四国遍路　7日目21番札所～鉦打

2012年9月17日

7日目


　台風の影響でたまに風雨が強くなる日でした。直撃じゃないからものすごく強い風雨がずっと続くというのではないけど、雨雲が吹き飛ばされてきて不規則に天気が変わっていました。
　夜明けくらいに起きて風雨が強かったから二度寝したけど、天気は変わらず、なので出発。せっかく20番から降りてきたのに21番はまた山の上か、面倒くせえな！那賀川は雨によってかなり増水しているように見えました。
　21番への登山道は谷を遡っていった先にありますが、ぼろぼろの1車線車道を歩いていくと集落跡がありました。ずっと集落の気配なんてないような道を通ってきたから、かなりびっくりしました。一応電線はあるようだ。
　集落跡からの登山道は普通の登山道。がんがん登っていくと21番札所太龍寺。鶴林寺同様、雰囲気の良い場所です。改修工事をやっていたので本堂に入ることは出来ませんでした。

　雨がたまに強まる中、林道を下って行きました。人気はほとんど無いし、天気も悪かったので、孤独を強く感じました。ただひたすら、樹林に挟まれた道路を歩いて、歩いて…。集落に出ても、やっぱり人気無くて侘しい。
　いったん昔ながらの道を歩いて大根峠を越えていきますが、なんだか「らしい」峠だ。昔の人はこうやって別の町へ歩いて行ったりしていたんだ。今でも残る道の凹みが往時を偲ばせる。
　22番札所平等寺はオーソドックスな寺っぽい。周辺の門前街などはあまり無くて、本当にお寺だけがあるような感じでした。
　県道284を通って今度は海を目指していきますが、時間が経つにつれて風雨が強くなってきました。集落を越えていくと道脇には何も無い状態になってきます。雨をしのげる休憩所なんてものも皆無だから、休憩するときはカッパ着て雨に打たれていました。「ボツ、ボツ、ポツ…」と、雨の音しか聞こえない…。
　遍路小屋鉦打という場所で野宿しようと思っていましたが、風もかなり強くなって、小屋内にいても濡れました。ですので全力で小屋脇にテントを張り、昨日と同じようにテントと小屋の柱をロープで繋いで、風対策を行いました。
　いやはや、一旦テントを張ってしまえば、かなり居心地いいですわ。雨も風もなんのその！まあでも、たまにテントが大きくたわむから手で押さえないといけないんだけどね。
歩行距離：約21km
　　