マジックスクロールタクティクスの感想――とっつきやすいSRPG!

2022年12月27日

2018年頃にオートリ電子が開発したシミュレーションRPG、Magic Scroll Tactics(マジックスクロールタクティクス)をクリアしたので感想を書きます。
インディーズゲームであり、Steamを始めとするゲーム配信サイトなどでダウンロード販売されています。
私がプレイしたのはSteam版。どの媒体も内容は同じと思います。

プレイ時間は2周目クリアも含めて約20時間。
シミュレーションRPGの割にはテンポが良く、詰将棋くらい頭を使うわけでもないので、ゲーム性は非常に良かったと思います。

やりこみ記録

全実績制覇

2周目限定実績があるので、初回プレイで制覇は不可能。

全アイテム入手に関しては、ストーリーエリアは一回しかプレイできないので宝箱を取り逃さないように。
また、最後のフリーエリアの特殊敵は一回しか現れないので、1回目で確実に宝箱回収するように。(最後に倒すと死体となって回収出来ない)
他は雑魚敵倒してたら色々落とします。
竜の血はドラゴン族のいずれかが低確率でドロップ。4つ売るとドラゴンメイル発売。

最後のフリーエリアは敵の数と立地が恐ろしいステージです。
自分の場合は以下の戦略で突破しました。
・カコを仲間にしておいて、基本的に初期位置でずっとタイムルーイン。チャンスあればゴブリンやアンデッドを倒しておく。
・初期位置の右端にムーンストーン装備(永続再生)させたタンクで挑発防御。
・その他のキャラが左から攻略していく。

実績の他はレビ連れ回し、各チャートでボスを倒さずにラスボスを倒す。
「最大の戦い」はこのゲームの中で最も厳しい戦いとなりますが、ラスボスの行動パターンを把握していれば高確率で勝てます。
ラスボスは50%以下で強力な魔法使い始め、25%以下で行動回数が更に増える発狂モード。規定ターン数を超えると「ファミリア」で敵2体召喚。
ラスボスの耐久力は低めなので、50%以下まで減らさないように先に他の敵を倒しておく。
準備が整ったら、オーバードライブで全員クイックして一気に削ること。
周りの敵ではドラゴンゾンビとクラウドマギが強敵。
ドラゴンゾンビはディスペルで再生解除、クラウドマギは瀕死クイックを使うようになったら犠牲覚悟で倒し切ることが重要。

感想

種族とジョブ、スキル割り振り、ジョブチェンジなどの育成、その他高低差などの、詳細な説明は一切なし。
SRPGは大抵チュートリアルがあると思いますが、ちょっとここは不親切かもしれません。
とは言え序盤の難易度はかなり低いので、やっていればすぐに慣れてくることでしょう。

種族とジョブについては、初期設定で十分です。
初期設定を理解しきって変えたくなる前にクリアしちゃうし。
各種種族がいれば宝箱の回収も出来るし、1周目で変える必要は本当に無い。
設定変えて何周もしたいなって思う人くらいかな、このチェンジシステム使うのは。

スキルの取得は自由度が高いですが、結局強いスキルとあまり使えないスキルが分かれてくる感じ。
アタッカーは回避カウンター、タンクはヘイトと防御、アーチャーは援護射撃とデバフとシューティングスター、メイジは攻撃特化、ヒーラーは再生とバフと蘇生。
特に、アーチャーの援護射撃は序盤からラスボス戦まで最強のスキルです。
高いところに陣取っていれば攻撃回数が圧倒的に増え、まさに固定砲台
高いところから攻撃すると相手の防御半減、が効果的すぎる。
最終盤ではヒーラーの「瀕死ヒール」に惚れました
敵から何度攻撃されてもMP使用なしの即ヒールのおかげで、耐久力が再生付きタンクくらいに上がってましたよ。
そして敵の攻撃をかいくぐってアンデッドにヒール&レイズ、もしくは味方にレイズ、強いわ……
ネレイド(人魚ちゃん)のビジュアルも相まって、一番好きなキャラになりました😚
はぁ……ドット絵も可愛い……

 

他に特徴的なのは、バフの「再生」が非常に強いってこともありますね。
再生状態だと自ターン終了後に体力の何割かが回復するのですが、その割合がすごく高い。
回復量はヒールレベル3とそこまで変わらないくらいになりますから、再生状態になるリジェネレートの取得は大事。
前衛役にも再生の魔術本装備させておこう。
代わりに、再生付きの敵の耐久力は異常……

そうそう、BGMは妙に良いものが多かったのも印象的。
通常戦闘曲がなんて熱いんだ!
戦闘曲を聞きたいがために、意味もないのにステージを遡ったりすることもありました。

ストーリーに関しては、う~ん、非常に薄め。
王道っちゃあ王道なんだけど、演出も特にこだわりもないし、取ってつけたようなありきたり感。
開発者にとってはストーリー以外のところに製作のモチベーションがあったような気がしますね。

 

というわけで、マジックスクロールタクティクスを総評すると、ビジュアルやテンポやシステムなど様々な分野において、シミュレーションRPGの中では非常にとっつきやすいカジュアルなゲームになってたと思います。
完成度のバランスもかなり良い感じなので、「なんか軽くゲーム性のあることしたいな」と思う人のほとんどに勧められるゲームだったと思いますよ。
惜しむらくは、ボリュームやストーリーその他、深みが少ないってところか。

市販ゲーム

Posted by YU