだったと思います。初回プレイでは強い特技とか強い武具を見つけられなくて、ダンジョンでの拾い物や店で買ったものしか装備していませんでしたからね。おかげでラスボスはものすごい苦戦して、約1秒ごとにサークルコマンド開いて呪文・アイテム連発でしたよ。
ボイスコレクションが50%以上になると、ニューゲーム時に難易度を選択できるのですが、ユニバースモードは初心者厳禁レベルでしたよ。単に敵のHP・攻撃力が増加するだけでなく、命中や回避がかなり増加するので、序盤では敵の背後に回らないとまともに攻撃が入りませんでしたよ。まあ、進むにつれてその増加量は序盤ほど気にならなくなるのですが、そのときは相手の攻撃力の高さに驚くようになるという、ね。
キャラは総勢12名。戦士系キャラと魔法系キャラに分かれるのですが、どのキャラも個性があって良かったです。キャラごとに特技などが異なっているため、「最も良いものは何か?」というようなことをプレイヤーに工夫させるため、その試行錯誤が楽しかったです。それに、特技は熟練度に応じて強化されていくのも面白かったですよ。最初は弱いくせに消費MPが高くて使いづらいな~、と思っていたのが、使用するにつれて劇的に強化されていったりしますからね。
システム面ですが、スターオーシャン2は戦闘以外にもこだわっているものが多くて新鮮でした。
まずはアイテムクリエーションですが、ものすごく多くのアイテムを作ることが出来るというのはすごいですよ。例えば「調理」というスキルでいろんな料理を作ることが出来るのですが、それだけで種類がかなり多いんですよね。他にも「細工」でアクセサリーを作ったり、「調合」で戦闘アイテムを作ったり、「カスタマイズ」で武器を作ったりと、自由度は半端ないです。しかも、単に成功・失敗だけでなく、同じ材料からでも作れるものが色々あるので、アイテムクリエーションを行うだけでプレイ時間が刻々と過ぎていってしまいましたよ。それほど奥が深いわけですが、攻略本などを読まないとまずわからないというものも多いのが少し残念かな…。ゲーム中にいくらかアイテムのレシピみたいなものが載っていたら、情報探索という意味でも面白かったかと私は思います。
このゲームでは街に入るときに、プライベートアクションというものを起こすことが出来ますが、これは主人公が街中で時間を過ごす他のキャラと会話したりイベントを起こしたりすることが出来るなど、キャラクター性を醸し出すのに良いシステムだったと思います。これが無ければ、キャラがどんなことを考えているのかとか、どんな思考回路しているのかがわかりませんからね。このゲームはキャラのパーティー編入に自由度があるため、ストーリーの大筋は仲間が誰かに関わらず変更はほぼなしとなっています。ですので、そのようなストーリー進行のまま、プライベートアクションも無ければ、キャラの個性はかなり薄いものになったと思います。そんな、パーティー編入の自由度とストーリー、キャラの個性の両立を成し遂げる助力となったシステムだと思います。
戦闘中にはキャラがいろんなボイスを発してくれますが、発したボイスは記録されて、タイトルでボイスコレクションとして聞くことが出来ます。このボイスコレクションも奥が深かった…!キャラたちはいろんな状況でいろんなボイスを発してくれるのですが、それらにはレアボイスなるものがあり、気づかずに収集できたものもあれば、かなりの長時間をかけてようやく集まるものもあります。特に、ボス敵である十賢者のレアボイスの収集には苦労したよ…。
少し苦言になりますが、このゲームはフリーズが多かったです。セーブポイントのない試練の洞窟でのフリーズもそれなりに応えましたが、セーブ中にフリーズしてメモリーカード内のデータが全部吹っ飛んだのは辛かった…。それ以降、こまめにPS2のメモリーカードにデータのバックアップをするようにしています。
ではストーリーの感想に移ります。一応このゲームは「SF」となっているのですが、あまりSFらしさを感じられなかったのが残念です…。「紋章術」という原理のわからない魔法が存在しますし、未開拓惑星なのにほとんど違和感なく地球人であるクロードは生活できていますし。もっと意思の伝え方(言語など)とか、文化とか、そういうものが地球文明とは根本的に変わっている可能性を十二分に考えるのが宇宙SFだと私は思うのですが、そういうのは一切無かったな~。結局、「SF」じゃなくて「宇宙ファンタジー」?
ラストボスである十賢者には多くの謎が隠されており、真実は別に在る、というのがゲーム中で表されますが、個人的にはそんなに斬新な正体では無かったかな?謎とか伏線とかいろいろ散りばめられているのですが、原動力が「魔法」ですので考察のしがいがないな~と私は思います。
エンディングはキャラ同士の感情度などで大きく変わります。その種類は膨大すぎるので、個人で全てを見るのはものすごい努力が必要でしょうね。動画サイトに一応全エンディングを網羅したものがありますから、そちらを見て済ますのでもいいかな…。でも、エンディングの種類の豊富さは特筆すべきものですが、エンディングの共通事項だけではあまりカタルシスを得られないというのが、個人的にちょっと微妙だったかな…。基本的には私はエンディングには達成感を期待していますからね。
まあ、ストーリーについては少々苦言を多めに書きましたが、それ以外はほとんど文句なしに面白いものでした。やりこみ要素が多いので全部で4週しましたし、総プレイ時間は150時間くらいまでに達してしまいました。
やりこみ記録★
・ボイスコレクション95%達成
・全アイテム入手(セーブデータ4つで)
・ユニバースモードでイセリアクイーンを正攻法で撃破
・全員レベルMAXのデータあり
・全員の必殺技が最強になるまで熟練度を蓄積(セーブデータ4つで、熟練度数値は攻略本を参照にして)
入手を逃しそうなアイテム
リーフペンダント:クロード編サルバのPA
ミスチーフ:クリクのPAフィリアからピックポケット
サラマンドメット:アーリアでアシュトンとのPA
ジェネラルリング:クロード編かつセリーヌが仲間にいないときのヒルトンのPA
媚薬:クロード編かつプリシスが仲間にいるときのクロスのPA
シャープエッジ:武具大会後にギャムジーから
エビシュウマイ:遺跡に行くときに登場するヒルトンの酒場にいる男からピックポケット
他はフィルアップや玉手箱で出てくると思います。
↓はボイスコレクションとユニバースモードの私なりの攻略方法
ボイスコレクション
ユニバースモード