東のエデン劇場版I The King of Eden 感想

雑記
 私は、人は一人一人違うから、自分とは絶対に相容れない人間も存在すると思っています。ですので、感情的に「~は~だ。」なんて言っている人の論説は、「ハイハイ」で済ましています。自分にはその論説を賛成する根拠も反対する根拠もありませんしね。
 しかし、その論説が行き過ぎてイライラしてくるレベルだったら、やっぱり反論したほうがいいのかなと思い始めてきました。思想は基本的に自由ですが、それが自分をイライラさせるレベルなら、黙っているとストレスも溜まりますからね。
 ちなみに今現在そういう論説を言ってくるのは、「先生」の部類に入るある人なのですが、仮説レベルの論を断定口調で言ってきてマジうぜーわ。よくもまあそんなので「先生」になれたなあ。定性的で良いのならどんな結論でも導くことが出来るのに。

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(2010/03/24)
木村良平、早見沙織 他

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劇場版Ⅰ Tha King of Eden
テレビ放映版からの直接的な続編となるこの劇場版。私はテレビ放映版も劇場版も一気に続けて視聴しているのですが、劇場版公開当時とかは、ストーリーの詳細を忘れている人も多かったかもしれないな…。やっぱり伏線の多い作品ですから、一気に視たほうが楽しめるかと思いますよ。
 
 オープニングは、テレビ放映版最終話の11話の、すぐ後を描いているようでした。滝沢がミサイルを撃ち落し、裸のニートたちや東のエデンメンバーたちがそれを見守るシーンに、警察が突入してくるような感じでした。
 基本的に、このアニメはデザインが素晴らしいですよね。いろんなスタイルの文字だとか絵とかが浮かんでは消えていったり、CGを駆使して手書きアニメでは出来ないようなことをやっていたりと、やっぱり普通の深夜アニメと一緒にしてはダメなようですね。
 ミサイルを撃墜したことで奇跡的に死者が出なかったようですが、それ以外の要素が色々作用して、結局日本は経済的・信用的にダメージを負ったようです。でもそれでも、現状の「明日どうなるかわからない雰囲気」は若者にとっては新鮮であったようです。ぼんやりとした閉塞感から、何となく革命が起こりそうな、いろんな意味での変化に対する希望を若者たちは感じ取っていたようです。
 ミサイル撃墜シーンの滝沢の姿は世界中に配信され、滝沢の愛称は「Air King」となります。意味は「撃墜王」のようですが、おそらくもう一つ意味があるかと思います。ここでの「air」とは、「雰囲気」というような意味もあるかと思います。上記のような日本の閉塞的で希望の無い雰囲気を変えた撃墜王。だから、「Air king」なのでしょうかね。
 いろんなセレソンが、それぞれのやり方で日本を救おうとしていますが、その中でもNo.2の辻が考えた、「被害者最強論」は面白いものですね。今の世の中、被害者ぶって泣き喚けば周りの人が勝手に支援してくれるようで、2012年現在話題になっている「生活保護問題」にも大きく関与してくる論です。
 戦争が無くなって弱い人間でも生きられる社会になりましたが、かえって弱い人間のほうが楽できるようにこの社会はなってきているようです。弱者救済は正義の為すべきことの代表のように思われていますが、やはりそれも行き過ぎはダメだ。辻の論説は、そんな弱いことが美徳のように思われている現代社会に対するアンチテーゼのようなものだと思われます。
 社会派的な問題も多く出てくるこの作品ですが、そういう真面目なもの以外の要素もかなり楽しめるものです。例えば、ジュイスの口調がセレソンによって異なっているのは面白かったなあ~。基本的に真面目なのですが、セレソンによっては愛嬌があったり、慕っていたり、毒舌吐いたりと、将来の日本にもこういう学習型AIとお話できるようになったら面白いのに!
 後、滝沢の大体の過去はわかっても、もっと以前の過去である彼の少年時代のことなんかもストーリーに関わってくるようです。一体彼の過去がこの国を救う決断の要素になりえるのか、そしてもし成り得るのなら一体どのように作用するのか、まだまだ色々伏線などがあったりして、最後の最後まで楽しめそうです。
 以上、劇場版Ⅱに続きます。
1~4話
5~8話
9~11話
劇場版Ⅱ Paradise Lost
総括

アニメ

Posted by YU