2015年大峰山脈北部縦走 1日目 吉野など
大峰山脈北部 縦走
2015年のゴールデンウィークに、4日間かけて大峰山脈の北部を縦走しました!
大峰奥駈道という吉野と熊野本宮を結ぶ縦走路であり、大昔から修験道として利用されていた道です。そのためあちこちに神仏に関係する地名があったり、修験者のための小屋が整備されていたりします。
世界遺産の一部ですが、やはり山脈の縦走路ですので、ただの観光地気分で通ることは出来ません。
なお、ゴールデンウィークくらいの季節に登るのがベストのようなので、日本全国から人が集まってくるようです。というか集まっていました。
関連記事
2日目 山上が岳手前~行者還小屋
3,4日目 行者還小屋~釈迦が岳~下山
1日目
今回は宿坊などには泊まらない、基本的にテント泊の縦走を行いました。
1日目はとりあえず行けるところまで行く、というスタンスで歩き始めました。水も一泊できるくらいの量を常に担いでいました。
大天井ヶ岳トラバース道途中には水場があるようですが、崩落のため通行止めでした。
始発の電車に乗って吉野まで行き、日本最古のロープウェーに乗って行きましたが、2015年5月2日時点ではロープウェー下車地点の千本口から竹林院までのバスがありませんでした。代わりに吉野駅から竹林院までのバスがあったようですが、見逃しました…。わかりにくいよ!
ロープウェーは現存する日本最古のものだそうですが、やはり支柱を越えるときは少し冷や冷やしますね…。
千本口からは茶店や土産屋が並んでいます。
尾根上の道なので山上にある町らしい感じがあります。
正直、吉野の由来を全く知りません。ですのでもう一度ゆっくり観光にやってきて、そのときに吉野のことについて勉強したいと思っています。
寺や神社を超えて、竹林院から奥千本口までバスで向かいます。
バス下車口から登山開始です。
ひとまず金峯神社で簡単に登山の安全を祈願して、山に向かいます。山道からは一気に観光客が減り、登山者のみになります。
やはり世界遺産の一部だからか、登山道は整備されていて歩きやすいです。言い換えると、ちょっと単調かな。
ところどころに行者に関連するものがあります。特に、梵字の書かれた木の板(卒塔婆というのかな?)は多かったです。
山々を見渡せる場所もいくらかありますが、やはりまだあまり標高の高くない場所は人工林が大部分を占めています。耳を澄ませばチェーンソーの音が聞こえてくることも…。
縦走路ですので、登ったり下ったりですが、ゆっくりと標高は上がっていきます。
四寸岩山で一息休憩を取っていると、多くの登山者とすれ違いました。
普通の縦走路に比べたら、避難小屋の数は多いほうだと思います。
どれもなかなかのものです。休憩所としてもよく利用されていました。
大天井ヶ岳をトラバースする在来道は崩落のため通行止めです。ですのでアップダウンが増えますが山頂越えルートを用いざるを得ませんでした。
大天井ヶ岳の展望はなかなか良かったので、行く価値はあると思いますがね。
山上ヶ岳への上り口に、かの有名な女人結界門があります。
北側の門が最も有名なのか、人通りが多いからなのか、女の文字が消されていたり看板に「サベツ」とか書かれていたりして、争いが耐えない雰囲気があります。南側とかは何も無いのに…。
まあ、大峰山脈を縦走したい女性登山家にとっては少々邪魔なしきたりなんでしょうがね。
女人結界を越えて少し登ったところに広い平坦地があったので野宿しました。
1日目
累積標高差:登り約1400m、下り約750m
行動時間:5時間50分(休憩含む)
2日目 山上が岳手前~行者環小屋に続きます。