四国遍路 37日目82番~85番札所
37日目
朝食のおかずは天ぷらとみぶな。帰宅時間も大体予想つくほど、遍路旅の終わりが見えてきました…。
まずは82番札所根香寺に参拝。本堂の構造がかなり個性的でした。一般人から奉納された仏像が多く、見所となっています。
さて、これから五色台から高松の平野へ降りていきますが、五色台からの景色はかなり良いです。この日はあいにく曇り後雨ですが、朝は雲の隙間から光が差し込んでくるような、神秘的な風景を楽しむことが出来ました。
五色台から降りて平野を歩いているとき、雨が降り出しました。終盤なのに雨か…、と思いましたが、これが遍路旅最後の雨か、とか考えると結構感慨深い。
83番札所一宮寺はオーソドックスな作りです。が、オーソドックスを極めたような、「普通に良い」という言葉に形容されるようなお寺でしたので、何となく気に入りました。
83番から84番の屋島までは、高松市街をひたすら歩いていきます。ずっとコンクリートと建物ばかり…。名古屋じゃよくあるけど、四国内ならずっとこういうのが続くのは結構珍しいですね…。でもやっぱり私は性根が田舎好きなので、同じような景色が続く市街を歩いてもそんなに楽しくないです。
河口近くでは川面がかなり高い場所にありました。なんとこれ、一応堰のようです。なんで街にも河口にも近い場所に堰を作るんだろう?
独特の形をした屋島に向かって一直線。近づくにつれて道が狭くなりますが、登山道は舗装された遊歩道のようになっているので雨が降っていても危険な箇所はまったくありませんでした。見た感じものすごく急傾斜なのに…。
84番札所屋島寺は観光客も多いので、綺麗な境内です。宝物殿も併設。狸を祀った神社もあって面白いです。平成狸合戦ぽんぽこ思い出すわ!
屋島からの下りの傾斜は少々急です。短いですが、ちょっと危ない。屋島は景色良いと思いますが、この日は完璧にガスってたので、そういうのはあまり楽しめませんでした…。
スーパーで買い物を済ませ、85番目指して再度登山。昼の3,4時頃に登りましたが、天気は雨だし地形的に光が届きにくいような道を使用して登っていきますので、ものすごく暗かったです。雨の中暗い道を登っていくのって、想像以上に寂しい…。でもこの雰囲気、嫌いじゃない。
85番札所八栗寺はオーソドックスな山寺。門前街もあるようですが、今は寂れているようでした。商売はやめてもまだ住み続けている人はいるようで、交通的に不便なこんな場所にどうして住んでいるんだろう?と疑問に思いました。
参拝を済ませ、広めの道を通って下山。もちろん車通りは皆無です。雨音が自分の足音を消して、自分の存在が希薄になってくる…。
今日の野宿地は二つ池親水公園。狭いですが、トイレは綺麗。おやつはコーヒーとロールケーキと柿。お遍路でのストレス解消は、やはり食だよネー!晩御飯はフィッシュハンバーグとにんにくの芽の照り焼き。
テントの中で横たわっているときに思いました、何十日もの間、どれだけこのテント内で肉体的にも精神的にも癒されてきたのかを。明日が88番に行く日。これまで、頑張ってきたな。最初は20kmくらいしか歩けなかったのに、今は日の出から日の入りまでずっと歩ける…。
色々思い出していると、ちょっと泣きそうになりました。
歩行距離:約35km
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