300名山、野伏ヶ岳は4月上旬に登るのは少し遅いかも

2023年4月13日

少しヤブ漕ぎになった野伏ヶ岳 / YK1989さんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

登山道が無く、積雪期にのみ登れる300名山、野伏ヶ岳に登ってきました。
野伏ヶ岳は岐阜県と福井県の県境にあり、白山の南の石徹白から登るのが基本の山です。
麓に白山中居神社があり、この近くから伸びる作業道を使ってアプローチし、南東の「ダイレクト尾根」を使って登るのが王道です。

前日に白川郷近くの猿ヶ馬場山に登ったのですが、午後になると一気に雪が溶けていたことが気がかりで、「もしかしたら雪が少ないんじゃないか?」と推測。
そしてこの日の予報最低気温は0℃だけど、最高気温は約20℃。
というわけで、早朝4時15分に登山口を出発し、雪が固まっている状態、溶けずに残っている状態で登頂してしまうことにしました。


神社から作業道終端までは雪も少なく、非常に歩きやすい。
雪が残っている時に比べれば、アプローチは恵まれていたと思います。ただ……

作業道終端からは雪が残る谷を少し遡り、尾根に乗ったらダイレクト尾根の全容と山頂が見えてきます。
この時点でもう尾根上の雪はまばらに見え、不安は募る。
案の定、傾斜がきつくなるにつれて時々ヤブこぎせざるを得ないときがありました。

「もしかして、山頂までこれをずっと?」と不安にもなって、もう諦めようかとも思いましたよ。
しかしヤブを突っ切っていくと雪が出てくることもあったので、雪が連なっている箇所を探しながら登って、何とか標高を稼いでいけましたよ。
ヤブこぎに邪魔なので、ポールはしまい、12本爪アイゼンも極力使わず、キックステップで登っていきました。
ただ、山頂直下の急傾斜の雪道だけは、滑落危険があったので、アイゼンを付け直してかつキックステップで一段一段確実に登ったりもしました。

山頂に着くとそこは雪の平原。
周辺の山々、荒島岳や能郷白山、大日ヶ岳等の名峰もさることながら、やはり白山が非常に見栄え良く映る。
野伏ヶ岳は、まさに白山の展望台だ。
南側の深い谷、東西に伸びる裾野や稜線、雪によって立体感は更に増し、白山の方を向くたびに写真を撮ってしまいました。
同じアングルで5枚くらい撮ったんじゃなかろうか😁

下山時は雪を見つけやすいし、笹や灌木の向きに沿って歩いていけるので、ヤブこぎも楽なものでした。
登りはめっちゃきつかったけれど~!
野伏ヶ岳は、3月末までに登るべきなのかも。

作業道まで降りるともう後は新緑を楽しみながら、今回の雪山初体験を振り返りながら歩いていきました。
春山は、夏のヤブ漕ぎから冬のブリザードまでかなり幅広い環境がありえて、臨機応変な対応力が試される、と強く実感。
なかなか思い通りにはいかないけれど、だからこそ夏山にはない新鮮さがあるのかもしれない。
また、来年やろう!💥


下山してもまだ朝10時30分、ゆっくり装備を片付けて、昼食もとりながら下道でのんびり帰りました。
でも、帰りのバスの時間とか運行状況が分かりづらくて誤解して、結局かなりギリギリの時間で帰宅することとなりました……
ああ、30秒遅れてたらもう半日有給とるところだった。

登山

Posted by YU