2014年剣山・三嶺 縦走登山 2日目
6月14、15日の二日間で、徳島県最高峰の剣山と三嶺を縦走してきました。
剣山・三嶺縦走二日目、下山日です。
この日は丸石避難小屋から三嶺を経由し、下山口のいやしの温泉郷まで行きました!
「昼頃にいやしの温泉郷に来てー」と知り合いに言ってしまったので、コースタイムを考えて朝早くから出発する羽目に…。
まあ、早朝の空気は好きだから別に良いんだけどね。
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1日目 剣山
今日の行動地図。
まだ眠っている、同じ避難小屋に泊まった登山者に配慮して、なるべく音を立てずに出発準備をしました。
こういう場合、火を使って朝ごはんを調理するよりかは、パンとか持ってきたほうが良いかも、と思ったり。
丸石避難小屋からしばらくの間、剣山と三嶺縦走ルートの多くはなだらかな稜線で繋がっており、まさしく空中散歩と言ってもいいような快適な歩行を楽しむことが出来ました。
樹林帯の場所も多いのですが、意外にササ原が多く、景色もかなり堪能できました。
このくらいの標高なら樹木で視界が遮られる山も多いのにね。シカの仕業か!?
小高い高の瀬を越えると、ものすごく視界が開ける無名の地帯があります。
高ノ瀬から白髪山避難小屋までの多くはササ原となっており、露出した岩と開けた視界が最高!
しかもアップダウンは小さく、危険で歩きにくい場所もほとんど無いので、歩くだけでも十分楽しいです。
思い返すと、今回の剣山~三嶺縦走では、このエリアが最も良かった場所だと個人的に思います。
尖った三嶺頂上とか白髪山とか、周辺の山のほとんどを望むことが出来ます。
この辺り、地形的にも面白いものがいっぱいのようです。
白髪避難小屋は草原の中に佇む、開放的な小屋のようです。ここで泊まると朝日や夕日が綺麗に見えそうです。
白髪山分岐を超えると、三嶺への主稜線となります。
カヤハゲ山の奥に三嶺が見え、見るだけだとそんなに時間かからなさそうに見えますが、結構アップダウンがあるので、意外に疲れました…。
カヤハゲ山を越えて、下ると、急登が始まります。
三嶺を遠くから見ると尖って見えますが、やはりその尖り部分の傾斜はそれなりのものでした。
登山道にはいくらかクサリもあります。まあ使わなくても十分登れますが。
巨大な岩を越え、急坂をえっちらおっちら登っていくと、三嶺山頂(1893.4m)に飛び出ます。
やはり独立峰だからか、展望は最高で、本当に360度見渡すことが出来ます。
遠くに登山者が歩いている様子などが見えたりして、楽しいです。ここでゆっくりと休憩しましたよ。
山頂を堪能したら、下山開始です。
三嶺登山口としては「名頃」が有名で、多くの人に使われていますが、私は「菅生」方面のいやしの温泉郷へと下っていきました。
三嶺小屋を越えて北側斜面を下っていきますが、このルートはほとんど人がいませんでしたね。マイナーなんでしょう。
ひたすらひたすら、尾根上を下っていきます。
ブナ・ミズナラ群落から徐々にスギの人工林となってきます。人工林となってからが長い!
歩きやすい道なのですが、ずーっと同じような植生、同じような道が続きますので、一体自分はどこまで下ったんだろうか?と考えながら下っていきました。
途中、朽ち果てた旧造林小屋があります。
周辺には林道は無いですから、昔の人はこの小屋に泊まって林業をやっていたんでしょうかね…。
ずっと下っていくと、奥祖谷観光周遊モノレールのコースを横切ることになります。
モノレールに乗ってる若いねーちゃんから「おーい」と呼びかけられたりしました。ここまで来れば、普通の観光客にとって登山者が山の生き物みたいな扱いになるんですかね!
下って下っていくと、いきなり古民家の脇に出ます。一応赤テープがつけられているのでここが登山道であるのでしょうが、登山道らしからぬ雰囲気がありました。
で、いやしの温泉郷へとたどり着きます。いやしの温泉郷から三嶺へ登るとなると、登山口が少々わかりづらいときもあるかもしれませんね。
いやしの温泉郷で温泉に入りました。料金は500円。設備はかなり綺麗で、露天風呂の浴槽がヒノキ(?)だったのが良いですね。木製風呂は管理が面倒そうだが…。
まったりした後に、知り合いに登山口のコリトリまで運んでもらい、帰宅しました。
久しぶりの縦走だったので疲れましたが、中々楽しい一泊二日の登山でした。
行動時間(休憩含む):7時間
累積標高差:登り約930m、下り約1750m
徳島県の山 (新・分県登山ガイド) (2010/12) 徳島県勤労者山岳連盟 |