『PS1』ファイナルファンタジーⅦを久しぶりにプレイした感想

2019年11月22日

1997年にスクウェアから発売されたPS1のゲーム、FINAL FANTAGY Ⅶ(FF7)のインターナショナル版をプレイしたので感想を書いてみます。
一度エンディングまでは到達したとは思う(?)んですが、ちゃんとやりこんだことはありません。

「FF7リメイクが発売される前に、復習とやりこみやっておこう!」

ということで、今さらのプレイ感想です!

グラフィックとか雰囲気とか

容量が増えたことで表現力大幅アップ

前作のFF6は、スーパーファミコン(SFC)にしてはかなり美麗なグラフィックでしたね~。
でもカセットロムですから、容量の限界はあります。

しかし、ゲームの媒体がCDになったことで使える容量が大幅アップ!
SFCの最大容量は6MBであり、PSのCD1枚は100倍以上の700MB!
しかもFF7はCDを3枚も使っています。

使える容量が増えたことで表現力も増加し、PS初期にしては綺麗なムービーと背景画像、戦闘のフルポリゴンなど、グラフィックは前作に比べるとめっちゃ進化してますね!

そりゃまあ、ゲーム制作技術と容量がさらに増えた現代に比べるとまだまだなところも散見されますよ?
幼い頃にプレイしたときでも、ローポリなおかげでマッチョマンな腕に見えるクラウドを見た時は笑ったのを覚えています。

でもね、あの時代の環境で、手探りで、ここまでのものを作れたってのは、絶対称賛に値するものですよ!
今ならCGの制作技術もかなり整ってきてますが、当時はみんな素人レベルだったでしょう。
それでも勉強と研究を重ねて、新しい表現を生み出し、プレイヤーを楽しませようとしたってのは素晴らしいです。

また、フィールドを歩き回るキャラをローポリにしたおかげか、ちょこまかとキャラが自在に動くのが見てて面白かったですね。
立ったり座ったり、色んなポーズを取ったり、ビンタしあったりとかw

なお、戦闘時のキャラポリゴンはかなり良い出来のように思います。
開発者によると、出来上がったポリゴンをムービーに使用していたこともあるようですね。
デフォルメとリアリティのバランスが非常に良い気がします。
特に、こう、ティファとか、ね!

PSになると多くのゲームで「ムービー」が挿入されることが増えましたが、FF7でも多く使用しています。
このムービーの出来は今見てもあまり違和感はなく、この辺りもスタッフの努力が垣間見えます。

PSになったことで音質も良くなった

スーパーファミコンなどの過去作でも名曲が多いファイナルファンタジーシリーズですが、7でも名曲が多かったですね。

自分の特にお気に入りなのは、以下の3つ!

  • エアリスのテーマ
  • メインテーマ(メテオ前のフィールド曲)
  • J-E-N-O-V-A

やはりPSになって使える音階も増えたのか、スーパーファミコン時代に比べると音質も良いですね。
名曲というものはスーパーファミコンにもファミコンにもありましたが、この辺の時代から「ゲームミュージック」の地位が確立されてきたように思います。
次作FF8の「Eyes On Me」が決定打となり、ゲームをしない人にもゲームミュージックが知れ渡ることになった、ってのがあの時代の流れかな?

ダウナーで混沌としたミッドガル、時折入るユーモア

「ファンタジー」と名が付いていますが、物語序盤は非常にサイバーパンク的なものです。
上層と下層に分かれた、閉塞的で退廃的なミッドガルから物語は始まります。

…しばらくプレイしてなかったからミッドガルの暗い雰囲気やクラウドの精神崩壊ばかり記憶に残ってて、「FF7は暗いゲーム」と思ってました。
しかし再プレイしてみると、意外にコミカルなシーンが多いし、プレイヤーを楽しませようとするエンタメ性も多く入れられていることに気づきましたよ。

クラウドの女装なんて、最たるものですね!
「興味ないね」とクールな様子をずっと見せていた彼が(´∀`*)ウフフな店を前にして、

「ここに女装に必要な何かがある。俺には分かるんだ。」

「行くぜ!」

と言っちゃうのは今でも伝えられる迷シーンw

他にもデートイベントとか、憎めない神羅兵たちなど、真面目一辺倒にならずにエンタメ性を出そうとしているのが魅力的ですよ。

戦闘について

マテリアシステムは奥深くて面白い

FFはほぼ毎回戦闘システムが変わりますが、今作は「マテリア」が登場し、戦略性が大幅に上がってます。

組み合わせると相乗的に効果が増大する(ゴッドハンド+ひっさつなど)ものもあったりして、研究のし甲斐がありましたよ。

戦闘バランスは前半ヨシ、後半は簡単すぎ

戦闘バランス(難易度)ですが、前半はかなり良かったと思います。
雑魚戦でも物理攻撃だけでなく、魔法や召喚を使わないと消耗が激しいし時間がかかったり。
意外に敵の攻撃力が高くて焦ったり。
全滅は滅多にありませんでしたが、マテリアの有用な組み合わせを考えながら敵を倒していくのは面白かったです。

ただ、終盤になるほど有用なマテリアや装備が増えて、物理攻撃ばかりが強くなってしまいます。
魔法・召喚を使うのは回復か補助くらいになります。
最終武器を手に入れてしまうと9999のダメージを出すのも簡単で、それで「みだれうち」するとラスボスも余裕です。
ナイツオブラウンドなどは強すぎて、ラスボスに使うと哀れになるレベル。
強すぎるのは封印していたとしても、敵の攻撃もそんなに激しくないからただ時間がかかるだけだし…

まあ、インターナショナル版ではルビーとエメラルドがいるから、強いマテリアと武器も活躍は出来ますがね。

ストーリー

全員が何かを隠しているキャラクター達

開発者インタビューにも書かれていますが、このゲームのメインキャラクターたちはほぼ全員、「本当の顔」を隠しています。
世界を守るために戦うってのはお馴染みの展開ですが、その途上で各キャラの真の過去や変化が描かれていくのは、かなり魅力的でした。

特にクラウドの真実関連は、再プレイだから何となくは知っていたけど、それでもプレイを中断したくなくなるほど引き込まれましたね~。
単にその設定とかストーリーとかが良いだけでなく、演出も素晴らしいんですよ。
ただの会話や再現だけで終えるのではなく、様々な斬新な方法で魅せていくその様子は、操作することで臨場感が増える「ゲーム」という媒体を十二分に活かした方法だな、と改めて実感。

やはり最初から「このキャラはそういうキャラなんだ」と分かるキャラクターがずっとそのままであるより、変化とか意外な一面が見れたりしたほうが魅力的ですね。
活発そうなティファが意外に控えめだったり、大人しそうなエアリスが意外に活発的だったり、バレットが魔晄の良さを少し認めてしまったりとか、そういうのが印象的。

子供の頃は伏線とか変化とかが分からなかったけど、再プレイするとよく分かりました。
出来れば2回プレイしておきたいゲームです。

「星」の歴史と存亡に関わるメインストーリー

「世界を救う」ってのは過去作でもありましたが、PSになったことでゲーム内世界に引き込まれやすくなり、よりその臨場感が出ました。
メテオが空に浮かんでいる様子は分かりやすい「絶望」です。

ジェノバ、古代種の関係などはセフィロスのメテオ発動に大きく関わっていますが、各イベントでのセリフを総合しないとちょっと分かりにくいのが惜しいところでもあります。
イベント後でも星の歴史を知れるような情報源がゲーム中にあれば!

まあでもやっぱり、このゲームのストーリーの魅力はキャラクターたちの関係や内面だと思います。
ゲーム中でもその描写はありますが、星を救おうという目的だけでなく、「大切な人を守ろう」「自分の自分の使命を果たそう」としてたら自然とこうなった、ってことですね。
だから最後の最後で、星の存亡に関係あるなし別にして、クラウドはセフィロス個人と決着を付けねばならなかったのでしょう。

総評

PS1初期にしてはグラフィックもシステムもストーリーもミニゲームもかなり努力とか才能とかが垣間見える、挑戦的かつエンタメ性を追求した秀作でした。

ゲームにCDを使うようになって容量が大きく増え、新しい表現が色々と可能になりました。
そんな、様々なことをみんなで模索して良いゲームを作り上げようとしていた時代を代表する作品が、この「ファイナルファンタジーⅦ」でしょう!

やり込み記録

  • 全員レベル99
  • 全アイテム入手
  • 全マテリア入手&マスター
  • てきのわざ全取得(4個全て)
  • 全リミット習得(エアリス含む)
  • ルビーウェポン、エメラルドウェポン撃破

時期限定イベント・アイテム多し!
「FF7 取り逃し」とかで検索すれば、綺麗にまとめてくれているサイトがあります。
そういうのを参考にしないと全アイテム入手等は非常に難しいです。
やり込みたい場合は要注意ですね。

ゴールドソーサーのポイントは、育て上げた海チョコボでSランクに出走。
経験値・APは、大空洞の湿地エリアでマジックポット&ムーバー狩り。エリクサーはWアイテムで増殖可能。

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Posted by YU