四国遍路 1日目家～5番札所
1日目
荷物をまとめ、家で最後の朝食を摂り、ついに出発！この日のために色々準備していたけど、やっぱり出発直前はちょっとバタバタしてしまったよ…。そのおかげでしんみりとした出発にはならなかった。
まだ薄暗くて雨が降っている中の出発。家から1番寺へは直接歩いていきました。近いしね。
ずっと激しい運動をしていなかったから身体には疲労が無いはずだけど、荷物の重さや体が慣れていないためか、すぐに疲れた感じがしてきました。
長大な四国遍路最初の地である、1番札所霊山寺に到着。1番だけあって、遍路用品が売っていたり遍路の方法などの説明があるようでした。境内は鯉がいたりして綺麗。
私は熱心な真言宗徒などではなくて、お経などを読んだ経験も無いので、初めて読経するのにはかなり抵抗がありましたね。「読経はリズム良くしなくちゃいけないのか」とか「素人が声出したら他の人に迷惑にならないか、笑われないか」とか色々悩んだ記憶ありますよ。ま、初めてなのでひそひそと読経してみました。
1番札所で少し休憩して出発。すぐに2番札所極楽寺に到着。確かこの辺りから私のような歩き遍路にちょくちょく出会うようになりました。2番寺でもちゃんと参拝。読経は一人だと恥ずかしくなくて気楽で良い感じ。白衣にも朱印押していこうかと思っていましたが、2番寺納経所で「洗えなくなるよ」と助言されたので、納経だけしていくことに。
2番寺辺りからは大通りを通らずに古い街道のような場所を歩いていきます。車通りや人通り少ないので良いですね。道しるべもしっかりしているし。
2番寺と3番寺間でお接待を2回受けました。もらったのはお茶とパン。ありがとうございました。こういうときお札を渡すのかな？と思っていたけど、先方にもらう気は無かった模様。どの程度なら納め札渡せばいいのか、このときは少し考えさせられましたよ。
そうして3番札所金泉寺到着。金の泉の寺と書くだけあって、何だか綺麗に思えます。読経の感触もこの辺りから少しずつわかってきたように思えます。
納経が終わったら早速出発。でもこうやってスタンプラリーのようにそそくさと歩いていって、寺の由来とか何とかを全く知らないままってどうなんだろう？という疑問もこの辺りから少しずつ出てきたようでした。
4番札所までの道は、何だか遍路道らしい遍路道。田舎道と言ってもいいです。しかし細い道でもちゃんと道しるべがあって、迷うことはありません。こんなに道しるべがあれば、地図なんてほとんど開かなくていいな！
この辺りから足裏にマメが出来てきました。硬いアスファルトの上を歩くのが辛くなってきましたよ…。マメが潰れていなくても痛いんだったら、潰しても痛みは同じだろう、ということで針で刺して潰しまくりました。やっぱり痛いけど、回復はこのほうが早いよね？
快晴の中を歩いて4番札所大日寺に着きます。すぼまった場所にあるのでかなり静か。寺の立地ってどういう風に決めるんだろう？
さらに田舎道を歩いて、5番札所地蔵寺到着。五百羅漢というものがあるようですが、あまり体力無いので見ませんでした。歩き遍路ってのんびりしているかと思いきや、体力使いたくないから余計な観光とか出来ないかもね…。
身体に何の不都合も無ければ十分6番札所にたどり着ける時間でしたが、体力がそろそろ切れてきたので野宿することに決めました。野宿地は普通の道路沿いの空き地。まだこのときは残暑厳しいのでテント内は暑いし、外は蚊がいるわでかなり寝苦しい夜でしたよ。夜8時ごろからぎりぎり寝られるくらいの気温にはなってきましたが。晩飯は家から持ってきたお弁当。
歩行距離：約25km
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