古町高山、碁盤石山、岩伏山 登山

2009年11月7~9日にかけて、奥三河の山を7つ登ってきました。
 朝5時ぐらいにテントから出てみると、まだまだ暗かったです。しかし月が大変綺麗に出ていたので小便をするぐらいならヘッドランプ無しでも大丈夫でした。もしこのとき満月だったら…ヘッドランプ無しで深夜に登山が可能だったかもしれません。
 ほんの少し明るくなり始めた辺りからテントの片付けを開始。おかげで日の出前に出発が可能でした。まあ日が長い季節に比べれば時間が遅いですがね。
 11月ですが9月に行った立山と違って、霜が立つことも無いほど寒さはそんなに厳しくありませんでした。まあそれでも服4枚近く着て寝ていましたが。
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二日目
 古町高山
hurumatitakayama.jpg古町高山登山口
 登山口近くでやっていた工事は流石にこの時間にはやっていなくて、誰一人いませんでした。登山道の半分ほどは電力会社が使っている道を歩いていくことになります。少し傾斜が急ですが少し広いトラバース道を通っていくと、鉄塔ナンバー39の看板に「古町高山」と書かれているT字路があり、そこからちゃんとした登山道が始まります。
 T字路から少し行くとこのコースで最も見晴らしがいい場所にたどり着きますが、期待はしてはいけません。
不思議な植生古町高山山頂
 鉄塔ナンバー39を過ぎていくときの道には少し藪が多いですが、そのまま進みましょう。少し不安になりますがそれで正しいのです。
 藪を過ぎると植林帯の少し暗いトラバース道が続きます。人通りは少ないらしいですが、テープはちゃんとあるし道もわかりやすいので迷う心配は無いでしょう。それにごつごつした道も無くて歩きやすいのですいすいと登っていけます。
 杉の林の下にある下層植生が同じ種類によるものが多かったので面白かったです。一体なんていう植物かわかりませんが、今回の山行で初めて見たように思えます。
元は火山 杉の植林帯を潜り抜けていくと、徐々に斜面方向へまっすぐ登っていくようになります。この山は元は火山活動により出来た山で、そのためにこんもりとした形になっているそうです。なので頂上へ近づくにつれて傾斜が緩やかになってきます。
 頂上近くになると、山の形どおりにほとんど平らになります。火山につき物のカルデラ湖みたいなのは一切無いのですこしつまんないですが、高所を気楽に散歩が出来て楽しかったです。
 古町高山山頂(1055m)は展望が開けてないですが、大峠のように静寂な雰囲気がいいです。山頂もほとんど平らですのでどこに座っても快適にいられます。
 下山は往路を戻っていきます。実コースタイムは、約1時間10分。ガイドブックでは1時間40分です。
 
 次は碁盤石山を目指しますが、東納庫へは笹暮峠を通っていく東側の道からではなく、一旦町まで下ってからまた登っていく道を走っていきました。東納庫を東側から目指す道は、おそらく砂利道があるかも?だったので遠回りしていきました。
碁盤石山
gobannisiyama.jpg天狗庭から
 碁盤石山に登るには大きく分けて二つのコースがあります。南側の東納庫からこの山名の由来となった碁盤石がある天狗庭を通っていくコースと、北側の茶臼山高原道路側にある西納庫から登っていくコースがあります。北側コースのほうがすぐに登れますが、ガイドブックには南側コースが書いてありましたし景色も良いらしいので私は南側コースを選びました。
 登山口のすぐ近くには駐車場はありませんが、東側に1台と1台止まれるスペースがあります。しかしこの山は人気があるらしいので、大概は取られていると思います。もっと東側にそれなりに駐車スペースがある場所があるらしいですが…やっぱり遠いです。もし広めの駐車場に停めるのならすぐ近くから始まる林道から登っていっても良いかもしれません。
 登山口のすぐそばには水場がありますが、少々汲みにくいです。私は何とか水を補充しましたが。
 登山口から入っていくと少し登りがあり、進んでいくと胸突坂(別名100m坂)という長い階段があります。まあまあ疲れますがそれほど長くは感じません。どっちかっていうと寺院への階段とかの方が長く感じるかも。
 林道を横切って登っていくと天狗庭にやってきます。今まで潅木に覆われていた道が急に低木や草本があるだけの開かれた道になります。ですのでここからの景色は良く、奥三河の山々を見渡すことが出来ます。ベンチもあるし碁盤石もあるので居心地がいいです。
富士見の眺望笹藪は一応ある
 天狗庭から少し進むと富士見岩に着きます。この富士見岩からの眺望は超最高。名前通りに富士山を見ることは出来ませんでしたが、富士山まで見渡せるほどに遠くまでそして広い範囲を見渡すことが出来ます。今回の奥三河登山では、最も良い景色になったと思います。
富士見岩をすぎていくと、笹薮がでてくる箇所があります。多くの人に登られる山ですが、その割には笹薮は結構濃くおいしげっています。注意すればなんとも無いのですが、子供連れやビギナーの方は少し警戒して行ったほうが良いかもしれません。
 笹薮の後にはベンチや喫煙所がある場所に着きますが、そこから進むべき方角が変わるので注意が必要です。この場所もちょっと草が茂っていたりするので少し道がわかりづらいところもありました。
 碁盤石山山頂近くのコルから少し下ると、水場があるそうです。私は必要ありませんでしたがもしよければ汲んでみるのも楽しいかも。
碁盤石山山頂 碁盤石山山頂(1189,4m)は富士見岩や天狗庭ほど展望はありませんが、木々の間から少し山々が見えます。ベンチや灰皿のようなものがあるので、休憩はしやすいです。
 下山は往路を下っていきますが、笹薮の箇所は注意しましょう。もしかしたら笹薮があるほうが正しい道だったりすることもあったりします。
 実コースタイムは1時間30分。ガイドブックでは2時間10分です。 
岩伏山
iwahusiyama.jpg岩伏山から
 岩伏山に登る前に、そろそろ昼が近くなってきたのですぐ近くの「アグリステーションなぐら」で昼飯をとることにしました。天気もよく気温も高くて気持ちが良いので4輪も2輪もいっぱいいました。ライダーの歳はほとんど50以上…20代に見られる人はいませんでした。
 道の駅の中にある飯屋で「五平餅一本定食」という五平餅とうどんや漬物がついたものを食いました。五平餅ってただのお菓子だと思っていましたが、ちゃんとした飯としても食えるものですね。お値段は500円也。
 岩伏山は茶臼山高原道路の北側にあるのですが、登山口はその道路の南側の神社にあります。高原道路沿いに駐車するのは駄目ですので神社の駐車場に車を停めましょう。
 神社から歩いていくとすぐに高原道路に着きます。岩伏山は反時計回りが通常の登山と下山コースになっていますが、ここはガイドブックに沿って下山コースから登っていくことにします。
 時計回りコースは、標識が反時計回りコースを意識してあるので迷いやすくなっています。しかし登りは傾斜がきつくて下山時は傾斜が緩いコースを歩いていくことができます。歩きやすさを選ぶか標識に沿って道に迷わずに行くことを選ぶか…その選択は自由です。
岩伏山山頂矢作川源流の一部
 登りの傾斜はきつく、それに道にも迷ったりしました。地形的にわかりやすいしとりあえず登っとけばいいので最終的には普通に頂上にたどり着きましたが、少しヒヤッとしました。
 岩伏山頂上(982,9m)は絶景とまではいきませんが、木々の間からいろんな山が見えて面白いです。木々に覆われていなくてこのとき正午あたりだったので、かなり暑かったです。この時期なのに半袖1枚のシャツでも汗ばみましたからね。
 下山コースは、一旦コルまで降りてから川沿いに下りていきます。
 登りコースでの下山は、道が緩やかなのでかなり楽に降りていくことが出来ました。下りは傾斜が緩やかなほど楽チンだ。降りていくと「矢作川源流」の看板があります。最初は
ちょろちょろとしか流れていなかった沢が、降りていくと少しずつ水量が増えて川となっていくのを見るのは楽しいです。
 途中には山姥が住んでいたという洞窟があったり仏像があったりして飽きることはありません。水の流れる音を聞きながら静かに歩いていくのは本当にリラックスができます。
 実コースタイムは1時間30分。ガイドブックでは2時間30分です。
 この後「どんぐりの湯」に入ってまったりしてから、寧比曽岳麓の林道脇でテント張って寝る。
一日目
三日目
 

ふるさとお話の旅〈7〉愛知―奥三河・あんねぇおっかさんの語り (ふるさとお話の旅 7) ふるさとお話の旅〈7〉愛知―奥三河・あんねぇおっかさんの語り (ふるさとお話の旅 7)
(2005/04)
野村 純一

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Posted by YU