四国遍路 21日目足摺岬往復

21日目
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 まず最初に書いておきますが、私は38番札所から真念庵・三原村経由で39番札所に行くことにしました。というわけで、この日は大岐の浜から足摺岬の38番を往復してもう一度同じ場所に宿泊というコース。
 テントなど宿泊道具は放置して、最小限の道具だけ持って出発!荷物軽いから歩く感じが全く違う。民宿泊まりの歩き遍路たちはこんな気分で歩いているのか…、どうりでみんな楽そうに歩いているわけだ。
 足摺岬までの道は基本的に道路を歩いていきますが、ところどころは歩き専用の遍路道となっています。以布利辺りはほんの少しだけど、なんと海岸線を歩いていきます。しかも往路は満ち潮だったから、「本当にここは遍路道なのか!」とそのワイルド過ぎるコースに疑いを持ってしまいましたよ。本当に遍路道でした。
 ワイルド過ぎる遍路道はこの海岸線だけ。他は普通の歩道です。蜘蛛の巣多いけど…。
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 岬への県道27号線沿いはかなり田舎です。徳島と高知の県境から室戸岬への道を思い出しますよ。でもこういう雰囲気全く嫌いじゃないけどね。今住んでいる名古屋と比べれば、個人的にはこっちのほうが好きです。もうちょい近くにスーパーあったほうがいいけどね。
 途中にある集落は漁師町が多そうです。漁師町って家がぎゅうぎゅう詰めになっているのが多い気がする…せっかくの田舎なんだからもっと広々と土地を使っても良いと思うけどね。
 
 途中、岬から戻ってくる歩き遍路の人に教えられましたが、写真に載せてある遍路小屋を管理していたおばあさんが亡くなったそうな。この遍路小屋は色んな設備があって、歩き遍路に大変人気があったのに、今は管理人がいなくなって蜘蛛の巣だらけ…。
 寂しいなあ…。歩き遍路を終えた人間として、こういう遍路小屋の掃除をボランティアでやっていったろうかしら。
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 足摺岬手前ではほとんど民家が見られなくなります。大海原と遠くに望める室戸岬…(本当に室戸岬か?)、何にしろ、絶景です。
 で、岬まで来ると急に観光地として栄えてきだします。お土産屋とかレストランとか旅館とか色々。歩き遍路が若干場違いかも?と思えてしまうほど。
 寺間の距離が88箇所の中で最も長い38番札所金剛福寺は、境内がかなりご立派で達成感のある素晴らしいお寺でした。普通に観光地としてもアリでしたね。御詠歌が「ふだらくや」で始まっているように、ここは最南西の寺。インドへ旅立つならここから?
 岬の観光は無し。去年の四国ツーリングで堪能したしね。
 足摺岬の集落の方へ少し歩いて、万次郎足湯でゆっくり休憩しました。無料ですが、綺麗で良い場所です。
 個人経営のようなスーパーで買い物を済ませ、復路開始。来た道をそのまま戻っていきました。荷物軽いからこの日はあまり疲れないだろうな、と思っていましたが、最後辺りではやはりそれなりに疲れました。荷物の重さが体力にものすごく影響する、というのでは無さそうだ。
 
 北東端から始まった四国遍路も南西端、ここが折り返し地点です。半分を過ぎて少し思いました。「何か得られたか?」と。そろそろそういうことも考えて良い時期になってきたかもしれません。
 晩御飯はインスタントの焼きそばと安かった厚揚げ。やっぱり個人商店では地元で作っているものを買うと安上がりです。
歩行距離:約29km

足摺岬 (講談社文芸文庫) 足摺岬 (講談社文芸文庫)
(1999/09/10)
田宮 虎彦

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四国遍路

Posted by YU