ファイナルファンタジー12の感想――ストーリーを追うよりモンスターハントなFF

2006年にPS2のRPGとして発売された「FINAL FANTASY Ⅻ」
2017年に「ゾディアックエイジ(TZA)」として種々の改善も行われ、様々なメディアでプレイできるようになっています。
自分はPC(Steam)版でプレイ。
広大なマップとガンビットによる自動戦闘が特徴。
非常に凝ったサブイベントやマップにストーリー、があるわけではなくて狩りがメインでした。
やりこみ記録
- 全実績制覇
- 全装備入手
- 全員レベル99
装備集めとハントカタログがやりこみのメイン。
FF12というゲームの本体はむしろ、モンスターハントである。
ハントカタログが充実しているけど、アイテム図鑑は無いのであって欲しかった。
特に交易品でどのアイテムがどれくらい必要なのかとか、ハントカタログにも落とすアイテムの記録とかもないと、収集欲の刺激が足りなかったように思う。
しかし……ノーヒントのアイテムやレアモンスターが多く、攻略サイトが無いとコンプリートはほぼ不可能。
特定の天候やプレイ時間でないと出現しないだなんて、普通は気づくわけないじゃん?
偶然出現してもなぜ出現したのか分からないし。
せめて侵入したことのあるマップに登場するレアモンスターは、その出現条件をハントカタログとかに記載してほしかった。
ノーヒントが多すぎて攻略サイトを閲覧しながらプレイ、作業感が増した。
トレジャーの出現確率や盗む時のレアの確率の低さから、「FF12 RNG Helper」を使用。
これがあれば透明3種とセロビ台地のレアアイテムも入手は簡単。
セロビ台地は「%」の1行目が「80」以上、2行目が「95」以上だとレアアイテム出るよ!
精霊からの盗みも余裕~
……レアアイテムはどれも低確率ばかりで、何だかあえて確率を低くして引き伸ばしている感もあった。
単純作業ばかりで、アニメ見ながらアイテム収集も多かった。
TZAでは4倍速まで搭載されているので原作よりもかなり効率良くなっているものの、倍速無かったら絶対投げてる。
やりこみ派の自分でも投げてる。
ラスボスより強い裏ボスも多く用意されていますが、ぶっちゃけ「攻撃破壊」さえあれば苦労することなく。
FFでは伝説的なヤズマットも、初見30分ほどで倒せたしね。
トライアルステージ100では、全員に対してニホパラオア+万能薬と攻撃破壊しながら弱体化、エリクサーで回復がうざったいけどこれも初見クリア。
通常バトルでは一切使わなかったミストナック連携を、全て発動させる必要のある「ユニオンパワーズ」では、以下を気にして頑張ったら2時間ほどで取得。
- シャッフルしてない最初の選択肢は、コンマ数秒見る余裕あるので必要なものを選ぶ
- カートリッジ後は1~3全て選択可能なので、カートリッジ見えたらそのボタンを連打
- 最初は3ゲージから発動、優先順位はカートリッジ>3ゲージ>2ゲージ>1ゲージ>シャッフル
無事にブラックホールを発動出来たら、おそらくほぼ全て発動出来ていると思う。
感想
全体的に、ストーリーやギミック雑じゃない?
というのが本音の感想。
子供の頃にプレイしたFF7~FF10は、大人になってプレイしても感動するシーンは多かったのですが、FF12ではそういうの無かったと思う。
人間同士の戦争やその狭間に生きる弱き者や自由な者を描く、と思えそうだけどそういうのも無く。
空賊設定って意味あった?
ヴァンやパンネロを代表として、全体的に動機薄くない?
どんな状況でも適当に突破しすぎじゃない?挫折はないのか?
国同士の戦争なのに、敵の大軍無視して主人公数名だけでどうにか出来るか?
どうして一般人が装備の整ったエリート軍人に勝てるんだろうな
味方たちの団結もあった?
帝国に立ち向かう動機になるほど、圧政はあったか?無かったよね?妙に礼儀正しかったからすごく裏があるかと思ってた。
自軍より帝国兵やジャッジの方がキャラとして魅力はあった。
破魔石の力に魅入られそうになるアーシェの葛藤を描くために、帝国を外道に描かなかった?侵略者なんて全員殺してなんぼ、とプレイヤーに思わせないために。
作中ではずっと「破魔石」と呼んでたけど、要は「クリスタル」だよね、これって?
メタ的に言えば、「クリスタルを破壊する物語」ってことだったのかと思う。
というわけで個人的に、FF12はストーリーも収集要素も、大作の割に不満が出てしまったゲームだった。
今まで、インディー系で良作を多くプレイしていたからね……ハードルも上がっちまったのかな。