天穂のサクナヒメの感想――万人向けの割にコアなシステムが新鮮

2020年にインディーズゲームメーカーの「えーでるわいす」が開発した、アクション・シミュレーションRPGの「天穂のサクナヒメ」をクリアしたので感想を書きます。

最大の特徴は自身を強化するための「稲作」とアクションの「探索」を同時並行で進めていくこと。
1990年に発売され、街作りと探索システムがあった「アクトレイザー」に影響を受けたとのこと。

やりこみ記録

  • 全実績制覇
  • 全アイテム入手(一部枝魂除く)
  • 全真価解放
  • 全ステータスMAX

ラスボス倒した後は、天返宮での長い長いアイテム集めと攻略が始まるのです……
敵の攻撃力が異常に高まり事故死も増えるけど、即やり直せるのは親切ですね。

300階初回制覇時のステータスは↓

冬の鍋料理は最強!
熊鍋とスッポン鍋で体力上げまくって、技魂で術耐性上げたら敵の攻撃にもかなり耐えれました。
敵の攻撃回数が多い時は「龍の狩猟着」の自動防御も刺さります。

 

やりこみクライマックスは、以下の3つ。

  • 神霊樹の面+の獲得
  • 稲の狩猟着真価解放
  • 食力(粘)上げ

粘りは上がりにくいですね……
ゲーム序盤は「量」重視でも良いけど、米999取れるようになったらずっと粘り重視で育てていたほうが良かったかも。

米999取れるようになったら交易でも余り気味、と思ってたら大吟醸200作る時にめっさ白米必要になったとさ。
木魄取得は日恵千水峡のラストから1個戻ったところで飛燕で3体倒して戻る→戦闘の繰り返し。
装備次第で1セットで3350ほど稼げるので、1晩で20~30万ほど稼げます。

神霊樹の面+は20回ほどで取得。
攻撃重視でちゃちゃっと倒してリセマラ。

感想

万人向けで、丁寧で出来の良いインディーズゲーム。

米作りの細かさは今までのゲームと一線は画すほどでもあれ、そういう特殊性がユーザーに受け入れられたってのはすごく貴重で、幸運でもあったでしょう。

創作は新奇性を出して新鮮さを感じさせないといけないけど、それが強すぎると「共感」や「親しみ」が無くなって誰も寄ってこない。
ゲームとしての作業の楽さと環境やシステムの複雑さのバランスが、上手かったと思う。

エログロもなく、王道のストーリー(しかし雰囲気は新鮮味ある)なので、まさしく万人向け。
農林水産省にも受け入れられて、今後も米のマスコットとして続いていくかと思います。

前評判では米作りのことばかりでしたが、実際のゲーム性はアクションがメインだったなと思います。
収集要素や熟練度システムもあって、日ごろの米作り以外にもやれること多くて忙しい。
だから、熱中出来て、面白い!
(でもいくらかの真価解放は、単調作業になりつつも大してその割に大きな効果無かったりなのは、ちょっと不満点)

サクナヒメだけでなく周りのキャラにもそれぞれストーリーがあったのは良いものでした。
イベントはそこそこありますが、もっとあっても良かったかな。
特に、クリア後はイベントがほぼ無いので、キャラの掘り下げするイベントも追加してほしかったかな~?
特に好きなのは、サクナの「おい!(# ゚Д゚)」と、ココロワの「グフフ🤓」

 

最初聞いた時は何とも思いませんでしたが、田植え唄、エンディング時は感動したよ……
山に雲がかかって麓に田が広がる風景、サクナが歩いて帰路につく。
その情景が妙に、神々しく、そしてノスタルジーを感じた。

市販ゲーム

Posted by YU