ククルカン7巻 感想&総括
雑記
風邪ひいた…
熱は38,6度という、かなり普通な風邪の体温でしたが、
そのおかげでスキーに行けなかった…。
キャンセル料がもったいない…
7巻感想&総括
遂に最終巻、緩い漫画でしたけどやはり最終巻ではシリアス成分が多いです。といってもやっぱり最終巻でも覗きをするわけで。これまでの覗きを超えた最大の気力と主力メンバーの活躍によって、遂に覗きを達成することが出来た!と思っていたら実ははめられただけだったというオチ。しかしマーガレット曹長は男らしいな~。男達に戦場で地獄を見る前にせめてもの武士の情けとして自分の水着姿を見せますからね。彼女の男(アホな軍人)の扱い方はベテラン級ですね。
とりあえず、スフィアとかテスカポリトカについてまとめてみると、まず別次元にあったスフィアが異常が発生したテスカポリトカを修復しようとプログラムを書き込もうとしたところ、暴走していたので封印していたテスカポリトカが復活してこっちの世界へ干渉を始め、結果テスカポリトカは骸骨兵を率いて自分を封印した係船柱を取り除こうとした、っていうことでしょうか?
スフィアはテスカポリトカによって被害にあいそうだった隣国のミリオーネンをスフィアの中に入れて保護し、そしてどうにかしてテスカポリトカを回収しようとしますが失敗。どうしようもないので破壊してしまうことにします。空間を越える能力がありながら別次元へ行かずにこの世界にとどまっているのは、テスカポリトカの監視かテスカポリトカにそれを妨害されているのか。
しかしスフィアテスカポリトカを破壊することを決めた時点で、それから離れるために宇宙まで飛翔するだけでテスカポリトカをとめることは出来そうなんですが、どうしてそうしなかったのでしょうか?
もしかしたら、飛翔するときは多大なエネルギーが必要となるのでそうしようとするときにテスカポリトカに狙われたら反撃できずにやられてしまうからだったのかもしれません。
スフィアとテスカポリトカと連合国の戦いの中で、リプトンとつばさはお互いがお互いの能力を尊重しあって発揮していくという、強い絆が描かれています。6巻でリプトンへのつばさのフラグが立っているようなシーンがありますが、7巻では恋愛的な絆と言うより人間的な絆な感じです。つまりなんというか、初々しい恋人と言うより夫婦みたいな熟した愛のような感じ?
物語は最終的に、テスカポリトカがスフィアの心臓部を襲おうとしたところをリプトンが何とか撃退して作戦は成功。スフィアは2体の巨人を回収して、ミリオーネンの人々を解放してさっさと自分の世界に帰っていきました。そして連合国の軍隊にいたキャラクターのエピソードが描かれていきます。リプトンとつばさは、まだこの時点では結ばれておらず、リプトンがつばさに思いを口に出そうと決心するところで物語は終わり。
何か中途半端に終わったような感じがありましたが、バシッと終わるのではなくフェードアウトしていくような感じで終わるのも実は好きです。淡いというか切ないというか、それとも熱い青春が終わって安定期に入った年頃の人生というか。続きは気になるけど別に続きは無くても大丈夫な雰囲気?
しかし作者は恋愛漫画として描き始めたと言っていますが、正直この物語の3割ぐらいしか恋愛成分が無かったかも…。そしてもう3割は戦争、残りの4割は軍隊コメディって言ったところでしょうか?恋愛漫画じゃなくなったと作者が後悔しているように見えますが、面白かったのでまあいいでしょう。
この漫画を総括すると、緩い軍隊コメディと恋愛とシリアス成分が混ざって、独特の雰囲気が出せた漫画だったと言って良いでしょう。ククルカンに似た雰囲気の漫画って他にあるでしょうか?ここまでいろんなものが混ざった漫画を読んだのは、個人的には初めてかも。
しかし軍隊コメディって他には無いんでしょうか?軍隊に入隊しているのに戦争ごっこみたいなのばっかりして真面目でなかったりするような漫画とかってあんまり見たこと無い。
まあ緩い緩い言っていますが、作者は軍隊物を書くために兵器の勉強したりしているのでそういうミリオタが好きそうなものにはこだわりがありそうです。特に架空の乗り物のククルカンは面白いですね。実際時速300kmほどであんなに体を露出していたらかなり辛いとは思いますが、バイクみたいな乗り方で飛んだりそれを戦争のために活用しようとするのは面白かったです。
これでククルカンの感想は終わりですが、もっともっとこういう雰囲気な漫画を読んでみたいように思えました。こういう気楽なものは、疲れているときに気楽に読めるから暇なときに何度も読んでしまうんだよなぁ~。そういう漫画を集めて現代社会のストレスを解消していきたい…なんてね。
ククルカン~史上最大の作戦~ 7 (Gファンタジーコミックス) (2007/11/27) 高田 慎一郎 |