2010年東北旅行 16,17日目&総括
2010年の8月13日から29日までの17日間、東北旅行をしました。
名古屋から下道で大間まで北上、仙台まで南下して太平洋フェリーで帰りました。
後はもう太平洋フェリーに乗って帰宅するのみ…
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16日目
多聞山の公園で野宿したわけですが、朝起きてみると曇っていたので朝日を拝むことはできませんでした。太平洋フェリー名古屋行きは朝11時なので、早めに乗り場に行き、小説を読みながら暇つぶし。旅はここで終わりか…、という想いがあって、少し寂しかった。
前日と前々日は風呂に入っていなかったので、フェリーに乗り込むとすぐに大浴場に行きました。ひげも剃って、かなりさっぱり。旅の垢を全て洗い落としたような感じでした。
大浴場から出たくらいにフェリーが動き出したので、甲板に出て東北の大地の見納めをしました。多くのカモメが私たちの出航の見送りをしてくれているようだったので、勝手に感動しました。(本当のところを言うと、カモメは甲板の人から何かをもらうためにフェリーに寄ってきているのでした。)
フェリーに乗ってしまうと、晩御飯までかなり暇です。何もやることが無いので、ぼーっとしたり本を読んだり旅を回顧して時間をつぶしました。しかしこのボーっとする時間、実に良い物でした。
ボーっとしているといろいろなことを思い出してきます。旅の序盤は雨に降られ続きだったことや、快晴の中の直線道路を走る喜び、山頂からの絶景、最北端に来たときの達成感、東北の文化や人々の営み。まさに、小さな人生のようでした。そして旅を思い出しているこのときは、死ぬ間際の走馬灯か。
晩御飯は2000円を払ってのバイキングです。久しぶりにいろいろな種類のそろった晩御飯だったので、すっかり旅気分も薄れて、豪華な旅行をしているようでした。
晩御飯の後は、ホールで洋琴というものを聞きました。洋琴とは木琴の叩く場所がかなり多いような楽器で、「洋」という漢字がついていますが中国で主に使われるようです。演奏者は帰化中国人のかたでした。で、洋琴の音色ですが、かなり良いものでした。中国の音楽もなかなかやるもんだと、再認識しましたね。マイナーな楽器なので、応援したいです。
フェリーのボイラー音を子守唄にしながら、就寝。ちなみに部屋はもちろん一番安い二等和室です。
17日目
朝のとっぱちに起きて日の出を拝みに行きました。日の出の時間が近づくにつれて起きてくる人も段々増えてきました。結構これってフェリーの見所の一つなんですね。
日の出の前から徐々に明るくなってくるときの雰囲気は最高。まさに始まりといった感じだ。
朝飯は食べずに我慢。名古屋港に到着するまで本を読んだり風呂に入ったり昼寝したり甲板に出て静岡の街並みを見たりして暇つぶし。天気がよかったので甲板からの景色は最高でした。少し海風がべたべたしたり陽射しが激しかったりで、長くはいられませんでしたが。
名古屋に到着すると、かなり暑い!この暑さが非日常から現実に戻す刺激となりました。名古屋から部屋に帰るまではすっかり旅気分も無くなって、「遂に帰ってきたのか」という想いくらいしか残っていませんでしたね。
総括
今回の旅の結果
全日程:16泊17日。内、テント泊14回、避難小屋泊1回、フェリー泊1回
全走行距離:3535km
登った山の数:9座。内、100名山が5座、200名山が2座、300名山が2座。
使用金額:約5万。(フェリー代やお土産代などを含み、持ってきた食料の値段は省く。)
お土産:笹川流れの塩大福、秋田のきりたんぽ、なまはげのストラップ2個、青森のりんご餅、岩手の日本酒『南部美人』、宮城のずんだごま餅。
北海道、九州ときて、人生で3回目の長期ツーリングとなった今回の東北旅行ですが、結構長期ツーリングにも慣れてきて、出発前にはそれほど気張らずにならなくなりました。北海道行くときなんて数ヶ月前から具体的に計画を立てていたんですからね。今回は2週間くらい前になってようやく具体的に日程を決めていましたよ。
今年は記録的な猛暑でしたので、いくら緯度が高くて名古屋よりも涼しいであろう東北でも、低山に登るのは辛かったです。何が一番辛いかって言うと、蚊やハエなどの虫の多さです。暑さに関しては、タオルを頭に巻いて汗を吸い取っていればそれほど気にはならないのですが、蚊やハエは耐え切れない…。やはり東北だといっても、標高1500m未満のような低山は真夏に登るべきではないですね。かといって、冬は雪の量がすごいので登ることはできないのですが。
人生で初めて東北に行ったのですが、やはり新鮮でした!日本海側は北海道のような広い大地が広がっているし、太平洋側は断崖のリアス式海岸が美しかった!もちろん山も良く、中部の日本アルプスのような高山はあまり無いのですが、緯度が高く雪が多い土地だからか少し標高の高い山に登るだけで絶景が広がっていたりしていました。
まだまだ朝日連峰や飯豊連峰などのような立派な山がたくさん残っているので、また来ることもあるでしょう。だから、それまでお別れ、東北地方!
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