ファイナルファンタジー10の感想―色褪せないストーリーと演出

2001年にPS2で発売されたRPG、FF10を再プレイしたので感想を書きます。

今回プレイしたのはHD Remaster版で、Steamで購入したものです。
HD Remaster版はオリジナル版よりグラフィックが向上しているだけでなく、いくつかのやりこみ用・プレイ環境の向上を行えるシステムが整っています。
現在プレイしたいなら、HD Remaster版を選ぶことに迷いは無いでしょう。

プレイ環境・PCスペック

購入前は非常にPCスペックに不安がありましたが、以下のような中古で2万円のノートパソコンでもプレイは出来ました。

  • CPU:Core i5-4210M(コア数2、クロック2.60GHz)
  • メモリ:8GB
  • グラフィック:オンボード(インテルHDグラフィックス4600、400MHz、2GB)

スペック的には簡単な事務処理くらいしか出来ないパソコンですが、最後までFF10をプレイできました。
解像度も1920×1080のフルHDです。
ただし、解像度以外は全て最低にしましたが。

PCスペックが低いことも原因の一つなんでしょうが、シーン切り替えで強制終了することが多かったです。
しかしSteamのFF10のレビューでも書いてありましたが、この強制終了現象は多くのプレイヤーに起こっていたようです。
シーン切り替えでオートセーブしてくれますが、戦闘ごとにセーブしてくれるわけではありません。
セーブなしで連続戦闘を避けられない場合は、エンカウントなし設定などにして強制終了を回避したりしましたよ。

HD Remasterには倍速設定、自動回復設定、エンカウント増減設定、オート戦闘設定があり、これらはやりこみに非常に役立ちました!
ありがたいものですよ。これらが無ければプレイ時間は100時間で済まなかったでしょう。
エンディングまでいくだけならさほどプレイ時間は必要ありませんが、やりこむとなると桁違いの時間がかかるのが、このFF10の特徴かも?
ストーリーは一本道なのに!

やりこみ記録

  • 全実績解除
  • 全てのオーバードライブ会得
  • 全てのオーバードライブタイプ会得
  • 全召喚獣の「おぼえる」会得
  • ブリッツボールでティーダが「ジェクトシュート2」、ワッカが「オーラカスピリッツ」を会得

全実績解除だけでやりこみきったと言えるほど時間がかかるものです。
全員のスフィア盤発動は、まさにやり込みよ。
でもそのくらい強くしないとデア・リヒター戦が安定しなかったりするくらい、手強い。

ラスボス戦を熱くしたかったのでエンディングまではあえて育成は一切せずにストーリーを進行。
おかげで何度も戦ってようやくエンディングを迎えることができました。
なぎはらい→ディレイ→敵のODゲージMAX→真ジェクトシュートで試合終了、ってことが何度あったことか!
なお育成無しでラスボス倒す場合、ユウナに連続魔法を覚えさせるのがクリアの鍵。
連続ファイガですら9000×2ダメージくらいいってたから、これが無いと難易度は大きく変わりそう。

やり込みで一番不安だったのは雷避け連続200回ですが、挑戦2回目でクリア。
グアドサラム近くの小さなクレーターで避けまくる戦法をとりました。

キャラのステータスはHP,攻撃力,物理防御,魔力,魔法防御をMAXにし、運は120、MPは999、素早さは170にしました。
最も手間がかかるのはHP99999ですが、HPスフィア収集中は4倍速オート戦闘設定にしてYoutube見てましたね。

デア・リヒター戦は追加要素だけあって、オリジナル版のすべてを超えしものより遥かに強かったです。
HP高すぎ、両腕復活しすぎ、とある技食らったら全滅可能性大、と息の抜けない戦いをさせてくれました。
でも勝った時の喜びはひとしお!

ストーリー

FFには珍しくチャラ男っぽい陽キャが主人公ですが、そんなチャラ男を虐待するみたいな。

ティーダはスーパースター(という設定)だったろうけど、待ち受ける運命が酷すぎですね。
救いは、救いは無いんですか?
彼が明るい性格だからこそ、運命が際立ちます。
自分も世界も虚ろなものだと知り、父からの愛をようやく分かってから自分の手で殺すことになり、愛する人とも別れることになり……

PS1からPS2になってリアルな表現が可能になったからか、演出も良いシーンが多かったです。
このくらいのリアルさになってくると「たかがゲームに感情表現なんて出来ない」なんて、言えないですよ。
そのくらい、発売当時の自分は感動もしました。

ユウナの運命が分かるシーン、ティーダとジェクトの再会シーン、ユウナレスカ戦がお気に入り。
登場人物たちの感情に共感して、私も泣きそうになったり熱く高ぶったり。

キャラデザインの良さもあってか、ユウナがすげえいい女でした。
本当にカワイイというより、「いい女」としか形容出来ないくらい、いい女です。
優しさと強さを兼ね備え、人間らしさも持ち合わせている、素晴らしいバランス。
何年経ってもFFで好きなキャラランキング上位に入賞するだけある。

そう言えば、主人公がいなくなることが(ほぼ)明確なFFシリーズって、これが最初かな?

いなくなってしまった人たちのこと、時々でいいから、思い出してください。

市販ゲーム

Posted by YU